概要
南アフリカ共和国の中に位置する王国。首都はマセル。人口231万人(2022年)、面積3万平方km(四国の1.6倍)。
国土のほとんどが山地で標高1500mを越えており、「天空の王国」と呼ばれる程の絶景が広がっている。
しかし発展途上国の中でも特に経済発展が遅れている「後発開発途上国」の一つに含まれており、国民の6割以上が貧困層と言われている。更には成人の4人に1人がHIV感染者で、平均寿命は50歳である。
1868年よりイギリスの保護領となっていたが、1966年にモショエショエ2世を国王、レアブア・ジョナサンを初代首相とする立憲君主国家として独立する。
しかし1970年の総選挙で敗北したジョナサンが辞任を拒否、クーデターを起こし野党指導者を投獄し独裁体制を打ち立てた。その後1986年の軍事クーデターでジョナサン政権は崩壊したものの、その後もクーデターが続き政治体制は不安定だったが、SADC(南アフリカ開発共同体)の支援もあり安定しつつある。
渡航
査証免除協定により3ヶ月以内の観光滞在なら査証は不要。
日本の外務省は危険情報はないが高い失業率や貧困から窃盗や家宅侵入の一般犯罪が多発。また、首都マセルではアジア系に対する強盗が頻発しているので注意してほしいとのこと。
ちなみに日本大使館は南アフリカ共和国が兼轄。