概要
ロマンシングサガ2の世界に生息しているシロアリの一種。シロアリとしてはかなり大型である。
攻略本の英語表記は「Termite」。これはまんまシロアリの英訳である。またtermには「終わり」という意味もあった。
現実のシロアリと同様に女王アリを中心とした社会集団を築いて生活しており、働きアリのマンターム、兵隊アリのタームソルジャー、羽アリのタームバトラーといった種類がいる。地下に営巣して生活する。
ちなみに現実のシロアリは王アリも女王と同居する(黒いアリと違い、交尾を繰り返さないと産卵できなくなるため)が、タームにそのような個体は見られない。女王の産卵能力が黒いアリ並に優れているのだろうか。
このシロアリの特徴は他の生物に卵を寄生させることで、寄生した生物の中で孵化して内側から食い破ってしまうという凶悪性である。実際、バレンヌ皇帝がサバンナを訪れた時は東の集落が壊滅させられていた他、地下にもともと住んでいたモール族も多くの者が被害にあっていた。最終的に皇帝とその護衛によってここの女王クィーンは倒され、サバンナのタームは壊滅するが、この戦いでクィーンが皇帝の体に卵を寄生させていた。そして後の時代、当時の皇帝が葬られた地下墓地で卵が孵化。母の記憶を受け継いだ新たな女王アリ(リアルクィーン)となり、ターム族を生んでアバロンを攻撃する。ちなみに、実は最終皇帝でもこのイベントを起こせる。そのため、最終皇帝でイベントを起こすとクィーンを倒す→リアルクィーン復活がすぐに起こせてしまうので、どうやってアバロンに潜り込んだのかが謎になってしまうのだが…
女王アリは一般的なシロアリの女王以上に巨大な体つきをしており、産卵器官がものすごい長さになっている。それだけではなく女王が羽化することも可能なようで、羽化すると人間の女性のような姿になる。サバンナのクィーンは羽化する前に退治されているが、最終皇帝の時代のリアルクィーンは羽化しかかった状態で登場する。七英雄の時代のドレッドクィーンは当初は羽化しかかった状態で登場し、倒されると真の力を解放し、完全に羽化した、人間の上半身を持つ昆虫のような姿になる。
このシロアリ一族だが、リアルクィーンが「七英雄さえ恐れさせた」と語っており、古代人の時代から脅威とされてきたモンスターであることが描かれている。
このため漫画版では七英雄の過去で彼らの大きな脅威のように描かれたり、アプリ版、リメイク版では七英雄が戦った時の最盛期の女王アリドレッドクィーンも登場している。
リベンジオブセブンでの「七英雄の記憶」では、天変地異の前に古代人を滅亡に追いやらんとする最大の脅威として描かれ、女王討伐の成功がワグナスたち七人を古代人たちが『七英雄』と称えるようになった功績となっている。
なお、モバゲーのカードバトルRPGエンペラーズ(現在サービス終了)では、クィーンに連なるキャラクターのカードテキストから、2本編で見せた手段と異なり、異種族との間に子を成すことが示唆され、大胆にもプレイヤーに向けた求婚の言葉を添えられている物もある。
みんなのトラウマ
ネタとして浸透している面もあるものの上記のイベントは作中屈指のトラウマイベントとして語られてるが、それ以上に羽アリ・タームバトラーのムチャクチャな強さが語り草。一例としては味方のHPが999カンストなのに
- 小型ザコでありながら5934という高いHPを誇り倒しにくいうえ、2体同時に出現することがある。
- ただのキックで1000オーバーのダメージを与えてくる。
- 全体攻撃のストーンシャワーは耐性0だと850前後のダメージを受ける。
- 一列攻撃の地獄爪殺法で1000近いダメージを与えてくる
という、ムチャクチャな攻撃力に集約される。初見でコイツに全滅させられたプレイヤーは数知れない。
虫系モンスター特有の状態異常耐性が低いという点を知っていればスタンハメや(皆)死ね矢で簡単に倒せるというただのカモでしかないのだが、本作では剣と大剣が強いためこれらばかり鍛えていると穴を付く手段が武器固有技の分子分解しかないうえ、本作屈指の有用陣形であるラビッドストリームを使っていた場合、全員が地獄爪殺法の餌食になることから1ターンで倒しきれないと次のターンで高確率で全滅が確定してしまい、コイツに悩まされるプレイヤーが続出した。
種類
- マンターム
タームでは最も下っ端の働きアリ。
スコップを手にしている。
- タームソルジャー
剣と槍で武装した兵隊アリ。
重水の槍をドロップする事があり、早い内に入手できれば戦力増強に繋がる。
- タームバトラー
クィーンの近衛兵にあたる羽アリ。
武装はしておらず体術や土術のストーンシャワーを使用する。雑魚モンスターとは思えないほどタフ。
リベンジオブザセブンではラストダンジョンにも登場する。七英雄の動向を偵察に着ていたのだろうか?
- エンシェントターム
リベンジオブザセブンから登場したタームの上位個体。全身が薄い紫色をしている。ヘタなボスを凌駕する恐ろしい強さを持つ。英雄の記憶では当時のノエルを圧倒してトドメを刺す寸前まで追い詰めたほど。
ゲームクリア後に行けるようになるダンジョン「恐妃の都」の最深部から登場する。
デスレインをぶっ放してきてPTの半数を即死させる、ふみつけの威力が1000前後と攻撃の多くが即死級である。こんな奴がわらわらとうろついているのだからたまったものではない。しかも昆虫の弱点である状態異常耐性も付くことが出来ない。
しかし倒すと1体に付き4000前後の技術点がもらえるほか、貴重な鉱石アバロニアをドロップする。幸いにも1体での出現のため難易度をカジュアルに下げ、ラピッドストリームで先行を取って1ターンキルすれば十分に狩れる。仮に倒しきれなくても、誰かが炎の壁を使っておけばデスレインによる壊滅的被害は避けられる。
また道場としても利用出来る。
タームの女王。サバンナの地下に巣食い近隣住民たちを襲っていた。
上記のクィーンが遺した卵から孵った新たな女王。記憶を引き継いでおり皇帝に対する恨みを持つ。
最強のボスにして最恐のターム。七英雄たちに討伐/封印された全盛期の女王。
アプリ版やリベンジオブザセブンでは裏ダンジョンに登場する。