概要
オーストラリアの先住民アボリジニ(北部のジナン族)の神話に登場する精霊で、神と魔物の中間の存在であるとされ、外見は人間の若者とあまり変わらないともいわれる。
神話によるとかつてジナン族の食料であるヤムイモは、一カ所に止まらず動き回っており、集めるのが非常に困難であった。
そこにロルウイが現われ「ヤムイモは土中に止まる」ことを定めたために、芋は集めることが容易な食料になった。
しかしそれで終わりではなく、土中のヤムイモを狙って次々と密林の悪霊が掘ってやろうとやってくるようになってしまったため、それすらも追い払って「お前達のものではない」と再び定め、葉や蔓を埋め戻してくれた良き存在であったと伝わっている。
創作での扱い
- 水木しげる作品
オーストラリアでアボリジニを取材したことにより、他の精霊とともに妖怪画が描かれた。
初出は『ソウルハッカーズ』で、種族「妖魔」の氷結属性に強い中堅の仲魔として登場。
姿は有名な彫像そのままの姿で、同国出身のモコイさんよりマイナーな悪魔であった。