概要
日本で発祥した、杖(いわゆる棍棒の中で質素な棒状のもの)を使った独自の武器術である。日本では一般的に身長より長いものを『棒(ぼう)』、身長より低いものを『杖(じょう)』と呼ばれ、棒術とは区別されている。
使用される杖の長さは四尺(120cm程度)が多いが、流派によっては五尺(約150cm)だったり、「自分の身長より頭一つ分短いぐらいの長さ」だったりと違いがある。
フランスにもステッキを使った武術「ラ・カン」があり、「ステッキ術」、「洋杖術」などと呼ばれる。
特に剣聖・宮本武蔵と2度に渡り立ち合い、2度目の決闘で彼を打ち負かしたとされる武芸者である夢想権之助が創始した神道夢想流杖術は、後に警察で使用され今も伝えられている警杖術や、武道として一般層に教えられている杖道の源流となっている。
漫画などでも、稀にこの技術を使用するキャラが登場している。(例・金色のガッシュ!!/ゼオン・ベルなど。)