概要
ヒンドゥー教の叙事詩『ラーマーヤナ』の、タイ王国版『ラーマキエン』に登場する黄金の人魚で、海の女神としてカンボジアの宗教美術の題材や舞踊劇においても登場している。
ランカ島のラークシャサの王トッサカン/リアップ(ラーヴァナ)の娘で、ラーマ王子の攫われた妻シーターを取り戻すために率いる軍勢が渡るための、猿神ハヌマーンによる巨大な橋の建設を妨害をするように命令された。
しかし神の子でもあるハヌマーンに適うはずはなく、反対に攫われてしまうが惚れてしまい相思相愛になった。
なおインドネシアではロマンスが生まれようがない、ウィルカタクシニという全身が鱗に覆われた魚頭の女怪物として、エビガニの怪物ユユルンプンとともに橋の建設を妨害する役として影絵劇ワヤン・クリなどに登場している。