曖昧さ回避
パワポケ1に登場するキャラ。極亜久高校野球部の右投両打の遊撃手。→水原勇気(パワポケ)
本記事では『野球狂の詩』に登場する人物について解説。
概要
声優:木之内みどり(1話のみ)⇒信澤三惠子
俳優:木之内みどり(映画版)、斉藤由貴(ドラマ版)
※木ノ内は1978年に21歳で引退、5年後にベーシスト・作曲家の後藤次利と結婚するが4年後の1987年に離婚。3年後に俳優の竹中直人と再婚、2人の子供がいる。
人物
アンダースローの左投手。女性初のプロ野球選手として、1975年(アニメでは1977年)東京メッツにドラフト1位で指名された。
高校女子野球部に在籍中、東京メッツの岩田鉄五郎にその素質を見出される。プロ野球には全く興味がなく、獣医を目指して大学進学の受験勉強をしていたが説得の末岩田の「1年だけでいいから俺の夢を叶えてくれ」との涙ながらの訴えに心を動かし、入団を決意。
当時、アンダースローの左投手は日本プロ野球界には存在しなかった。球威はないがコントロールに優れ、後に「ドリームボール」という決め球を持つ。ストッパーとして、勝ち試合の9回2アウト2ストライクからの「1球限定」起用が多かった。
ドリームボールは、2軍の捕手である武藤兵吉が、夢の中で水原が次々に空振りを取るのを見て考案したことからそう名づけられた。武藤が広島カープにトレードで放出された後、岩田がコーチを引き継ぎ、ボウリングを取り入れたトレーニングなどもあって水原はドリームボールを身につける。老練な岩田の策に則り、ドリームボールそのものの存在をも駆け引きに使う(メッツのチームメイトにすら「ドリームボールは存在しない」と思わせたことも)ワンポイントリリーフとして多くの打者を討ち取る。しかし、広島戦で衣笠祥雄選手と対戦したことで実在していることが証明され、打倒ドリームボールの妄執に憑りつかれた武藤によって打たれてしまう。
『野球狂の詩 平成編』において、40歳を超えて投手コーチ兼現役投手として復帰。復帰後はかつてのチームメイト国立の娘・珠美を入団させた。
2003年には岩田監督の負傷休養の間、やはり女性では初になる監督代行もつとめる。
2005年の『野球狂の詩VS.ドカベン』では、『ドカベン』の主人公・山田太郎と日本シリーズで対決する。
『ドカベン ドリームトーナメント編』では広島東洋カープの選手として登場、師である武藤と再びチームメイトとなった。
元々は・・・
前々から女性プロ野球選手を描くことを考えていた作者が知り合いのプロ野球選手たちにこのアイデアを打ち明けてみたところ否定的だったが、野村克也だけが「その投手にしかないボールがあれば、ワンポイントとしてなら通用するかもしれない」と語り、これがドリームボール誕生のきっかけになったという。
そして時代は少し追い付いてくる・・・。
1.かつて現実世界の野球協約第83条第1項に「医学上、男子でない者は支配下選手になれない」という条文があった。(原作でも水原入団の障壁になったが、野球協約に追加事項を加え入団を認めている。)1991年にこの条文は削除されている。
2.2008年11月、関西独立リーグの合同トライアウトに「吉田えり」という1人の女性が合格し、『神戸9クルーズ』から7巡目で指名を受け、「男性と同一チームでプレーする女性プロ野球選手」が誕生した。
サイドスローから、最速101km/hのストレートと80km/h台のナックルボールとカーブを武器とするスタイルは水原勇気を彷彿させた。(2011年からはスリークォーターに変更しており、変化球も多彩になっている)
その後チコ・アウトローズ (2010, 2011)⇒マウイ・イカイカ (2011)⇒兵庫ブルーサンダーズ (2012)⇒マウイ・イカイカ (2012 - 2013)⇒石川ミリオンスターズ (2013 - 2016、投手兼営業)⇒栃木ゴールデンブレーブス (2017)と渡り歩く。
なお、声優の広瀬ゆうきは水原勇気から名前をもらった(本名)とのこと。