エンテロドン科
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えんてろどんか
エンテロドン科とは、絶滅した哺乳類の分類の一種。
絶滅した偶蹄目のグループで、北半球に広く分布した。かつてはイノシシ科やペッカリーに近縁と考えられ、「地獄から来たブタ」の異名で呼ばれていたが、近年の系統解析ではあまり近縁ではなく、むしろカバ科やクジラ目に近縁だったとされている。
小型の種でもイノシシ程の大きさがあり、最大種である北米産のダエオドンはサイ程もあった。
最古のエンテロドン科は約3720万年前の始新世に出現し、漸新世になると北半球に広く分布するようになった。南半球からは化石は産出していないが、恐らくこの時代は南北が海で隔てられており進出できなかったからと推測されている。
巨大な胴体と細長い四肢を持つが、最大の特徴は顎の前方および中間部から下方に伸びる骨の突起と板状の突起となって突き出た頬骨を備えた巨大な頭骨である。これらの特徴から、生前は強力な咬筋が付着していたという可能性がある。
歯列は殆どの種類で基本数(44本)を保っている。切歯や犬歯は比較的大きくて頑丈で、雑食性を思わせる物である。上顎の臼歯は典型的な5咬頭のブノドントで、エナメル質が厚い。脳は小さいが嗅球が大きく、嗅覚を働かせて地下茎や死肉等を探すことに長けていたことを思わせる。
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