概要
その名は「ヴァナ(森)」からきており、「森の住人」「森に属する者」を意味する。
ライオンの如く強く、虎のように勇猛で、俊敏にして巨木を振り回せる怪力の持ち主であり、あらゆる武具を自在に操りながら歯や爪をも武器とする。さらに変身能力、飛行能力をも持ち、後述の両親の特徴をも有する。
ヴァールミーキ版の一巻17章によるとヴィシュヌがラーマとして降誕するにあたり、羅刹王ラーヴァナに挑むラーマを補佐させるため、ブラフマーの命によって神々が創造した。
天女アプサラス、ガンダルヴァ、ヤクシニー、ナーガ、キンナラ、半神ヴィディヤーダラ、様々な天上の種族、妖精族の女たち、また熊や猿の雌の胎内に入る、という方法で神々はヴァナラ族を生み出した。
、雷神インドラはヴァーリン、太陽神スーリヤはスグリーヴァ、司祭神ブリハスパティは知恵に長けたヴァナラたち、夜叉神クベーラはガンダマーダナ、鍛冶神ヴィシュヴァカルマンはナラ、火神アグニはニーラ、アシュヴィン双神はマインダとドヴィヴィダ、水神ヴァルナはスシェーナ、雨神パルジャニヤはシャラバ、風神ヴァーユはハヌマーンを創造した。