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ラフム

らふむ

『バビロニア神話』に登場する男神。もしくはそれを元にしたキャラクター。

曖昧さ回避編集

  1. バビロニア神話』に登場する男神。アプスーティアマトから最初に生まれた。
  2. Fate/GrandOrder』に登場するエネミー。→ラフム(Fate)
  3. 真・女神転生Ⅴ』に登場するキャラクター。→邪神ラフム

pixivにおいてはほとんどイラストが2.のラフムによって占められている。


バビロニア神話』のラフム編集

ラフム(Lahmu)は『バビロニア神話』、特にバビロニアの創世神話『エヌマ・エリシュ』において言及される男神である。その名は配偶神のラハムともどもアッカド語の“毛深い”という言葉とされるが、神話中の出自から河と海が混ざり合う河口や湾口に生じる泥質の島や沈泥(シルト)と関連付けられることもある。

天地にまだ名前がつけられていなかった頃、アプスー(真水)とティアマト(塩水)が混ざり合って神々が生まれ始めたがその中で最初に生まれたのが男神ラフムと女神ラハムだった。成長したラフムとラハムは男神アンシャル(上方=天の全体)と女神キシャル(下方=地の全体)を生み出したとされる。

また、マルドゥークがティアマト討伐を決心したくだりでは、アンシャルが神々の“天命”をマルドゥークに与えるために父母であるラフムとラハムへ使者を送っており、使者の言を聞いたラフムたちは陣容を整えているティアマトを批難してマルドゥークの下へと赴き、そしてティアマトを討ち果たしたマルドゥークを祝福した神の一柱としてラフムの名が数えられている。


一方で、より古代におけるラフムのイメージは家畜や野獣を川の水で世話する河川の精霊だともいわれ、ラフムの名には神に必ず付されるディンギル(diĝir)や図像に角(神の象徴)が記されないことからムシュフシュアンズーのような“神に仕える超常的存在”、神殿や門を守護する魔除けの存在とされる。


その姿は大蛇、あるいは赤い帯と六つの巻き毛を持つ赤い帯や紐をつけた男とされ、豊穣の象徴である壷とともに描かれることもある。

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