曖昧さ回避
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概要
西アフリカの海岸部に位置する国家。
正式な国名はリベリア共和国。
北にギニア、西にシエラレオネ、東にコートジボワール。気候は高温多湿。
アメリカ合衆国でかつて奴隷だった黒人達が解放された後に設立された「アメリカ植民地協会」が黒人達のアフリカ帰還運動を開始、その流れで建国され1847年7月26日に独立を宣言。国旗がアメリカのそれによく似ているのは、そういう理由による。
第二次世界対戦終了後まで、ヨーロッパ諸国による植民地化を回避し、独立を維持した。
建国の流れで帰還した「アメリコ・ライベリアン」と呼ばれる黒人達と元から住み続けていた部族との軋轢などもあり建国以来内戦が何度か起こっており、現在でも治安は良いとは言えない。リベリアの日本大使館も政情悪化を主理由に閉鎖されたままである(在ガーナ日本大使館が兼轄中)。
大統領を元首とする共和制であり、アフリカ初の民選女性大統領エレン・ジョンソン・サーリーフを生み出した国である。2023年現在の大統領はかつてACミラン等で活躍し「リベリアの怪人」の異名をとった元サッカー選手、ジョージ・ウェア。
建国の経緯からキリスト教徒が多いがイスラム教徒もそれなりの割合でおり、アメリカに由来する政治制度や文化もある。
主要産業は鉄、金などの鉱業。また船舶に関する税金や諸規制等で優遇を図る便宜置籍国としても有名で、リベリア籍の船は今日も世界中の海を数多く航行している。日本が世界一の造船大国だった1970年代、この一般的に馴染みも知名度もないアフリカの小国が超大国アメリカに次ぐ(といっても大差をつけられての)貿易輸出額ランキング第二位を記録したこともある。といっても書類上のそれであり、実際の売り先は欧米等の有力船主や船会社だが。