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概要

別名ワライハイエナ。

体長:95 – 170 cm 、尾長25 - 35 cm、体重オス平均40 - 55 ㎏、メス平均44 - 64 ㎏の方が平均7kg大きい)。

食べ物は中型哺乳類死肉等。

アフリカサバンナに生息。

丸みを帯びたに、ガッシリとしたが特徴。特に体の前半分が力強い。

死肉も食べるが、狩りも得意である。

雌の方が大型で、社会的にも強いという点で珍しい動物である。

複雑な巣穴を掘り、複数の雌がそこで子育てをする。

人間の笑い声に似た鳴き声を持ち、別名の由来にもなっているが、もちろん実際に笑っているわけではなく、相手を警戒しているときにこの鳴き方をする。また、ブチハイエナはこれを含めた12種類の鳴き方を使い分けてコミュニケーションを取っている。

また、ハイエナは心臓が人間の2倍以上の大きさを持つことで知られ、大型のウシのなかまであるエランド1時間以上追いかけて仕留めるという持久力があるのも特徴。意外かもしれないが、ライオンよりも狩りの成功率は高く、アフリカのサバンナの肉食獣ではリカオンと並ぶトップクラスである。

厳しい上下関係

ブチハイエナの群れには序列があり、しかも世襲制である。

前述したがメスの方がオスよりも地位が上である。最底辺のメスであってもオスよりは偉い。

さらに上位メスの子供は生まれながらに上位として君臨するため、たとえ年上だろうが下位のハイエナはエサの順番を譲らなければいけない。

「ついてる」メス

ブチハイエナのメスにはおちんちんがついている、と言われる。

これは偽陰茎と呼ばれ、ペニスのように見えるのは肥大化した陰核であり、睾丸のように見えるのは脂肪を蓄えた陰唇である。しかも本物のように勃起させることも可能。

しかしこのことにより子供は偽陰茎を通って生まれる必要があり、難産になりやすく初子の死産率が高い。推測だが母親も生みの苦しみプラスアルファになるのでそれはそれは痛いだろう。

さらに外見で性別を見分けるのは難しく、古くは両性具有と信じられていた。今でも動物園でも判断を誤るほどである。

ちなみにふたなりなのはブチハイエナのメスだけで、ほかの3種はそうではないことに注意。

文化

シマハイエナと同じく、アフリカ文化におけるトリックスター枠であることが多い。

一例

  • 東アフリカのルング族の神話においては、ブチハイエナは地上に太陽をもたらした。
  • ケニアのメル族の民話では、神が人類が不死になるようにキンモグラを遣わしたが、死体を奪われることを嫌ったハイエナがキンモグラを食べてしまい、人類は不死になるチャンスを失った。
  • 南スーダンのマディ族・ヌエル族の伝承では天と地をつないでいた牛革のロープをかみちぎってしまったことで、人類と創造主とのホットラインが絶たれてしまったという。
  • タンザニアのムグブウェ族の文化においては、すべてのブチハイエナは魔女の使い魔であり騎獣だと信じられている。魔女は夜な夜なハイエナの肛門腺液(ハイエナバター)を搾り、松明の燃料として使うという。

長年登場しておらず登場を熱望するファンも多かったが、『動物最強王図鑑PFP』に於ける予選会名場面でついに参戦。予想だにしなかった相手と奮戦し存在感を示し、アニメ版などでも活躍が期待できるほど存在感を発揮した。

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