概要
キンナラは夜叉とともにブラフマーの爪先から生まれた音楽の精霊で、楽師としてカイラス山にあるクベーラの天界で音楽を奏でているといわれている。
その姿は半人半馬といわれ、頭部が馬の姿と下半身が馬の姿という2つの姿が伝わっている。
同じく音楽の半神種族であるガンダルヴァとは容姿に共通点が多い。
仏教においては「緊那羅」と呼ばれ、八部衆の一部であり帝釈天の眷属といわれる。
人に似ているが人に非ず、「人非人」と漢訳される。
薬師の使い十二神将にも数えられ、其方では「真達羅大将」(しんだらたいしょう)と呼ばれる。対応する干支は元が半人半馬だから午かと思いきや、「酉」であり、鶏頭の武人として描写される事も。鳥要素が入ったという意味ではタイ王国での姿に通ずるものがある。
キンナリ―
女性のキンナラは「キンナリ―」と呼ばれる天女であるとされ、タイ王国などの東南アジアでは半人半鳥で、下半身が鳥の姿で描かれる。
創作での扱い
- 女神転生シリーズ
初出は『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』で種族は”幻魔”。メズキ(馬頭鬼)の色違いの姿で登場した。
『真・女神転生』では高レベルの”妖魔”として登場。なおキンナリーも馬頭の天女として登場している。