日本海オセアンリーグ
プロ野球独立リーグのベースボール・チャレンジリーグ(BCリーグ)に所属していた4球団が同リーグより離脱・独立する形で、2021年9月に新たに設立された独立リーグ(2022年開幕)。略称は「NOL」。
BCリーグのチーム拡大(8チーム⇒12チーム化)に伴う、
- 地区またぎでの移動遠征費用の増大
- 北陸地区のチームと関東地区のチームとの格差拡大
- それに伴う北陸地区のチームからのNPB選手輩出減少(ドラフト指名減少)
…を背景に、本リーグの設立を決めた。
- 横浜市に本社を置く大洋建設のグループ企業「オセアン」が、本リーグの運営に関わった。これに伴い、同社がBCリーグ時代に直接経営に関わっていた滋賀球団「オセアン滋賀ブラックス」については名称変更のうえ運営から手を引いた。
- リーグ主導で中継体制・ネット配信サービスを管理。また独自のアプリも開設して、ファンが手軽に視聴できる環境づくりを目指した。
ベイサイドリーグ
「日本海オセアンリーグ」の後身。略称は「BSL」。
福井球団が諸般の都合で2022年限りで活動を終了、その代わりに首都圏の千葉・神奈川から新球団を加入させる方針が決まり、「オセアン」はたった1年で運営地域を北陸地区から首都圏へ移した。「オセアン」が過去に関わっていた滋賀球団も、移動遠征費用の兼ね合いから2023年の活動休止が決まり所属選手はそれぞれ新球団へ移籍。
観客動員数に伸び悩み「オセアン」は1年でベイサイドリーグの運営を終了。2023年10月1日付で事業譲渡を行いリーグの運営会社が「株式会社PSU」(東京都新宿区)に変わったが、千葉球団は2025年以降のBCリーグ加盟を目指して脱退、神奈川球団は所属選手全員が退団し、2024年以降のリーグ戦は事実上凍結状態になった。
日本海リーグ
NOLに参加していた富山・石川の両球団は、活動継続方針が決まっていたものの移動遠征費用の兼ね合いでNOLから離れることになり、2チームによる新リーグ「日本海リーグ」(NLB)を設立。2023年よりリーグ戦を実施し、ベイサイドリーグ所属チームとの交流戦も想定していた。「株式会社PORT」が運営。
2023年2月24日、日本独立リーグ野球機構 (IPBL)への加盟承認が発表された。
球団一覧
2022年NOL→2023年以降NLB
球団名 | 活動拠点 | 外部リンク | 備考 |
---|---|---|---|
富山GRNサンダーバーズ | 富山県 | 公式HP | |
石川ミリオンスターズ | 石川県 | 公式HP |
2022年NOL→活動休止
球団名 | 活動拠点 | 外部リンク | 備考 |
---|---|---|---|
福井ネクサスエレファンツ | 福井県 | 公式HP | NOL開幕時に福井ワイルドラプターズ(旧HPリンク)から運営母体変更・改称 |
滋賀GOブラックス | 滋賀県 | 公式HP |
2023年BSL
球団名 | 活動拠点 | 外部リンク | 備考 |
---|---|---|---|
千葉スカイセイラーズ | 千葉県 | 公式HP | 2024年はリーグに所属せず |
YKSホワイトキングス | 神奈川県 | 公式HP | 「YKS」は横浜、川崎、相模原の頭文字から。活動休止中 |
NPB選手輩出実績
- 2022年のNPBドラフト会議で、福井・濱将乃介が中日ドラゴンズから5位指名、石川・野村和輝が埼玉西武ライオンズから育成1位指名を受けた。
- 2023年のNPBドラフト会議では独立リーグから史上最多の23人が指名され、そのうちNLBの富山・大谷輝龍が千葉ロッテマリーンズから2位指名、同じく松原快が阪神タイガース育成1位、高野光海がロッテ育成3位で指名されNPB入り。BSLからは千葉・平山功太が読売ジャイアンツ育成7位で指名された。