クジャタ
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くじゃた
中世イスラムの宇宙観におけるバハムートの背で大地を支えているという牡牛。
神によって創造されたとても巨大な牡牛で、中世イスラムの宇宙観では巨大魚バハムートの背で大地を支えている天使の立つルビーもしくはエメラルドでできた岩台を支えているといわれている。
その呼吸は潮の満ち引きを起こしているとされ、文献によって異なるが4万の目、耳、鼻、口、歯、足のいずれかを持つともいわれる。
海の水位はこの牛とバハムートが飲んで調節しており、満腹になった時は暴れだし、それが最後の審判の前兆だとされる。
本来アラビア語ではクユーサー(Kuyūthā)と読む。
この名はスペイン語圏の文学者ホルヘ・ルイス・ボルヘスによる『幻獣辞典』で紹介された文を誤読したもの(スペイン語で「JA」は「ヤ」と読む)であり、そのため新英訳版ではクヤタに修正されている。
その他クユーター、クユーサーン、キーユーバーン(ルーヤーターン)、キブーサーン、ラカブーナー、アル・ラーヤンというたくさんの異名がイスラムの文献にはあり、リヴァイアサンがアラビア語で変化したものであるという説がある。
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