概要
イェドゥア(Yedua)、またはヤドゥア(Jeduah, Jadua)とは、ユダヤ教のタルムードで言及される人型の植物……と言ってもマンドラゴラのように地中に埋まった存在ではなく、中世の伝承にある植物から生じる羊バロメッツや渡り鳥バーナクルグースの人間バージョンとも言える地面から生えた人間のような植物である。
人間の臍にあたる部分から伸びた、臍の緒のような茎が地面に伸びて根っこと繋がっているため、その茎が伸びる範囲までしか移動できない。
周囲の植物は何でも食べ、人間や動物が近づけばそれがどんな相手でも襲いかかってその命を奪ってしまうが、臍の緒のような茎を切ったり根っこから引っこ抜いたりすれば退治できる。
一般的には安全な距離から弓矢で茎を切る方法で狩られるが、何故ならばそうして退治したイェドゥアの骨を口の中に入れて特定の呪文を唱えると、未来を見ることができるからである。
ジドラ(Jidra)と呼ばれる植物から生じた獣も伝わるが、こちらは誤記から生まれた伝承であるという。