概要
メリリム(Meririm)とは『旧約聖書』において、モーセが「神の罰」について語った一節にある「ケテブ・メリリ(Keteb Meriri:燃えさかる矢)」が起源であるとされる熱病の悪魔。
モーセの言葉をまとめた『タルムード』においては、全身が髪と鱗で覆われているとされ、太陽が最も輝き地を焼くという真夏の10~15時頃に現れ、心臓の上にある鋭い眼で睨まれた者はたちまち死に至るとされ恐れられていた。
中世ヨーロッパのオカルト思想では、「地獄の九階級」の第六の位階にある「空の軍勢:アエリアエ・ポテスタテス」の君主であると定義され、メリヒム/メリジム(Merihim,Merizim)という別名でも呼ばれていた。
16世紀の魔術師アグリッパは「熱と嵐の霊」や「真昼の悪魔」、19世紀のイギリスのオカルティスト・フランシス・バレットは「疫病をもたらす霊の王」という二つ名を名づけ非難したという。
熱病を蔓延させる病魔であると伝わるが、悪い空気を通じて感染すると恐れられたペストやマラリアはメリリムの矢じりによって広がるともされている。
創作での扱い
「魔軍翔尉メリリム」として登場。イラストはpixivユーザーであるたく氏が担当し、無断転載は禁止。
- 魔界学園カタストロフィ
「波野里メリリム」という水着にサーフボードという解釈の女悪魔として登場。
メリヒム名義で登場。
メリジム名義で登場。