ルドン送り
ぼうさつ
プレイヤーが「パーティの要である皇帝を変更したい」ために行われる。基本的に、全滅や皇帝のLPが0になることで皇帝継承が行われ、別のキャラクターが皇帝になるというシステムであり、皇帝となったキャラクターによってストーリーの進行が変化したり、陣形を習得できたりする。
つまり皇帝が生きている限り代替わりできず、仲間も生きたまま外すことはできない。一方で、皇帝のスキルレベルやHPなどは、次の皇帝にそっくりそのまま引き継げる。すると、必要ない仲間を外す時や新しい仲間が必要な際は故意に殺害するのが手っ取り早いことになり、プレイヤーの間では「謀殺」という言葉・行為が一般化している。
また、新たに加える仲間のスペックは、これまでの戦闘回数とゲーム中トータルで育成した熟練度(マスターレベル)に依存するので、手塩に育てていない者がいきなり強い状態で加われるという点は重要である。
死ぬ手間が掛かるため任意で皇帝継承をさせて欲しいという意見も多いが、皇帝継承のシステムの根幹に「かつての皇帝の遺志を新たな皇帝が継ぐ」という設定が存在する。
全滅した場合には帝国領で待機しているメンバー、皇帝LP0の場合には残ったパーティキャラから次の皇帝を選ぶ。
アプリ版の追加クラス陰陽師・忍者に至っては、仲間に加えて現皇帝をLP0にさせるしか皇帝継承の方法が無い(リマスターで全滅or年代ジャンプによる継承が可能になった)。
ルドン高原である理由
以下が考えられる。
- 物語の進行に関わらずモンスターが入り口付近に存在する
- 物語序盤から出現させられる
- アバロンから近い
- ストーリーにあまり関わらない場所なので、収入に影響が無い
- 出現時から最後までどのようなイベント進行をしたとしても、ダンジョンからモンスターが消滅することが無い。
- 入って直ぐにモンスターが出現する。
- 自由なイベント進行が出来る中でも比較的序盤に訪れることが多いうえ、ルート上は必ず帝国領にするフィールド
入ってすぐに強力な敵と戦える可能性が高く、結果手頃な謀殺場所となる。「謀殺」の別名として「ルドン送り」というスラングが生まれた。恐ろしいことにネットという概念のないSFC当時から界隈の共通認識だったようだ。
また、局面によっては、皇帝以外のメンバーを謀殺するにも役立つ。敵によってはHPの低い相手を狙ってくるため、条件を満たせば謀殺が非常に簡単だからである。そして、多種多様な敵が出るこのマップでは、そうした戦術を採りやすいというメリットもある。
その他有名な謀殺場所
ゴブリンの穴
アバロンを襲撃したゴブリンを撃退した後に入れる場所であるが、上級者になると収入が多少下がってでもあえてゴブリンの穴を残し、後半の強すぎる雑魚対策としての道場かつ誅殺の場として活用する事もある。
一応制圧しても僅かながら敵シンボルはいるが、入ってすぐのところにいない・敵シンボルの種類が限られてくるといった理由からクリア後に穴を活用するメリットはあまりない。
亡国カンバーランドのネラック城
シナリオを進めるといなくなるものの、亡霊ゲオルグとの戦いは皇帝との一騎討ちなので手軽に死ねる上に継承ガチャを踏まなくて良いという利点がある。
ホーリーオーダー加入など制圧によるメリットも多いがこの状態で放置してもゲームクリアできるので終盤まで残すのも手。
最終皇帝が敗れると2番目の仲間が代わりに死ぬので最終皇帝でも活用しがいがある。
ハリア半島
敵がいなくならない、かつ一番蛇シンボルに直行しやすい場所。
場所こそルドン高原の近くにあるが、武装商船団問題中でないと出現させられないので注意。
蛇シンボル最強のヴリトラは2回行動かつ単体攻撃しかしてこないので霧隠れを活用した単独謀殺にうってつけ。
また、1ターン目に魅了凝視を使うリリス、メドゥサも蛇シンボルで出るためパーティーアタックを活用した見切り集めにも重宝する。
時は2024年、ニンテンドーダイレクトにおいてロマサガ2のリメイク版「ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン」がリリースされることが発表。
本作ではパーティー編成が酒場で自由に行え、同時に『皇帝退位』というシステムが実装されることとなり、そこから「ルドン送りをしなくて済むのか」というような声がX上で拡散されることとなった。
本作のプロデューサーが推奨したくないプレイングスタイルということでこの辺りにかなりテコ入れを入れたのだろう。
「2代続けて皇帝退位をすることはできない」(退位→全滅→退位…とすることで同一世代で複数回退位可能)という仕様があり、クラスの特定のキャラを仲間にしたい場合は謀殺または年代ジャンプによる代替わりが必要なためその目的での謀殺は引き続き行われそうである。
退位後の皇帝候補はキャンセルすることで吟味できるため、目当てのクラスを引かなくてもわざわざ不要なクラスを謀殺する必要はない。
ダイレクトでの発表で急激に注目を浴びる結果となり、ピクシブ百科事典で予想外とも言える注目の記事となった。同作のリメイク発表で七英雄やロックブーケも注目される中で、まさかのルドン送りがワグナス等よりも上にいるのは衝撃を受けたプレイヤーもいるかもしれない。
その後、スクエニカフェにてサガコラボの開催が決定され、ロマサガ2からは「皇帝のうどん送り」「先帝の無念をハラス丼」が提供されることが決定した。
そして満を持して発売された製品版ではなんとsteam版の実績&PS版のトロフィーとして「ルドン送り」が採用されてしまった。
しかし、退位・編成システムの充実により謀殺の必要性自体が減った上に本作では謀殺場所としてルドン高原はあまり有用でなく、偶然ルドンで全滅した人を除けばわざわざルドンで全滅しに行く「わかっている人」向けのネタ実績である。
一方で陣形については種類が増えたのに皇帝でないと増やせない仕様はそのままなため、その目的で謀殺する人は少なからず存在するのだった。
本作ではクラスが世代交代した時、皇帝として持っていた技能レベル以外を引き継ぐという仕様が実装。
これを活用すれば、例えば軍師のシゲンを謀殺し、ハクヤクを加入させれば冥以外の全ての術技能レベルをマスターレベル+3にまで引き上げられる。
そのため仲間の殺害に関してはむしろ原作より攻略に有用になっており、魔石の指輪も活用しやすくなっていることもあって仲間の謀殺に精を出す皇帝もいるようである。
尚、謀殺による交代時のセリフは「先帝の無念を晴らす!」だが、退位や年代ジャンプによる交代時のセリフ(原作でいう「やるぞ!」)は各クラス毎に異なるため退位を活用して様々なクラスのセリフを聞くのも一興である。
リメイク版の主な謀殺場所
ソーモンの町
体験版時点で検証のため一部プレイヤーが仲間をよく謀殺していた。
製品版でも仲間を代替わりさせるとマスターレベル反映などの強化に繋がるため中々有用である。
尚、本作はジェラールでクジンシーを討伐するまでは全滅=ゲームオーバーのため、ライブラ帝でクジンシーに挑む…みたいなことはできなくなっている。
アバロン下水道
リメイク版における謀殺に最も適した場所。入ってすぐの魚が丸裸の皇帝をワンパン(難易度オリジナルの場合)してくれるため、皇帝交代がスムーズに進む。
そのため「下水送り」というオリジナル版以上にあんまりな呼び名がつくことに。
砂の遺跡
こちらは複数のキャラを謀殺したい場合の場所。入って左側の崖下にいる狼シンボルの敵が2体以上確定で出現する上に、頻繁に全体攻撃の「火炎」を使って来る。
謀殺したい仲間たちが倒れたら退却→すぐエンカウントの繰り返しで手早く世代交代が出来る。
本作は魔石の指輪が着脱可能になったため、予めマップ上側のテレルテバで連泊してLPを減らしておくとよい。
入れ替えもそこの酒場でできるのでスムーズに行える。
ただし最終皇帝になった後、リアルクィーンのイベントが起こると苦しんでいる仲間に話し掛けたら死亡してしまう。またインペリアルガードは強制的に死亡するため世代交代する。
上記の謀殺をやるならリアルクィーンを倒した後の方がおすすめ。
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すべて見る- ロマンシングサ・ガ2 七英雄異聞 闇眼の軍師
七英雄異聞 闇眼の軍師(下巻)
上巻は七英雄が異空間から帰還し、血の盟約を交わし支配を広げていくまで。 下巻は七英雄と帝国軽装歩兵皇帝が死闘を繰り広げるお話。 ただし主役はボクオーンです(笑)。 設定は基本的にSFCのみに準拠し、携帯ゲームや舞台などで後から明らかになった部分については汲めていません。 [登場人物] ワグナス ・最初の七英雄にして七英雄のリーダー ノエル ・七英雄のサブリーダーにして七英雄最強の男 ロックブーケ ・ワグナスと兄ノエルが大好きな七英雄の紅一点 ダンターグ ・七英雄随一の剛を誇る古代の勇者 スービエ ・冷静な学究でもあるワグナスの従兄弟 クジンシー ・必殺の奥義を振るう七英雄の切り込み隊長 ボクオーン ・朱眼の軍師の異名をとる七英雄の頭脳 ゾンケル ・ボクオーンの人形の右側 ルシオン ・ボクオーンの人形の左側 ステラヴェール ・ボクオーン第2形態の人形 ジェシカ ・水鳥の賢帝と称されたバレンヌの知者皇帝 シゲン ・徹底した合理性で版図を拡げたバレンヌの無情皇帝 ハリー ・歴代皇帝の中でも最強を誇るバレンヌの英雄皇帝23,137文字pixiv小説作品