カリコテリウム
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かりこてりうむ
約2500万年前から1800万年前のユーラシア大陸に生息していた奇蹄目の古代哺乳類。
属名は「小石の獣」を意味する。奇蹄目カリコテリウム科に属する哺乳類で、子孫はいない。
近縁である馬に似た顔つきをしていたが、体型は現存する奇蹄目の哺乳類とは大きく異なる。後肢に比べて長い前肢のため下半身へかけて背中が著しく傾斜していた。この前肢には蹄の代わりに鉤爪を持ち、通常はこの爪を保護するためにゴリラのようなナックル・ウォーキングで歩いていた可能性が高い。
この長い腕と鉤爪は、パンダのように木の葉を枝から手繰り寄せて食べるために発達したと思われる。またその体型から速く走ることはできず、前脚の鉤爪は外敵に対する防御の役割も果たしたかも知れない。
近縁種にはアメリカに棲息したモロプスやアフリカに棲息したアンキロテリウムがいる。
日本国内では2016年に、岐阜県可児郡御嵩町で100年以上前に発見された犀の一種と思われる化石を再調査した結果、カリコテリウム科であることが判明している。
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