概要
1920年代、アメリカ自然史博物館の調査隊がモンゴルで頭骨を発見し、この調査隊の隊長でインディ・ジョーンズのモデルとされる「ロイ・チャップマン・アンドリュース」にちなんで「モンゴル産のアンドリュースの統治者」を意味するアンドリューサルクス・モンゴリエンシスと命名された。
鯨偶蹄目に近縁な無肉歯類(メソニクス目)に属していたとされるが、近年ではエンテロドン科に分類すべきとする説もある。
鋭い歯と強靭な顎から肉食(もしくは雑食)だったとされるが、巨体のため速く走れず、動物の死骸を食べるスカベンジャーだった可能性が高い。また、カメやブロントテリウム類、パラケラテリウムのような動きの遅い動物を捕食することもあっただろう。死肉も食べるが狩りもする点を考慮すると、いわゆるハイエナのような進化を遂げた動物だったようだ。
80cmにもなる頭骨から推測すると、体長は最大で5mに達し、陸棲肉食哺乳類では史上最大とされている。
なお、アフリカに生息していた、ヒエノドンに近縁なメギストテリウムも、史上最大の陸棲肉食哺乳類の候補に入っている。
エンテロドン科説に基づき、最近では最近ではイノシシのような姿で描写されることもしばしばあるが、収斂進化の観点から見るとハイエナのような容姿だった可能性も捨てきれず、どちらの容姿で描くかは絵師のセンスが問われると言えよう。
最強王図鑑フランチャイズでは
『絶滅動物最強王図鑑』にて初登場し、ドエディクルス、デイノテリウムと激闘。『異種最強王図鑑』ではステゴサウルス、ペルビアンジャイアントオオムカデと戦っている。
アニメ版では先述のペルビアンジャイアントオオムカデとの戦い、そしてホッキョクグマとの戦いに登場。ホッキョクグマ戦ではホッキョクグマが張り手を決めかけた際に大顎で噛みつき勝利をおさめた。
その後トーナメントにも無事進出し、第38話にてオオスズメバチとの戦闘が決定した。
結果的にオオスズメバチの空からの奇襲に翻弄、一時的に優位に立つもその時は浅いダメージで済んだ2回の毒針攻撃がジャンプした隙を見てお腹に一撃を食らったことでアナフィラキシーショックに見舞われ昏睡状態になるなどして初戦で姿を消すも、そのデッドヒートは見物だったと言えよう。
OPでは一瞬のみだがスミロドンおよびユウティラヌスとの対決が示唆される場面もある。
2つ名は顎雄々しき怪物、史上最大級の顎の怪物。前者はテレ東版、後者は図鑑版における2つ名だ。なお本フランチャイズでは、先述の有蹄類でありながらハイエナに収斂した容姿という復元が採用。17話のホッキョクグマ戦でもLOCK ON!で言及されていた。