CV:男:松重慎、女:東内マリ子(リベンジオブザセブン)
概要
術を覚えたり開発するための専門施設「術研究所」を建設して挨拶に行くと仲間になるクラス(この関係でSFC版では唯一男女が別々に仲間になるクラスだった)。
ドット絵ではわかりにくいが男女ともに老齢であり、ご隠居っぽい気楽な魔術士。
貴重なはずの非売品を初期装備として持っていたり、魔術士でしかも老人なのに体力のパラメータが高いためHPがよく伸びるという、見た目からすると意外すぎる長所を持っている。
このうち女フリーメイジのマグノリアは、体術に適性がありほとんどの技(ねこだましと活殺破邪法以外全て。最強技の千手観音も閃き可能)を習得できることで有名。
腕力が低いので本人はダメージを期待できないのが残念なところ。
宮廷魔術士と違って固定装備がないので、その手の制約を嫌うプレイヤーにとっても貴重な戦力であろう。体力のパラメータは毒状態でのダメージなどにも響いたりするため、そこそこ頑丈な彼らは「後衛としては堅牢な存在」。ただし老齢ゆえLPは低いため、特定の敵に対しては慎重な運用が求められる。
なお宮廷魔術士は風術技能を持つのに対し、こちらは地術技能を持つ。それに加えて男性は水術、女性は火術を持つというのは宮廷魔術士と同じ。
老人だからと敬遠せずに一度は使ってみてはいかがだろうか。前衛と勘違いする壮健さは、知識ではなく実際にメンバーとして使ってみてこそ驚くはずだ。
男性は恒星の名前が元で、水術の研究を担当。女性は花の名前が元で、地術の研究を担当している。
なお皇帝の術ポイントが249に達すると術研究所自体を建設できなくなるため、仲間にできなくなる。尤も、皇帝はストーリーの進行上で必ず術を習得するし術ポイントも一気に上がるものではないので、よっぽどひねくれた縛りプレイをしない限り建設し損なうということはない。
公式イラストは元々男性のみ存在していた。
画集『時織人』に拠れば術研究所の研究スタッフとして雇われたフリーの魔術士とのこと。
一方女性のイラストはエンペラーズサガに合わせて描かれた。
ロマサガ2のドット絵での女性は羽衣を身にまとった中国系の老婆といったイメージだったが、エンサガ以降ではハットを被った洋装の老婦人のイメージであり、名前が同じだけの実質別キャラとも言えるアレンジが施されている。
なおSFC版開発段階では、女性のグラフィックは製品版と異なっており、羽衣がないほか髪型が全く異なるなど、製品版よりシンプルなものだった。
リベンジオブザセブン
リメイク版では男は原画に忠実だが、女はエンサガ根拠の衣装でかつ若々しい外見となった。
若々しいとは言っても、余裕のある立ち振る舞いや落ち着いた中に自信が垣間見られるボイスなど、ベテランの風格が漂うおb...お姉様である。最近の言葉で言うならば、美魔女というのが分かりやすいか。
リメイクでも特に使い勝手が変わったクラスの一つとして挙げられる。
特に女フリーメイジのアビリティは「毎ターンBP回復(最大値の2%)」であり、どうしてもBPが枯渇しがちな序盤から非常に有用なもの。
術自体が大幅に使い勝手が向上しており(全体的な威力の向上、回復が水術や地術以外にも追加など)、このことからもおすすめクラスとして挙げられる。
男フリーメイジのアビリティは「通常攻撃時にBPを回復(最大値の5%)」というもので、こちらも長期戦では有用だが、フリーメイジの攻撃力は期待できない。
しかしどちらも中盤からは「極意化」すれば他クラスに装備できるようになるので優先して極意化させたい。
彼らは序盤から術による優れた火力を発揮し、中盤では強力な全体攻撃のストーンシャワーを習得できるため、隙が無い。
女はその後も天火合成術フラッシュファイア、クリムゾンフレア、天を鍛えてからのギャラクシィ...と活躍の場は尽きない。
男は長く使う予定があるのならば、水地のどちらかを早めに入れ替えた方が良いかもしれない。
さらに男女共通で地術を得意としていることから、天を加えることで本作の優秀防御術である「光の壁」を使えるようになる。女性ならば最初から「炎の壁」の素養があるのも嬉しいところ。
また初期装備のタンブラーロッドの固有技「動くな!」は全体麻痺を付与するもの。
オリジナル版では確率が低い上にゲームバランス上あまり使い物にならなかったが、麻痺自体の有用性が上がっている。スタンや睡眠中は確定で麻痺が入るので、組み合わせると非常に強力。
さらに女帝国猟兵は「状態異常付与率1.5倍」のアビリティを所持している上に素早さも高めで相性が非常にいい(固有技なので誰かが閃いておけば棍棒のレベルを上げなくても使える)。