概要
オーストラリアの北部アーメムランドに暮らすアボリジニたちの間の伝承に伝わる精霊。
伝承によるとミミたちは岩の中で家族と共に暮らしており、カンガルーやハリモグラをペットとして飼っているとされ、火を焚いて暖を取り、料理も自分たちで作るが、その時に上がる煙は人間の目には見えないという。
また、隠れ家である岩の裂け目から出てくるのは、食物を探す時だけで、普段はヤム芋などの植物の根を食べているが、間違って人間を食べてしまう可能性もあるとされる。
ミミは男女共に背が高く、極端に痩せ細っているが、しばしば人間の男性を誘惑して、岩の中へと連れ込み、そこで自分たちの踊りを披露し、食べ物を与え、更にはミミの少女まで提供してくれるとされる。また人間たちに狩りの方法と獲物の解体の仕方を教えたのも彼らだといわれている。
尚、ミミたちはその容姿から強風の日に出歩くと、吹き飛ばされたり、首が折られてしまう可能性がある為、隠れ家の岩を閉ざして天候には常に注意を払い、出入りする時は息を吹きかけて通路を開け閉めしているという。