インペリアルクロス
いんぺりあるくろす
インペリアルクロスとは『ロマンシングサガ2』に登場する陣形の一種。
Imperial(帝国、皇帝の)cross(十字)の名の通り、リーダーの皇帝を中心に残り4名が前後左右に位置することで、十文字の隊形を取る陣形である。
攻略本によると「バレンヌ帝国伝統の陣形」であり、ゲーム開始直後は自動的にこの陣形となっている。
図解
(←前)
◯ ◯ ④ ◯ ◯
◯ ◯ ◯ ◯ ◯
③ ◯ ① ◯ ②
◯ ◯ ◯ ◯ ◯
◯ ◯ ⑤ ◯ ◯
③に攻撃が集中し、逆に②には殆ど攻撃が行かない。
③には防御補正が加わるため、構造は単純ながら堅固な陣形となっている。
打たれ強いキャラを③に、打たれ弱いキャラクターを②に配置するのが定石である。
こう説明すると中々使い勝手の良い陣形と思われるが、②の防御補正は行動前で③の防御補正が掛かるのが行動後であるため、素早さの遅いキャラを配置するとそのメリットを殆ど得られなくなってしまう。
おまけに②③の二名には素早さが下がるデメリットもあり、初期メンバーで前衛にされがちなベアは素早さが低い為、実は防御補正は殆ど受けられない
(もっとも、③の行動後防御はバグの産物であり、元々は存在しないのだが)。
更に①(皇帝)を中心に縦横が綺麗に並んでいるため、一列を範囲とした攻撃の対象が3人になっているデメリットもあり、多くの場合ゼラチナスマター戦で3人が殺される経験をする。
ゲームが進めば使い勝手の良い陣形をどんどん覚えていくうえ、半端にバランスのよい陣形は本作の厳しいゲームバランスにおいては中途半端な成果に終わる可能性が高く、次第に出番が無くなっていく陣形と言える。
しかし皇帝が代替わりすることで新たな陣形を発明するというシステムであるため、ジェラールや帝国兵の代が続くと必然的にこの陣形を使い続けることとなり、また場合によってはフリーファイトとの完全な二択となることもある。
余談であるが、最初にこの陣形を使うときのレオン皇帝の台詞の印象が強く残っているプレイヤーも多い(下記「ガイドライン」参照)。
インペリアルアロー
物語も佳境に入り、インペリアルガードが皇帝となった時に発明できる陣形。
図解
◯ ◯ ◯ ④ ◯
◯ ◯ ◯ ◯ ◯
③ ◯ ① ◯ ②
◯ ◯ ◯ ◯ ◯
◯ ◯ ◯ ⑤ ◯
インペリアルクロスの発展型であり、クロスよりも攻撃が③へ集中しやすくなっている。
欠陥であった②③の素早さ低下がなくなり、それどころか(②以外の)メンバーの素早さが増加、行動後防御補正が付与されるなど、より堅固となっている。
……とはいえ、この作品の終盤の戦術は「殺られる前に殺る」なので、やはり出番はあまり多くない。
敢えて言うなら③のメンバーを謀殺することに使えるくらいだろうか。
同じく防御に特化したムー・フェンス、ホーリーウォールとは素早さ補正や被弾率の都合で使い勝手が異なるため、上手く使い分けたいところである。
インペリアルサガ
前列に守られている後列のメンバーは、「近接範囲」の「単体攻撃」を「絶対に受けない」ため、ある程度確実に後列を守れる。
ただし陣形システムの共通項として左右や上下の列攻撃を使われると、最も人数の多い列が必ず狙われるため、原作以上にピンチを招くこともある。
逆に言えば、これらの列攻撃では人数が少ない列が絶対に狙われないので、アビスバトルなどの長期戦ではピンチのメンバーを範囲の列から外せば、うまい具合に助かるようになっている。
インペリアルサガエクリプス
フリーファイトがないため初期所有陣形となっている。
前作とはシステムが全く異なり、原作同様に後列のキャラクターも普通に単体攻撃のターゲットになりうる。
なお、縦横の一列攻撃が頻繁に登場し、それらを使いこなすことを求められるバランスに変わっており、この陣形にはパラメータの補正がなく、戦闘中の陣形・ポジション変更ができない点も相俟って、重要度はかなり下がっている。
派生陣形の「グレータークロス」なら、配置は同じだが補正つきなので、どうせならそちらの方がよい。
原文
「よいかジェラール。
我々はインペリアルクロスという陣形で戦う。
防御力の高いベアが前衛、
両脇をジェイムズとテレーズが固める。
お前は私の後ろに立つ。
お前のポジションが一番安全だ。
安心して戦え。」
改変
「よいかジェラール。
我々はインペリアルクロスという陣形で戦う。
防御力の高いベアが後衛、
お前は私の前に立つ。
お前のポジションが一番危険だ。
覚悟して戦え。」
インペリアルクロスという陣形のガイドライン過去ログ集
2024年8月29日、サガ公式のXアカウントに聖剣VoMの発売を祝福する投稿がされた。
「よいかジェラール。
我々は『聖剣伝説 VISIONS of MANA』の発売を祝福する
"聖剣"と"マナ"を巡って描かれる、愛をテーマとした完全新作だ。
私がまずは遊んでみるからお前は安心して後ろで見ているがいい」