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月の兎

つきのうさぎ

月面に浮かぶ巨大な黒い部分の事。ひいては、それをもとにしたアジアにおける伝承。
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あまり夢のない概要

 夜空に浮かぶ満月をじっと見ていると、白い部分と黒い部分があるように見える。
 この黒い部分は月の海と呼ばれており、中国における北の四神の名を拝領した「玄武岩」が多い地面になっている。他にも小さく見える黒い部分にはだのだのと言った地名が当てられているが、勿論表面にがあって泳げるわけではなく、便宜上白い部分をと呼んでいるだけである。
 エジソンテスラにより電灯電線が普及する前、まだ空気も澄み夜の帳に満天のが見えていたころ、人々は太陽と並ぶもう一つの天の神だと思っていた。ゆえに、この月の黒い部分の模様はなにがしかの意味があるのではないかと考えていたのである。

  • 南欧の人々「これはカニだ。右のハサミを大きく振り上げているんだ」
  • 北欧の人々「これは本を読んでいる女性だろう。ロングスカートをはいているね」
  • 中近東の人々「ライオンに決まっている。大きな鬣をなびかせ、まさしく飛び掛かろうとしている」
  • 南米の人々「いやあ、これはワニでしょ。大きく口を開けている勇ましい姿だ」
  • アングロサクソンの人々「え…横を向く女性の顔じゃないの…? …ああ! みんな黒い方しか見てないのか!」

といった具合に、様々な見方をしていた。
 そしてアジアでは、この模様を耳を立てた兎として見ていた。

夢がある概要

 月に住む兎は玉兎と呼ばれる。同じく太陽に住むとされた三本足のカラス金兎日本では「八咫烏」と呼ばれる)と対をなす存在とされ、その模様からをついているとされた。日本ではこれを兎の餅つきだと教わった人が多いだろうが、一説によれば「望月(もちづき)」と「もちつき」をかけたシャレらしい。
 本場中国においては、この兎は臼で薬草を潰し仙薬を作っているとされる(漫画『鬼灯の冷徹』においては、白澤の家の近所の兎がこれである)。
 海を隔てたメキシコでもこの模様を月だと思っていた原住民が数多くいたらしく、人間の想像力の豊かさには感服する。

 さて、この兎はなぜ月にいるのか?
 その答えを最初に出したのは、お釈迦様の故郷インドのとある説話だった。


__なんで月に兎はいるのかって?
まあこりゃ俺が爺さんから聞いた話なんだがな…

昔、ある森に(※1)とがいたんだってよ。
ある雪の日に、三匹は飢えて死にそうな爺さんを見つけたんだ。
心優しい三匹は、食べ物を探して食べさせてやろうとしたってわけさ。
熊は川に行って、を次々捕まえた。
猿はすばしっこく木々の間を飛び跳ねて、木の実キノコをたくさん持ってきた。
けど兎は何も探せなかった。爪も牙も無かったからな。
だから兎は爺さんにを起こすように言ったんだ。
そして、兎は火に飛び込んだ
兎は自分を爺さんに食べてもらおうとしたんだ。

…っておいおい、泣くんじゃねえよ! まだ話に続きはあるんだ!
実はその爺さんは神様の使いだったのさ。
爺さんは兎の行動に胸打たれてよ、月の神殿に連れて行ったのさ。
だから今も、月には兎がいるんだ。

(朗読:セルゲイ・コリバノフ

※一部伝承ではの場合もある。手塚治虫の『ブッダ』では狐。

月の兎に由来するキャラクター、名称


関連項目

伝説  天界 仏教 道教 東洋 宇宙 金烏玉兎

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