ロケット団(アニポケ)
あにぽけろけっとだん
ゲーム本編同様ポケモンの力を利用した金儲けや世界征服を組織の目的としているが、アニポケ独自の設定として組織の創設者はサカキの母親となっている。
そして財閥系企業である「ロケット・コンツェルン」という表の顔を持っており、外食系企業、ポケモンジムの運営、サントアンヌ号、アオプルコリゾートのポケモンランド、オレンジ諸島の飛行船部門などポケモンが関係する産業であればどこでも一枚噛んでいるらしく、潤沢な資金力を有している。それがそのまま組織の資金源となっているため、ロケット・コンツェルンはフロント企業という位置づけである(逆にロケット団はロケットコンツェルン傘下のシンジケートまたは私設軍隊としての側面も持ち、相互依存関係にある)。
作中では「ロケット金融」や「人事部」、「特務工作部」や「特別配送局」などの様々な部署が登場し、役員や支部長の役職などが示唆されているなど原作以上の規模の強大な組織となっており、作中サトシを始めとするポケモントレーナーたちに計画を挫かれていたが組織全体のダメージとしては軽微に留まってる。加えて原作と違ってサカキによる組織の解散もなされておらず、最終回まで行ってもムコニャが吹き飛ばされるだけであった。
科学者陣
R団の最大の武器とも言える科学力を提供するマッドサイエンティスト達である。またプロジェクトの総責任者を担うなど大幹部クラスの権限を有している。
R団の幹部クラスの科学者。ある目的を達成するためにミュウの遺伝子からミュウツーを造り上げるが、ミュウツーが暴走した際研究所の爆発に巻き込まれ死亡する。
遺伝子工学やプログラム分野に強い貴重な人材だっただけにR団には大きな損失となった。
- ナンバ博士(無印編、AG編、ポケモンサイドストーリー)
R団の幹部クラスの科学者。ヤマコサの上司。
部下のコサブロウ同様、団員達からは何故か名前を覚えてもらえない(キンバ、ギンバ、ナンゾ、ドンバなど)。なお、彼のファンクラブである「ナンバ博士を励ます会」も存在するが、ファンクラブの名前は間違われない。
R団の幹部クラスの科学者。「クリスタルシステム」や「進化促進電波(プロトタイプ)」などを開発した。多数の幹部団員がサポートに付くほどの地位にいる。
- ゼーゲル博士(BW編)
「R団の頭脳」と呼ばれるほどの能力を持った幹部クラスの科学者。BW編にて昇進したムコニャの上司となる。
幹部
エリート団員からさらに手柄を立てると幹部に昇格できる。
R団の最高幹部の一人。セレビィゲット後はR団を裏切ろうとしたため、ムサシに妨害され結果的に村の住民達と森のポケモン達に捕まった。この一件で(R団への裏切りがサカキや組織の内外に知られたのかは不明だが)組織を解雇されてしまい、現在は「元」最高幹部である。
- タツミ(無印金銀編)
シラヌイ博士の部下で「プロジェクトR」実行部隊の隊長。オニドリルを2匹所持している。
「プロジェクトR」におけるムコニャの上司。ワタルとまともに渡り合うほどのポケモンバトルの腕前を持つが、作戦失敗後逮捕された。
シラヌイ博士の補佐を担当する二人組。タツミと同じ制服を着ており特務工作部所属である。
バショウは作戦担当でハガネールの使い手。ブソンはメカニック担当でエアームド・ベトベトンの使い手。
- バイパー教官(ポケモンサイドストーリー)
R団特別訓練所教官。青いモヒカン頭がトレードマーク。最終試験でムコニャとヤマコサ両チームをトップワンと認めてロケット団員としての辞令をくだした。サカキと直接会話している点や辞令をくだすなどの権限の大きさから後述の人事部に関係している大物と考えられる。
- ミヤモト(ミュウツーの誕生)
ムサシの母(?)と思われる人物。先代ボスであるサカキの母からミュウの捕獲を命じられるが、行方不明となった。サカキ母との親しいやり取りから、地位は高かった模様。
エリート団員
したっぱのロケット団員から手柄を立てるとエリート団員に昇格できる。
現在では落ちぶれているが、ムコニャやヤマコサも一応エリート団員である。
サカキ直属の階級Aクラスナンバー009の女性団員でミュウツー捕獲作戦の精鋭部隊を率いた。自らを「黒いチューリップ」と名乗る。その二つ名の通り、黒色のチューリップを武器にする。そして表向きの地位はエリート団員だが、その権限は幹部クラスに相当する模様。
- フリント(BW編)
R団エージェント。イッシュ地方にてムサシとコジロウに任務に必要な装備や情報を届ける役目を担当した。BW9話より登場。
- ゴズ(サン&ムーン)
R団捕獲精鋭部隊マトリ・マトリックスでマトリの補佐を行う眼帯を付けた男。手持ちはボスゴドラで、メガシンカ使いである。
他部署
- ジンジー(無印金銀編)
R団本部「人事部」所属。部下に後述の勧誘のばあさんがいる。かつてムサシにフルーツ牛乳代を貸したものの、返してもらえなかったことからムサシを恨んでいる。その後、ムコニャの借金を理由に彼らを処刑するようサカキに嘆願するも、「いつまでも借金返済できないようならムコニャを抹殺する」との条件を提示されたことで妥協した(その際にムコニャの借金にちゃっかり自身がムサシに貸した金を加えており、金銀編終盤にてムコニャがそれらの借金を全額返済したことで処刑は見送られるが、当初の目的自体は遂げている)。
- 勧誘のばあさん(無印金銀編)
R団ジョウト支部人事部のスカウト。
自分達の知らない間にR団を解雇されていたムコニャを勧誘し、R団再入団試験官となった。デリバード(後述)を所持している。
- モンド(白い明日だ!ロケット団)
他ロケット団員
- ヤマト&コサブロウ
→ヤマコサを参照。
基本的に原作と同じく冷酷な悪役が大半を占める。が、R団内にもいくつかの派閥が存在し、性格も派閥ごとに微妙に異なる模様。
総じて敵対する者には残酷だが、身内には甘い団員も多い。ムコニャの影響を受けたしたっぱは基本的にコミカルな性格になっている。
入団試験に合格した一般戦闘員レベルですらタイプ:ワイルドの特性を持ち、また変装にも優れる。まさにR団員一人一人がマグマ団バンナイ状態である。
所属ポケモン
R団には所属ポケモンの枠がある。本来ならムコニャのニャースもこの枠に入る。
- ミュウツー(無印編)
ドクトル・フジの死後、サカキの手持ちポケモンとなるが後にR団本部を破壊して逃亡する。
- スリープ(無印オレンジ諸島編)
オレンジ諸島でのポケモン洗脳作戦時にヤマコサと手を組んでいたエスパーポケモン。
- 勧誘のばあさんのデリバード(無印~BW編)
人事部のスカウトばあさんのポケモン。一般R団員にポケモンを支給するのが主な役目。初登場時は再入団試験に臨むムコニャに貸し与えられ、サトシたちを苦しめた。ロケット金融から任務金を前借りし、さらに長らく団員費を滞納していたムコニャには、借金全額返済を達成するジョウト編終盤まで借金の取り立てを行っていた。
AG編以降はヤマコサにR団本部のポケモンの配送(ムコニャに誤送)を行った。
DP編ではサカキにムコニャが捕まえたヤンヤンマを配送する。
BW編DAのED映像ではムコニャにゼーゲル博士が送ったメカの設計図を届けていた。
デリバードがニビジム制圧のためムコニャに支給したポケモン。実はヤマコサに送られる予定のポケモンだった。
- ペリッパー(新無印)
新無印編において、ムコニャに兵器「ロケット・ガチャット」を届ける役目を担う。
その他
ロケット団と関わりがある、あるいはあるかもしれないと言われる人たち(公式が明言していない、一部ファンの説も含む)。
彼ら以外にも、ポケモン世界の警察もロケット団との関与を疑われている(「優秀なロケット団員が逮捕されても保釈金を払えば釈放される」という設定があるため。また『ライコウ雷の伝説』では襲ってくださいと言わんばかりのザル警備を披露し、これについてもロケット団との内通あればこそと唱えるファンもいる)。
- マサキ(無印編)
カントー地方のポケモン研究家。彼の館の扉のレリーフにミュウツーが刻まれていた事から、フジ博士のミュウツー創造計画に協力していた可能性が高い(フジ博士がR団に所属していたことを知っていたかは不明)。
「ポケモンの数151匹説」を強く推していたが、ジェネレーションギャップによりポケモンの数は150匹以上となった。
- サトコ一行(無印編)
タマムシジムを全焼させ香水機密の一部を盗んで逃亡したと思われる家族連れの一味。
- ササキ財閥(無印編、DP編)
カントー地方では有名な大財閥で、ロケット・コンツェルンとも接点を持つコジロウの実家。コジロウは両親が勝手に決めた婚約者との結婚を嫌がり家出している。(先述のミヤモトの存在と合わせて?)サカキがムコニャに甘い原因の一つかもしれない。
- ケイタとカモネギ(無印)
カスミ・R団・他のトレーナーを出し抜いてポケモン泥棒を行っていた少年。ムコニャを2度も出し抜いた事でサカキが興味を持ち団員にスカウトするよう命じたが、ムコニャは自分達の立場がなくなる事を恐れてケイタを見つけられなかったと報告。ケイタ自身もカスミのコダックに自身のカモネギが敗れ、改心する。
- 赤い髪の少年(ライコウ雷の伝説)
『ライコウ雷の伝説』のOPにのみ登場した謎の少年。ケンタのライバルでもあり、サカキの息子でもあるが本名は不明。ニドキングを所持していた。
- ジュウベエ(ポケモンサイドストーリー)
ムサシの養成所時代の12組目のパートナー。マンキーと一緒に試験を受けていたが、ムサシが独断で行動したために脱落する。
- ユウサク(DP編)
シンオウ地方で登場したムサシとコジロウの元後輩。悪事に向いておらず、「R団だけが人生じゃない」と二人に励まされ、R団を辞めて故郷のシンオウに帰り、ラーメン屋「ムサシとコジロウ」を開業する。
- ハンサム(DP編、BW編)
国際警察という立場だが、利害の一致からロケット・コンツェルン関係者としてのムコニャと組む事が多い。こちらは警察FBI(国際警察)と国家工作組織CIA(R団)のような関係なのかもしれない。
グッズやドラマCDやキャラソンなどは数多く発売されている。
さらにラジオ番組もある。
しかし、R団は人気の割にポケモンサイドストーリーのような別枠のアニメ枠を獲得できていない。
また、3作品もゲームが作られたポケモンレンジャーのように、ゲーム媒体での主役化にはいまだに至っていない。これは悪の組織という立場上、仕方ない部分もあるだろう。
当初のポケモンは1年半の放送を予定していた。
当時、シリーズ構成を担当していた首藤剛志氏は、マンネリによるムコニャの空気化防止とミュウツーの映画でムコニャに「人間VSポケモンの争い」を止める役目を与えるためにムコニャがサトシの主役の座を強奪する構想を立てていた。
サトシを主役から引きずりおろすためのイベントとしてタマムシジムの火災イベントなどの伏線を張っていたのだが、ポケモン人気上昇の結果その伏線は無意味なものとなった。
ポケモン人気が出なかったら、タマムシジムでの一件の弱みに付け込まれたサトシがもしかしたら下図のようになっていたかもしれない。
また、ポケモンの企画が変わった後もヤマコサやジンジーなどムコニャと仲の悪い(彼らの処刑を目論む者たちも)ロケット団員達からサカキがムコニャを守る理由として、ピカチュウをつけ狙うポケモン泥棒と見せかけたサトシの護衛任務を任せている可能性がある。これらの点から、
- サトシと赤髪の少年がサカキの息子かつ異母兄弟説
- サトシの父がサカキの親戚説
- サトシが何らかの理由でロケット団相続権を持った関係者の一人説
なども浮上している。
リコとロイの旅シリーズでは今の所登場してない。そもそもサトシの旅シリーズと同じ世界なのかどうかも不明で存在すら明らかになってない。
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