ダンダーン(怪魚)
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だんだーん
ダンダーン(دَّنْدَانُ, dandān)とは『千夜一夜物語』に登場する巨大魚。
ダンダーン(دَّنْدَانُ, dandān)とは、『千夜一夜物語』の「陸のアブド・アッラーフと海のアブド・アッラーフの物語」に登場する巨大魚。
長音を省略したダンダンとも呼ばれ、この魚は象やラクダを一口で飲み込むほど大きいだけではなく、数も多い恐るべき存在であるが、搾り取った肝油には不思議な力があり、陸に住む人間でも身体に塗ると水中で呼吸ができるようになる。
人魚のアブド・アッラーフと仲良くなった漁師のアブド・アッラーフは、この肝油を塗って海中に遊びに行くが、人魚の住処に突如現れたこの魚に襲われてしまう。
しかしこの魚の弱点はアダムの子孫たる陸に住む人間であり、勧められるままに叫び声を上げるとダンダーンは死に沈んでいった。
また陸の人間の脂はこの魚にとっての猛毒であり、誤って食べても死んでしまうのである。
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