概要
紀元前1000年紀に、アッシリアとバビロニアで崇拝された魔神パズズの配偶者である女魔神。
獅子の頭に蛇を持つ手、毛深い体と長い歯はロバ、さらに猛禽の爪を持つとされる魔の女神である。
出産を控えていたり授乳中の女性を脅かし、その子供を死産や病気という形であの世に連れ去ってしまうという。さらに夜の魔女ともされる夢魔であり、特に男児が害を受けるともされるが、豚と犬を看病する守り神でもある。また自身がロバに乗っている姿も描かれる。
古くは病魔であるラバルトゥや、後代のユダヤの伝承に登場するリリスとも同一視される。
なお夫であるパズズは熱風や疫病を司る悪神とされるが、信仰して像を祀ることでラマシュトゥの害を防ぐことができるともされた。
創作での扱い
- 女神転生シリーズ:『偽典・女神転生』において種族”鬼女”の獅子頭、鳥足で蛇を持った女悪魔として登場。原典不明の悪魔である新月の犬と満月の犬を従えている。
- ファイナルファンタジーシリーズ:『FF10』では竜系、『FF14』では女性の足の生えたクラゲ、『FFTA2』『クリスタル・ガーディアンズ』ではラミア系のモンスターである。
- 逆転オセロニア