概要
精霊ウトゥックの中でも悪霊といわれるもので、「持ち上げられたもの」の意であるエディンムあるいはエキンムは、体外へ出た霊魂あるいは正式な葬儀をされなかったもの霊であると言われる。
健部伸明によれば、もともと翼は生えていなかったが、アッカド時代から生えていると描写されるようになった。
エディンムの皆さん
- ガルラ:『Fate/GrandOrder』のエレシュキガル(Fate)が使うやつのネタ元。細い。エレシュキガルの従業員で、「槍のように細い」小さいのと「粘土板に書きつける葦筆のように細い」でっかいのがいる。一応、手に手にこん棒を持ち、腰に武器を下げ、生者を地獄へ引き込む。他、泥棒を逃がして世界に不和を齎したり、人妻や子供を襲う。
- ナムタル:シュメールでは、人を急死に追い込む悪霊。アッカドでは、エレシュキガルのしもべで、病気を齎して人を殺す。
- ディムメ/ディムメア:出産関係の災厄を齎すもので、母親へ産褥熱を、子供へ病気を与える。
- アル:半人半獣で、眼だか鼻だかの重要な器官がない者がいる。廃墟などに出没する。夜道を歩いて人に憑依する。
- アッハーズ:「掴み取るもの」の意。皮膚や粘膜を黄色くする病気を齎す。
- クアート・エチムミ:高熱と激しい頭痛を伴う、脳膜炎や髄膜炎を齎す。
- ラビス:「潜んで待つもの」の意。女性の姿をし、人をつけ回す。その姿を見たものは髪の毛が逆立つと言われる。
他、 健部伸明と怪兵隊『幻想世界の住人たち2』によれば、クビュ(早産を導く)、ペル・ウウリ(夢遊病を興させる)、アシャック(結核や熱病を齎す)、ラバス(人間を地獄へ連れ去る魔女)、マシュキム(人々を監視する)などがいる。
創作上のエディンム
NDS『Wizardry 生命の楔』に不死系モンスターとしてエディンムが出現。
ボロボロのマントを纏い、剣と盾を持った骸骨の姿をしており(スケルトンウォーリアー、スパルトイ、タキシムと共にスケルトンの上位種)、骨は毒々しい赤色に染まっている。
『女神転生シリーズ』では、ランプの魔神のような姿をした邪鬼エキム/邪鬼エキンムとして登場している。