概要
アサグ(Asag)とはシュメール神話の叙事詩『ルガル・エ』に登場する無秩序の象徴の悪霊で、アサッグやアッカド語でアサックとも呼ばれる。
アン(天)とキ(大地)の子であり、クル(山:敵対者の象徴)との間に子孫を残したとされる。
名前の意味は「病気を引き起こす悪魔」で、巨大で丸い胴体には複数の眼を持ち、三本足、三本腕を生やしている。さらに肌は岩石のようであり、通常の手段では傷つけることはできないとされ、上記の叙事詩ではグリフォンのような姿でも描写されている。
川の中の魚を沸騰させ、井戸を枯らし、毒をまき散らして疫病を流行らせるばかりか、岩石の兵士を率いて人間を滅ぼそうとしたが、英雄神ニヌルタもしくは戦神ニンギルス(後述のバウの夫)によって退治され、後代の神話ではアンズーやムシュサグイニム(七頭竜)とも同一視された。
さらに医学文書や退魔文書においては、神々の怒りの化身である悪霊ナムタルとセットで語られ、医術の女神バウや、同一視されるグラ、ニニシナ、ニンカルラクによって退散させられる。
創作での扱い
詳細は →アサグ(モンスト)
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