「あたし つよい トレーナーである あなたのこと もっと しりたいの」
概要
『ポケットモンスターX・Y』に登場するキャラ。
名前の由来は恐らく「カーネーション」。
主人公達が旅の途中ミアレシティで出会うこととなる、カロス地方が誇る大女優。
その素顔はカロス地方のポケモンリーグチャンピオン。歴代3人目の女性チャンピオンでもある。
普段の1人称は「あたし」であるが、ポケモンリーグでチャンピオンとして相対した時のみ「あたくし」となっている。(主人公が見知った顔であると分かると直ぐに戻っていた)
プラターヌ博士やフラダリとは知己のようであるが、フラダリの思想とは相容れなかった。
ペンダントが「メガチャーム」というキーストーンをアクセサリーにあしらったものとなっており、メガシンカの際に使用する。
従来通り彼女を倒した後にエンディングムービーが流れるが、本作では彼女の後にまだもう1人戦う相手がおり、そちらと勝負して初めてゲームクリアとなる。
殿堂入り後、初めて遭遇したミアレシティのカフェ・ソレイユでサーナイトナイト持ちのラルトスとポケモン交換をしてくれる。ちなみに交換の際はポケモンの種類は問わない。
バトルシャトーでの爵位をグランデューク/グランダッチェスまで上げると、稀に出現しポケモン勝負が可能。バトルシャトーに出現するトレーナーの中で唯一グランダッチェスの爵位を有する。
ワタル・ダイゴ・シロナ・アデクといった過去のチャンピオン達がストーリーの所々で顔を見せ、悪の組織打倒にも協力的であったのに対し、彼女は殿堂入り前に会話する機会が2回しかないという出番の少なさでストーリーにも全く絡まず影が非常に薄い。
なお、彼女を筆頭にポケモンリーグ関係者のほとんどがストーリーに絡んで来なかった理由はクリア後のハンサムイベントからある程度推測が立つ。
彼女がチャンピオンと判明する前まではパンジーが今作のチャンピオンなのではないかと予想されていたが、実際は彼女とはバトルすることすら不可能と完全なミスリードであった。
容姿
大女優という肩書きに負けない華やかなデザインの白い衣装に身を包んでいる。スワンナを思わせる羽根飾りが特徴で、ショートパンツを履いている。
年齢はハッキリと明らかとはなっていないが、何が原因なのか40代50代といった普通におばさんな年頃だと認識されてしまうことがままある。
フラダリが彼女に「若いままでいたくはないか?」と問う場面が描かれたことがあったり、何より顔にほうれい線が描かれていないため多めに見積もって精々30代程度のはずなのであるが……下記のモデルとなったと思しい人物達の活動年代がそのまま当時の「おばさん世代」に当てはまっているということを考えると雰囲気ににじみ出るものがあったのだろうか?
やや釣り上がった目と釣り眉、黒い髪と髪型などを合わせて考えると、モデルとなった人物として数人の候補が挙げられる。
1人は女優という設定から、恐らく隣国のイギリス人女優オードリー・ヘップバーン。他、女優ではないがフランス人女性で世界的に活躍したデザイナー、ココ・シャネルも候補に挙げられている。
ココ・シャネルには生前お気に入りであったことで知られるカフェ(Le salon de te Angelina)があり、もしかするとそこがカルネのお気に入りであるカフェ・ソレイユのモデルなのかもしれない。
過去のチャンピオンとの類似性
など、過去作のチャンピオンの幾人かを思わせる要素が複合した手持ち構成となっている。
また、特にシロナとは類似する点が多いとされる場合があり、
- 手持ちに(複合タイプは違うが)ひこう、かくとう、ドラゴン、ゴーストタイプがいる
- 服装や髪の色などが対照的(黒に対する白、金髪ロングヘアーに対する黒髪アップヘアー)
- 自分の手持ちに由来すると思しいポケモンをくれる
- (カルネの方は出番が少ないため推測が混じるが)ポケモンバトルへのスタンス
などが共通項と見られている。
手持ちポケモン
グリーン、シロナ、アデクに続いて固定タイプがないオールラウンダー。
XYはがくしゅうそうちの効果が従来から大幅に強化されたことを筆頭に通常プレイの難易度が全体的に激烈に低下しており、ヌルゲーと評するプレイヤーの声も多い。
中にはがくしゅうそうちを使わない(任意で機能をオフに出来る)縛りを課してなお従来より簡単という声まであり、残念ながらチャンピオン戦もこの例に漏れない。
タイプはそれなりにばらけているが比較的足が遅いポケモンばかりであり、先手を取って弱点を突くのがかなり簡単。
耐え切られると返しターンに高火力技が容赦なく飛んで来るのでのんびりしてはいられないが、すばやさとレベル、技威力が足りていればそれなりに簡単に攻略可能。
鈍足ではない先発・ルチャブルもつるぎのまいを悠長に積んで隙を晒すことがあるので、そこを叩けば倒すのは容易。
問題となるのはやはりサーナイト。
弱点タイプがどく・ゴースト・はがねと高火力技を用意しづらいものばかりな上に基礎スペックが高いため、下手なポケモンでは等倍でもぶち抜かれてしまう。
使用する技(サイコキネシス、ムーンフォース、10まんボルト、シャドーボール)を全て等倍以下に抑え込めるポケモンとしてはドラピオンやスカタンクがいるが、とくぼうが薄いためそのまま潰されかねない。同様の理由でメガルカリオも対策として機能しづらい。
がんじょう持ちで必ず1発は耐えてくれるハガネール、ジバコイルなどがお勧め。
また、幸いといって良いかぼうぎょが比較的薄いので、これらのポケモンがいない場合はとくぼうが厚いポケモンを出し適当な物理技でゴリ押すのも手。当然ながら弱点を突かれないポケモンを選出すること。
- ルチャブル (Lv.60♀)
- ヌメルゴン (Lv.60♀)
- パンプジン (Lv.60♀)
- メガサーナイト (Lv.60♀)
チャンピオン戦で使った6匹のうちの上記4匹を使って来るが、「黒い挑戦状」を使った場合にはLv.80まで上がるため注意。
アニメ版
アニポケ
CV:折笠富美子
XY編第27話で初登場。
女優として忙しい毎日を送っており、スケジュールも分単位で決まっているらしい。ミナミというマネージャーと行動を共にしている。
モデルとなったと思しい人物を意識した場面が多く、作中では『ティファニーで朝食を』のパロディと思われる場面や、『マイ・フェア・レディ』のパロディと思われる『マイ・スイーツ・レディ』という映画が存在する。
サトシ達とはお忍びでガトーショコラを食べに街に来たことで知り合い、サトシと手合せを行った(ムコニャの邪魔が入って中断したため決着はつかず)。
カロス最強とあって戦況を見極める観察力に優れる他、アイコンタクトのみで手持ちに技を回避させまともにダメージを通さないという芸当を披露した。
勝負が決まったと確信した際には「チェックメイト」と言い放ってフィニッシュを決める。
スイーツマニアという面もあり、女優業や撮影で行った都市の名物スイーツを食べ歩くのが趣味らしい。この点はアニメ版シロナに近く、サトシ達とスイーツの店で初遭遇したという点も同じ。
サーナイトとは文字通り心が繋がっているらしく、サーナイトを攫って逃亡したロケット団を独力で見付け出し撃破した。
幼少期からチャンピオンとしての片鱗は見せていたようで、サマーキャンプに参加した際は殿堂入りを果たしたという。
「XY&Z」で再登場。カロス各地の異変を調査する中で予言者でもあるゴジカの下を訪れ、異変の大本がジガルデであること、サトシ達も関係していることを知り、ゲッコウガとの修行中の彼らの下へ赴き再会を果たしている。
カロスリーグ終了後、フレア団によって洗脳され、操られたジガルデがミアレシティを襲った際は住民達の避難誘導を務め、それが終わった後は集結したカロスのジムリーダー達を率いて暴走する伝説の巨石を迎撃した。
また、ここでアニポケ歴代初となる他地方のチャンピオン同士が同時に戦闘を行うという光景が実現した。
新無印編26話にて、ムサシが読んでいた雑誌の表紙にモデルとして掲載。
その後マスターズエイトランキング5位に入っていることも判明。
本戦1回戦では冷静なプレイングでワタルの攻めを封殺し勝利。
続く準決勝では、ダンデに描写外で大半のポケモンを倒され、メガサーナイトがキョダイマックスリザードンに食らいつきつつも敗北という結果となった。
手持ちポケモン
- サーナイト(メガサーナイト)
幼少期からのパートナー。
使用技は「シャドーボール」、「ムーンフォース」、「リフレクター」、「サイコキネシス」、「10まんボルト」
通常時のシャドーボールではロケット団のゼーゲル博士開発の「エネルギー捕獲装置」(サトシのピカチュウのアイアンテール数十発分に耐えられる強度)には傷1つ付けられなかったが、メガシンカして改めて放った際は木っ端微塵に粉砕した。
マスターズトーナメントのダンデ戦ではリフレクターが10まんボルトへ変更されていると思われる。
- パンプジン
新無印マスターズトーナメントで登場。ワタルのギャラドスをトリッキーな戦術で翻弄して倒した。同族をゲットしているムサシはその勇姿に興奮していた。
使用技は「ゴーストダイブ」、「ハロウィン」、「かげうち」
- アマルルガ
パンプジンと同じくマスターズトーナメントで登場。ワタルのカイリューと激戦を繰り広げるが、相性を覆されて敗れる。
使用技は「リフレクター」、「ひかりのかべ」、「ふぶき」、「いわなだれ」
- ガチゴラス
同じくマスターズトーナメントで登場。ダンデ戦ではドラパルトを撃破した様子が映されるが後続で出てきたゴリランダーに敗れる。
- ルチャブル
マスターズトーナメントで登場。ワンカットのみであるがドラパルトにダメージを与えているシーンがある。その後ドラパルトに敗れたと思われる。
- ヌメルゴン
マスターズトーナメントで登場。ダンデのゴリランダーにだいもんじを放つが耐え切られてしまい、反撃のアクロバットで敗れる。
使用技は「だいもんじ」
ポケモンジェネレーションズ
CV:大原さやか
第16話「永遠の美」に登場。
カフェで対面したフラダリから「いつまでも若い役を演じたくはないか」と持ち掛けられる。
ポケモンエボリューションズ
CV:三石琴乃
第3話「ザ・ビジョナリー」に登場
他媒体
ポケットモンスターSPECIAL
原作と同様に女優・チャンピオンとして登場。
幼い頃から子役として活動しており、過去にカロス地方へ留学に来ていたグリーンと面識がある。
またパキラとの因縁が強く描かれており、彼女からは嫉妬も含めた感情を抱かれている。
ちなみに子役時代に出演していた映画の元ネタは「ロスト・チルドレン」という1995年のフランス映画。
元ネタの映画に登場したミエットとは髪型が異なっているが、これはオードリー・ヘプバーンの少女期の髪型を元ネタにした為である。
ポケモンマスターズ
CV:久川綾
バディはサーナイト。バディーズ技使用の際にメガシンカする。
当初からタイトル画面のメインビジュアルにて姿が描かれていたが、同じくタイトル画面にいたチャンピオン達の中でただ1人プレイヤーキャラとして実装されないまま長期間が経過。
サービス開始1.5周年となってようやく実装予定が発表され、エピソードイベント「パシオに輝く竜の新星」にて実装に先駆けて登場。その後2021年3月31日よりフェス限定バディーズとして実装された。
レアリティがEXになると色違いのサーナイトをイメージした黒の衣装が追加される。
2021年10月29日より実装のスペシャル版は女騎士を思わせる姿となり、パートナーは1つ前の世代の幻のポケモンケルディオとなっている。
聖剣士がフランスの小説『三銃士』をモデルとしているが故の人選と思われる。
イベントストーリーでは悩めるアイリスに同じ女性チャンピオンとして親身に助言をする場面が描かれた。同業のハチクや彼が演じるハチクマンのことも知っていた模様。
また、原作『XY』においてチャンピオンである彼女がメインのストーリーにあまり絡まず主人公との接触も少なかったことについて「チャンピオンとして女優として他者より自分を高めることを優先して来たから」という理由付けが描写されている。しかしその発言の直後に「でも やっぱり やればよかったな」とも零した。
マジコスカルネ
悪の組織カロス編で登場。色違いのディアンシーをバディとしており、その体の色と「ティファニーで朝食を」を意識したと思われる黒のドレスを纏っている。
「がんせきのねがい」によりがんせきゾーンを張り、それによって解放された2ゲージ高火力シンクロ技「ピンクダイヤストーム」を撃ちまくるテクニカル。自分の行動によって攻撃と急所率を最大まで上げ、シンクロ技で自陣の防御を最大に、敵陣の防御を最低にすることも可能な岩編成必須パーツ。
ストーリー中ではディアンシーと共に平和祭典にて演技をし、舞台へ乱入したフレア団したっぱを返り討ちにした。
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クラベル校長…名前の由来が同じカーネーション繋がり。
オモダカ…同じくポケモンの育成環境が原因で余り強くないという評価をされてしまったチャンピオン繋がり。ちなみにオモダカはカルネと違いラスボスではない。
歴代のチャンピオン