概要
カスピ海に棲むという、16世紀の医師アンブロワーズ・パレ著の『怪物と驚異』に記述される海や川の主である半魚人もしくは人魚のことで、「海の司教(ビショップ・フィッシュ/シーモンク/シービショップ)」と呼ばれる怪物と同一視されることもある。
さらに、この幻獣が現れるときには魚が浅瀬に集まるという。
2003年にカスピ海で漁をしていた漁船の船員が、横を併走する謎の黒い影を発見した。
その姿は体中が鱗に包まれ、口先が嘴状で背中に鰭があるという姿であったので、伝承のルナン・シャアであるといわれるようになった。
また、この目撃談が地元イランの新聞に掲載されると、自分も見たことがあるという証言が続出して騒ぎになったのだという。
なお出現した時期には、バボセラ湾岸付近で海底火山の活動が活発化しており、沖合でも油田開発が行われていたために、環境の変化から再び表れるようになったという説が唱えられている。