ポケットモンスターベストウイッシュにおけるロケット団
アニメポケモンにおける永遠の悪役のロケット団3人組、ムサシ、コジロウ、ニャース。
DPシリーズまではサトシのピカチュウを捕まえようと色々画策しては失敗し、
それでもピカチュウ強奪を諦めない粘り強さや、個々の豊かな個性と波乱万丈な過去、
登場時のバリエーション豊富かつ長い口上、苦しい生活、バレバレの変装、捕らぬ狸の皮算用な妄想、
ボスのサカキに忘れられる、そして最後に「やなかんじ~!」と言いながら毎回吹っ飛ばされるなど
何より典型的三枚目悪役のコミカルな面で、多くのファンから愛されていた。
しかしアニメがベストウイッシュに突入した時、ロケット団3人組の性格が一変。
これまでのコミカルな部分が消え性格も冷徹となり、お決まりの「やなかんじ~!」と言ってふっ飛ばされなくもなり、
しかも忘れられたはずのサカキから直接命令を受けている程のエリートな雰囲気を醸し出すかっこいい悪役へと変貌した。
ファンの間からは「どうしてこうなった」とか
「こんなかっこいいロケット団はロケット団じゃない」という評価が飛び交った。
さらに今シリーズの3人組は他のロケット団員と連携し、「メテオナイト」という物質の調査の任務を優先しており、
サトシ達一行に関わる事もほとんどなく、回によっては彼らが全く出ない話も多かった。
しかし、メテオナイトの事件が終結した(厳密に言うと東日本大震災の影響でメテオナイトの事件の話が見送られたため、詳細は不明だが)後の第23話で、
ロケット団3人組がいつものコミカルな性格に逆戻りした。
どうやら今までの冷徹さはわざと振舞っていたようで、地の性格までは変わってなかったようである。
サカキの秘書からも「この後はお前達の好きにするがいい」と言われ、「ピカチュウをサカキ様に献上するのよ」と意気込みを入れていた。
この話でファンは「おかえりロケット団」、「やっぱこうでなくっちゃ」と喜びをあらわにした。
しかし、手持ちのポケモンが全滅するなど、状況が不利になるとジェットパックや煙幕などで逃亡、話によっては(特に上部からの指令)ベストウイッシュ初期を彷彿させる冷酷な黒さを見せたりと、完全なギャグキャラに戻ったわけではないようだ。
ところで、「メテオナイトの事件で何が起きたんだ?」という謎がファンの間では浮上しているが、
今後も大震災の影響でいつ放映されるかは見通しが立たないのだが、メテオナイトの事件編の話を放映、あるいはOVAなどの形で復活を願いたい所である。
また、『ポケットモンスターベストウイッシュ編』の次回作にあたるアニメ『ポケットモンスターXY』にて、ムサシのソーナンスが復活した。
そしてご期待に添え、行く先々でサトシ達の邪魔をしては星となって吹っ飛んでいくあのDP以前のロケット団に返り咲いた。(しかも星になる演出が強化された)ノリも完全にギャグキャラポジに戻っており、中でもコジロウが(というか三木が)たまにスゴくハッちゃけたりと正直目が離せない。
だがサカキからは依然信頼されているようで、わりと高度なメカを作ったり、メガシンカの情報を盗むことには成功していたり、バトルでもサトシ達相手でもわりといい勝負するようになったり(これはアニメのバトル演出の強化もある)とベストウイッシュ時代の有能さはそのままになっているようである。またソーナンスもカウンター&ミラーコート捌きに磨きがかかったようで、バシバシ攻撃を反射するようになった。