説明
杵は穀物のもみすりや脱穀に用いられる道具であり、形状としては「端が太く、真ん中が(握りやすくするため)細くなった」竪杵と、「左右不対称なハンマーのような形」の横杵が存在する。
もみすりや脱穀に用いるには臼(くぼんだ面を持つ木あるいは石製の道具)とともに用いられ、主として人力を用いるが、水力や機械の力により動作させることも可能である。そのため現在の日本では脱穀などの用途は人力では行われることはなく、この道具は正月前の餅つきにおいて見られることが主となっている。
歴史など
この種の「脱穀に用いられる道具」は日本だけではなく世界で広く用いられている。日本においては竪杵が古くから用いられており、横杵は江戸時代になってから用いられるようになったとされる。
なお、餅をつく際には力が必要となるため、横杵が用いられることが多く、雑穀の脱穀は力がそれほど必要でないため竪杵を用いる(横杵だと砕けたりする)とされる。
pixivでは
月と兎の故事(本来この図では兎杵の言葉が表すとおり竪杵であるが)に基づくイラストが多い。すなわち、「擬人化されたウサギが餅をつく図」である。