関西独立リーグ
かんさいどくりつりーぐ
2008年、元プロ野球選手で四国アイランドリーグ創設者の石毛宏典らにより関西に独立リーグ構想が発表。石毛が顧問に就任する形で4球団(大阪・神戸・播磨・和歌山)で2009年に開幕した。愛称「KANDOK」。
1試合の平均入場者は2000人を想定していたが、観客動員数は当初からほとんどが毎試合3桁台で低迷。経営問題に発展し一時期選手への給与カットを行う事態や、運営会社の変更、所属球団の加盟・脱退が相次いだ。
2013年限りで活動停止。所属する「兵庫ブルーサンダーズ」は兵庫県の学校法人・芦屋学園野球部と提携を結んでおり、2014年から中学・高校・大学一貫の硬式野球チーム「芦屋学園ベースボールクラブ」を作って兵庫傘下の育成チームとして活動。これが学生野球・社会人野球団体との関係に亀裂を生じ、2013年シーズン終了時に所属する全球団が脱退。活動休止時の運営会社自体は休眠会社となった。
所属していた球団
球団名 | 活動時期 | 本拠地 |
---|---|---|
大阪ゴールドビリケーンズ | 2009 | 大阪府大阪市 |
大阪ホークスドリーム | 2011(2012年はサマーカップに参加) | 大阪府高石市 |
06BULLS | 2012~2013 | 大阪府東大阪市 |
神戸9クルーズ | 2009~2010 | 兵庫県神戸市 |
神戸サンズ | 2011~2012 | 淡路島(および兵庫県神戸市) |
明石レッドソルジャーズ | 2009~2010 | 兵庫県明石市 |
兵庫ブルーサンダーズ | 2011~2013 | 兵庫県三田市 |
紀州レンジャーズ | 2009~2013 | 和歌山県和歌山市 |
大和侍レッズ | 2012 | 奈良県橿原市 |
ソウル・ヘチ ⇒ コリア・ヘチ ⇒ 韓国ヘチ | 2010~2011 | 大阪府⇒和歌山県 |
脱退したうち後述のリーグに参加した3チーム以外に「大阪ホークスドリーム」が社会人野球のクラブチームとして現在も活動。
初代を脱退した上記の「兵庫ブルーサンダーズ」「06BULLS」が中心となって、2013年12月に「BASEBALL FIRST LEAGUE」(略称・BFL)の名称で設立。2018年12月に現在の「関西独立リーグ」へ名称変更された。「兵庫ブルーサンダーズ」と「06BULLS」に加え、新球団の「姫路GoToWORLD」を加えた3球団で2014年4月にBFLが開幕。
一般財団法人「さわかみ財団」がネーミングライツ(命名権)を取得、2020年シーズンからは「さわかみ関西独立リーグ」の名称を使用している。2014年9月発足の日本独立リーグ野球機構(IPBL)には私立校との提携を巡る方針の対立から非加盟だが、同じく非加盟の日本海オセアンリーグ(→ベイサイドリーグへ改称後に活動休止)と共に運営責任者合同会議へオブザーバー参加し「2024年中の加盟を目指す」としている。
独立リーグとしては注目度は低く、観客動員数は毎試合100人前後。各チームに所属する選手たちには報酬が無く、蓄えた貯金を切り崩したりバイトと並行するなどしてプレーしている。選手のレベルは現時点では「他の独立リーグ選手以下」と評価されている。
現在の所属球団
球団名 | 活動時期 | 本拠地 | 外部リンク |
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兵庫ブルーサンダーズ ⇒ 神戸三田ブレイバーズ ⇒ 兵庫ブレイバーズ | 2014~ | 兵庫県三田市 | 公式HP |
06BULLS ⇒ 大阪ゼロロクブルズ | 2014~ | 大阪府東大阪市 | 公式HP |
和歌山ファイティングバーズ ⇒ 和歌山ウェイブス | 2017~ | 和歌山県田辺市 | 公式HP |
堺シュライクス | 2019~ | 大阪府堺市 | 公式HP |
淡路島ウォリアーズ | 2023~ | 兵庫県淡路市 | 公式HP |
姫路イーグレッターズ | 2024~ | 兵庫県姫路市 | 公式HP |
大阪府2、兵庫県3、和歌山県1と地域に偏りが見られるが、令制国単位ではゼロロク=河内国、堺=和泉国、兵庫=摂津国、姫路=播磨国、淡路島=淡路国、和歌山=紀伊国と綺麗に区分される。
かつて所属していた球団
球団名 | 活動時期 | 本拠地 | 外部リンク |
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姫路GoToWORLD | 2014~2016 | 兵庫県姫路市 | 公式HP |
NPB選手輩出実績
2016年
向谷拓巳(兵庫) - 東北楽天ゴールデンイーグルス育成3位(2018年退団)
山川和大(兵庫) - 読売ジャイアンツ育成3位(2021年退団)
2017年
田中耀飛(兵庫) - 東北楽天ゴールデンイーグルス5位(2020年退団)
上記選手の中に一軍公式戦に出場した選手は1人もいないが、他の独立リーグに移籍後にNPBからドラフト指名を受けた選手として、福永春吾がいる。
(ゼロロクから徳島インディゴソックスに移籍後、2016年に支配下で阪神タイガース6位指名、一軍公式戦出場歴あり。2020年退団後メキシカンリーグ、九州アジアリーグの福岡北九州フェニックス、台湾の社会人チーム、台湾プロ野球CPBLの台鋼ホークスと契約、2023年7月18日の登板を最後に肘の靱帯を断裂し引退と同時に投手コーチ補佐に就任。)
- ジャパン・フューチャーベースボールリーグ/JFBL:2010年シーズンのみ存在した独立リーグ。三重スリーアローズと、脱退した大阪ゴールドビリケーンズの2球団が所属し、四国アイランドリーグとの交流戦が行われていた。