CV:梅原裕一郎(リベンジオブザセブン)
ロマンシングサガ2
最終皇帝という通称(公式では「主人公」)の彼は、主人公に男性を選んだ場合にゲーム終盤に登場。デフォルト名はなく、プレイヤーが名付けるキャラクターである。
伝承法を行使できる最後の人物であり、次の代に能力を引き継がせることはできず、七英雄との完全決着を余儀なくされる運命にある。
能力値の合計が高く、特にLPは19と普通の人間キャラクターでは指折りの多さを誇る。
コミカライズ版では、ジェラールの孫で祖父と同名のジェラール(顔もジェラールと同じ)が皇帝「ジェラール2世」として即位。皇帝に選ばれるまではアバロンの一般兵であり、詩人もしていた。
ちなみに、世界各地に現れてジェラール2世の助けになるような行動を取っていた詩人の素顔はジェラール(2世)そっくりで、なぜかジェラール2世が使っていた竪琴を所持している。正体は明言されていないが、レオン皇帝、ヴィクトール、ジェラール、フリーファイター皇帝オライオンら歴代皇帝に関わりのある者達の集合霊的存在だったようにも取れる描写がある。
名称について
黄金の帝王という名称は後述のように、エンサガで後付けされたものであることは留意されたい。その後のインサガでも使用されたが、インサガECでは最終皇帝の名称と両方が実装されるようになり、ロマサガRSではエンサガ関連シナリオでしか使用されていない。
ちなみに
スーパーファミコン版における彼のドット絵の外見は原作とは異なっている。
彼のドット絵を参考にしてイラストを描くと彼の外見は原作の外見と違うものとなる。
関連イラスト
エンペラーズサガ
ロマサガ2では男性の最終皇帝だった彼に、本作で初めて「黄金の帝王」という固有名が付いた。
戦士カードとしても登場し、希少ランクが高く本作でも強力。
以下、ネタバレが含まれます
本作ではよりにもよって破壊するものを目覚めさせて世界の終焉の危機を招いた者である。
別次元で七英雄を倒して世界を救ったが、倒した際に七英雄が長年募らせた怨みの思念「怨毒」を浴びてしまう。その後、彼の世界に「破壊するもの」を復活させようとする邪神(ロマサガ1とは無関係)が現れ、ヒラガが開発した次元転移装置で様々な次元から仲間を集めて戦力を増強して最終決戦に臨んだ。
・・・が、返り討ちに遭い、多くの仲間が惨殺されたことで、魂が怨毒の闇に侵食され、正義は無力であり邪悪こそが真の力と考えるようになった。完全には闇に堕ちずなんとか自制を保っていたが、恐れた人々が彼を「永劫の塔」の巨岩に鎖で縛って部屋を封印した。これに絶望したことで完全に闇に堕ちたが、その寸前、魂の一部に僅かに残った光を不完全な「伝承法」で切り分けて別次元の赤子に継承させた(この赤子が白銀の皇帝である)。
そして封印を解呪して脱出、「吸収の法」を会得して数万の魔物の力を吸収していき力を付け、ついには邪神を吸収して次元や時空を超えられるようになった。あらゆる時空に存在できるため、邪神を吸収した直後で後の本人からしてみれば幼子のような力しかない「黄金の帝王」を主人公から守るために未来から幾人もの「黄金の帝王」が駆けつけたりしている。更に冥府に侵攻して邪神デスの力も半分のみだが吸収、ゆくゆくは「破壊するもの」を吸収して創造神を超える存在になろうとしていた。
カオスポリスを席捲して数年後、白銀の皇帝と黄金の帝王の決戦において、不死身となっていため白銀の皇帝に心臓を貫かれても死ななかったが、彼の魂の一部が白銀の皇帝の魂と融合しているため、白銀の皇帝が生まれ育った娘のセルマに自分の心臓を貫かせたことで、白銀の皇帝と同時に死亡。そして、彼の光は白銀の皇帝の魂と共に「伝承法」でセルマに継承された。
なお、破壊するものを目覚めさせた人物は「白銀の皇帝」の父親であるラァトゥム皇帝、
とボクオーンが語っているが、前述の通り目覚めさせたのは黄金の帝王であり、両者の因果関係は不明。