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イヌワシ

いぬわし

タカ属タカ科イヌワシ目の猛禽。 大型の猛禽で、北半球の冷涼な地域を中心に繁殖する。 成鳥は後頭部に黄金色の羽毛を生やすことから、英名で【Golden Eagle】と呼ばれる。
目次 [非表示]

曖昧さ回避

  1. イヌワシとは、猛禽類の一種である。
  2. ADVゲームイヌワシ〜うらぶれ探偵とお嬢様刑事の池袋事件ファイル〜のタイトル。
  3. 1が由来の金沢競馬場で行われる地方全国交流重賞競走。→イヌワシ賞

本記事では①にある猛禽類のイヌワシについて


解説

タカ属タカ科イヌワシ目の猛禽。

体長75~85cm、翼長175~200cm、体重3~5kgと大型に類する。

全身を濃い茶色の羽毛で覆っているが、後頭部の羽毛は色素がやや薄く黄金色をしており、そこから【(a) golden eagle】という英名を持つ。


北半球の冷涼な土地を中心に繁殖しており、日本でも各地で生息が確認されている。

基本的には番いで縄張りを持ち、半径200~300m(約60km^2)を周回しながら生息する。

上空を周回しながら獲物を探し、見つけると急降下で攻撃を仕掛け、捕らえる。

巣は年に一度、繁殖のたびに作り替える。

基本的にはメスが単独で雛を育て、冬から春まで抱卵し、秋に入るまで面倒を見続ける。


主に小動物を狩り、ときには仔羊を攫っていくこともあるという。

人を襲うことはないが、地方には子供を攫われたという言い伝えも残されている。(後述)


種全体、特に日本では絶滅危惧種に指定されるほど個体数が減少している。

主な原因は棲みかとなる森林、並びに餌となる野生の小動物の減少と推察されている。

日本の生態系ではほぼ頂点にいるため、イヌワシの絶滅は日本の自然の生態系の維持に大きな打撃をこうむると目され、懸命な保護活動が展開されている。


亜種

  • ニホンイヌワシ

日本や朝鮮半島に生息。

亜種の中では最も小さいが、それでも翼開長が2mもある等、サイズ的には十分巨大。

  • アメリカイヌワシ

シベリアから北アメリカ大陸にかけて生息。

メキシコの国鳥。

  • ヨーロッパイヌワシ

ロシア西部やスカンジナビア半島、アルプス山脈やイギリスにかけて生息。

亜種の中では2番目に大きい。

  • スペインイヌワシ

イベリア半島やイタリア、北アフリカの地中海沿岸圏に生息。

  • ベルクート

別名ヒマラヤイヌワシ。

ヒマラヤ山脈や中央アジア高地に生息。

亜種の中で最も大きく、体長が1.2m、体重が最大で12kgと、史上最大と謳われたハーストイーグルに匹敵する。

ヒマラヤでは、このベルクートを用いた鷹狩りが今でも行われており、それは圧巻の一言に尽きる。


文化との関わり

紀元前の時代から大型猛禽の代表格として認知されており、権力の象徴として紋章等の意匠に取り入れらてきた。

石川県の県鳥、メキシコ国鳥に指定されている。

また東北地方でも冬場よく見られるため、東北楽天ゴールデンイーグルスの名称並びにシンボル・マスコットとして扱われている。


かつてウクライナ内務省に存在した警察特殊部隊の名称が、ウクライナ語でイヌワシを意味するБЕРКУТである。


和名が「イヌ」なのは、の羽の素材としては質が良くなく二束三文で買いたたかれることから、二流を意味する蔑称で付いたからと言われる。

漢字では「犬鷲」と書くが、その昔天狗として見られてもいたことから「狗鷲」とも表記される。天狗とされたのは、その堂々たる体躯、大きく発達した立派な爪嘴と羽根、前述の幼獣や子供さえも攫ってしまえるパワーなど、その恐ろしくも力強い生態が反映されたものと思われる。


関連タグ

猛禽類 (ワシ)

天狗 紋章

東北楽天ゴールデンイーグルス

БЕРКУТ

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