基礎データ
ずかん | No.119 |
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英語名 | Seaking |
ぶんるい | きんぎょポケモン |
タイプ | みず |
たかさ | 1.3m |
おもさ | 39.0kg |
とくせい | すいすい / みずのベール /ひらいしん(隠れ特性) |
進化
トサキント → アズマオウ(レベル33)
概要
初代から存在する金魚モチーフのポケモン。
厳密には金魚の一品種である東錦がモデル。
オランダ獅子頭×三色出目金(キャリコ出目金)から作出された品種である。
しかし何故か金魚モチーフでありながら英語名は「Seaking(海の王)」である。何故。
金魚は海水になんて浸ったら浸透圧の違いのせいで死んでしまうのだが…。
ちなみに図鑑では大抵巣の事について書かれおり、何回かオスのプロポーズについて書かれた事もある。爆発しろ…無理か。
性格は非常に警戒心が強く、巣の周りをオスとメスが交代してパトロールしており、川底の岩にツノで穴を開けて巣を作るのは、卵が流されない為の工夫であるなど非常に家族思いなポケモンである事が分かる…やっぱり爆発しないで。
加えて、体はオスの方が綺麗なようで、産卵の時期である秋が近付くと川がアズマオウの色で染まり、一番美しく舞ったオスがメスにモテるとされている。体が綺麗になる仕組みは脂が乗ってくるかららしい。(ちなみに進化前の繁殖期は春。)
しかし、生態はどっちかというと金魚ではなくもはや鮭に近い…とは言うものの、2020年現在、純粋な鮭をモチーフとしたポケモンは存在していない。リージョンフォームか何かで登場するのだろうか…とかなんとか言っていたら鮭の仲間がモチーフのポケモンが本当に登場することに…。
また、アズマオウはその見た目から非常に人気のあるポケモンであるが、ツノが好きか、ヒレが好きかで派閥が別れているのだと言う。
ゲームでの性能
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
---|---|---|---|---|---|
80 | 92 | 65 | 65 | 80 | 68 |
トサキントがLv.33になると進化するのだが、大概の作品で普通に釣れる。
能力は攻撃がそれなりにある以外は全体的に不安な数値。
みずタイプはとにかく数が多く、能力不足では埋もれがちになってしまう為これは辛い。
みずタイプの中では珍しくメガホーンやつのドリルを習得できるので、上手く差別化したい。
メガホーンはダイケンキも覚えるし、つのドリルはラプラスも覚えるけど気にしてはいけない。
そんなアズマオウの隠れ特性はひらいしん。
でんき技を無効+特攻1段階上昇という、みずタイプとはかなり相性の良い特性。
これによって弱点が事実上くさタイプのみになり、他のみずタイプとの大きな差別要素となった。環境に多いウォッシュロトムと相性が良いのが強みであり、対面時はつのドリルを打つチャンスとなる。
但しアズマオウの特攻は(上がるとは言え)並なのでしっかりフォローしてやろう。
後メガデンリュウに殴られても知らない。
元々たきのぼりはアズマオウ系統専用の技だった。
そのせいで、第2世代以降一度覚えさせると簡単に消せないレベル技になってしまった…。
後に後輩も出来ました。
ポケダンにおける「みずのベール」
外伝作品のポケモン不思議のダンジョン、特に探検隊の作品では、一見地味に見える通常特性の「みずのベール」で面白い個性が光る。
その要素は、ポケダンシリーズの「かしこさ」を用いたもの。
ダンジョン内を有利に進めていくかしこさのシステムには複数の習得パターンがあり、アズマオウはというと、
「コレクター(宝箱が出やすくなる)」「めくばり(落ちているお金の習得量が増える」といった、主に「移動中に有利になるかしこさ」の多い「Aグループ」に所属している。
そのAグループにて習得するかしこさの中には、「すいすいあるく(壁以外の特殊な地形の上を移動可能になる)」も含まれている。
アズマオウは本来みずタイプであり、デフォルトで水路を歩くことが可能なので恩恵が少々薄いように感じられる……が、
ほのおタイプ(とグラードン)以外が歩けば確定でやけど状態になってしまうマグマの上を、みずのベールの特性でやけどを無効化しながら移動が出来るのである。
探検隊当時、みずのベールを通常特性で持つのは他にホエルコ系統もいたのだが、
そちらはかしこさが「Eグループ」なため、すいすいあるくを習得できなかった(前作の赤・青の救助隊ならば、かしこさは全グループ共通なので可能)。
すなわち、「すいすいあるく」+「みずのベール」によるマグマの移動が両立できるのは、アズマオウ(トサキント系統)だけなのである。
また、次回作の「マグナゲートと∞迷宮」では「かしこさ」のシステム自体が廃止されてしまい、特殊な地形の上を移動できなくなってしまった(もっとも、みずのベールを持つポケモン自身が不在である)。
上記のグラードンでも、マグマの移動によるやけどを防げても、ほのおタイプの技などによる追加効果のやけどは防げない。
アズマオウはこのことも含めて、ほのおタイプのポケモンが大勢いるマグマ系ダンジョンでは有利に働いてくれやすい。
……問題点をあげるとすれば「素の能力の低さ」だが、この魅力を存分に引き出したいのであれば、是非とも沢山の強化アイテムを用いて、じっくりと育てることをお勧めする。
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