CV:野々山恵梨(リベンジオブザセブン)
概要
ルドン高原に存在する湖『アクア湖』に棲む亜人の一族。人魚に似ているが、尻尾はウツボのように長い。顔の両脇と両腕にヒレがあり、トップレスの髪ブラ。へそは無いが、ソシャゲやリメイクでは描かれている。
人魚薬の材料に必要なアクア湖の水を汲みに行くと、水中から「水を汚さないで!」という台詞とともに現れ、水を清めるための「月光のクシ」を持ってくるよう要求してくる。
クシを渡すと誠意を示してくれたとして感謝され、仲間に加わる。
基本的に水中で暮らしているため、アリ騒ぎになっても影響を受けない。
リベンジオブセブンでは、アバロン新市街が廃止になったため、アリの影響を受けないというモール族と同じ特徴がなくなった。
書籍『ロマンシングサガ大全集』には「地上の生き物を不潔とみなしているが、月光のクシをくれる者には優しく振舞う」という記述があり、画集『時織人』では「『誠には誠で返す』を信条としている」と紹介されている。また、ゲーム中でも「月光のクシが大好き」というモール族の証言もあるため、水を清めることはついでで、本当はアクセサリーとして欲しいだけなのかもしれない。
攻略本『基礎知識編』によると「人魚の仲間」と記載があるが、書籍『ロマンシングサガ大全集』では「女性型有鱗種族」とだけ書かれており、マーメイドの村に現れる人魚との種族的な関係は不明瞭となっている。
なお、ソフトの入門書に当たる書籍『冒険ガイドブック』では、イーリスと共に「幻のクラス」として扱われていた。
リメイク版『リベンジオブザセブン』ではPVで初公開。フル3D化に伴いへそが描かれ下着(もしくは水着)を着用しているほか、陸上では人間と同じ脚の二足歩行に変化しており、人間の女性に近い姿となった。
また、ボイスが追加されたことによるバトル中の台詞から「気さくで若干お茶目なお姉さんキャラ」と言った印象が強くなった。
これは制作上の都合が大きかったらしく、現代に合わせた3D化で長い尾ビレが汎用モーション(特にキック系体術や地形へのめり込み)と上手くかみ合わなかったため、半ば苦肉の策として人間の下半身に変更されたようである(河津氏コメント、デザイナー・あんべ氏コメント)。
リメイクにあたって種族の造形が大きく変更されたことに違和感を持ったプレイヤーも少なくないが、原作ではマーメイドの人魚が人の姿になっており、「人魚が足を生やす」という概念は存在していた。ネレイドの場合は、「月光のクシ」の力で姿が変化するという理由付けがされている。
原作ファンやモンスター娘愛好者からは残念がる声もある一方、二本足の姿がとても扇情的だという好評の声もあったりと賛否両論である。
また、リベンジオブザセブンでは、ネレイドを含めた性別不明クラスがロックブーケの得意技テンプテーションにかかるようになっている。ただし、戦闘以外では見た目通りの女性扱いであり、ロックブーケにシナリオ上で誘惑されることはなく、アマゾネスの村にも入ることができる。
性能
器用さ・素早さ・魔力の高さが目を引くが、力・体力が非常に低く、持っている技能レベルは斧・棍棒・水のみとなる。力依存である斧・棍棒を扱うにはステータスが噛み合っておらず、高い器用さを活かすには小剣・弓をゼロから鍛える必要がある。
原作では、仲間の所持技能以外を鍛えても次世代ではゼロに戻ってしまうため、ネレイドの器用さを活かすには「ネレイドを皇帝にする」もしくは「最終皇帝世代に鍛える」必要がある。
種族特性として水地相でHPを回復できるほか、固有装備「メロウリング」は冷気に完全耐性を持つため、スービエの最強技「メイルシュトローム」さえ通用しない。また、熱・状属性の耐性も非常に高い。
性別は不明扱いであるが、データ上は女性扱いのため、ロックブーケのテンプテーションは効かない。
腕力が低く、斧・棍棒の扱いには向かないが、高い素早さを活かして「死の舞い」で先制即死を狙う、先制の「かめごうら割り」で後続のサポートを行うなどの戦法には向いている。
行動後防御のある「アマゾンストライク」とも相性が良い。
クラス内の魔力平均値が18と比較的高い数値を持つが、同時に理力(術阻害力)も高く設定されているため、実際の術威力はサラマンダーより劣ってしまう。
リメイク版の場合、アビリティ「水神の恩寵」で水属性を含む攻撃を無効化する。別属性との複合技・合成術であっても水属性が含まれていればノーダメージとなる(他の恩寵アビリティも同様)。
さらに、エンシェントタームやドレッドクイーンが使用する「デスレイン」の即死効果も無効化できるため、恩寵による防御効果は高いといえるだろう。
固有装備「メロウリング」は、水属性耐性が「水神の恩寵」と被るので他の仲間に渡したほうがよい。
「メロウリング」の性能は、同じく水耐性を強化する「水の指輪」に似ているが、あちらと違い水地相回復がない代わりに魔力+1の恩恵がある。
原作と同じく器用さ・素早さ・魔力・理力が高いという種族であるが、相変わらず小剣・弓の初期技能がないため、器用さを活かした物理アタッカーとして使うならある程度のレベリングが必要。
原作と異なり、仲間の技能レベルも次世代に受け継がれるため、ネレイドには有利な仕様になったといえる。活躍させたければ南下政策を優先して人魚イベントをこなし、早期に仲間に加えておきたいところである。
また、理力による術威力減少のシステムは廃止されたので、魔力を活かした術アタッカーとしても活躍できる。その場合は、風術を鍛えて「サイクロンスクィーズ」などを使わせるとよいだろう。
キャラクター一覧
名前はギリシア神話に登場する海の女神に由来する。
キャラクター | 腕力 | 器用 | 魔力 | 素早 | 体力 | LP | 初期技能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テティス | 10 | 22 | 19 | 22 | 10 | 8 | 棍棒・水 |
ペルーサ | 10 | 21 | 17 | 20 | 10 | 9 | 棍棒・水 |
リューシアナッサ | 10 | 23 | 18 | 22 | 10 | 9 | 棍棒・水 |
メリテー | 10 | 22 | 17 | 21 | 10 | 7 | 棍棒・水 |
アムピトリーテ | 10 | 21 | 20 | 23 | 10 | 10 | 棍棒・水 |
ナウシトエ | 10 | 25 | 17 | 21 | 10 | 9 | 棍棒・水 |
サオー | 10 | 21 | 18 | 22 | 10 | 7 | 棍棒・水 |
ガラテイア | 10 | 24 | 19 | 20 | 10 | 9 | 棍棒・水 |
ちなみに、1番手のテティスの元ネタはギリシャ神話におけるアキレス(アキリーズ=フリーファイター男)の母であり、その妻デーイダメイア(フリーファイター女)とは嫁姑の関係になる。
関連イラスト
余談
- 最大の問題は、リメイクで追加された人魚とステータスが似通っており、能力や初期技能で踊り子が上回っていること。踊り子が習得する強力アビリティ「キャッシュバック」を他の仲間にセットさせる目的で、踊り子の代わりにネレイドを起用するという選択もあるものの、基本的には踊り子のほうが選ばれやすいかもしれない。
- どちらも容姿端麗でプレイヤーの目を潤してくれる絶世の美女であり、手間さえかければネレイドも優秀な潜在能力を秘めているため、性能に関係なく両方仲間に入れるのもよいだろう。さらにイーリスも仲間にするとパーティの平均露出度が跳ね上がる。
- リメイク版担当声優の野々山女史はYoutubeにてリベサガの実況動画を投稿しており、ネレイドとリアルクィーンの声を即興でアテレコしている。
関連タグ
サラマンダー(ロマサガ2) - イーリス(ロマサガ2) - モール族……同作に登場する亜人のクラス達。