曖昧さ回避
本項では2について解説する。
概要
CV:松山鷹志
『ゾイドジェネシス』の主要キャラで、副主人公的な扱いがされている。
レ・ミィと共に各地を放浪している初老の男性。50歳で一人称「私」。彼女とは叔父と姪の関係であり、レ・ミィの父レ・インの義弟に当たる。
愛機はソードウルフ。
性格は冷静沈着で真面目そのもので、また冴えた戦術眼も持ち合わせている。
また、愛機ソードウルフの操縦技術も高い。
偶然立ち寄ったミロード村がバイオゾイドに襲われていたためこれを助けるも、この時の戦いでジェネレータが破壊されてしまい、村を救うために村の少年ルージ・ファミロンを連れてジェネレータを修理できる職人探しの旅を行うことになる。
劇中でルージに期待を寄せる人間の一人であり、彼を自身の後継に育てようとしている節もある。
基本的に義に厚い人物ではあるがディガルド武国に関してはリアリストのような厳しい意見を持っている。これは各地を回っている時に彼らの残酷な植民地支配体制を幾度も見ていたからである。
しかし単なる旅人にしては一部の街の領主格の人物に面識があり、さらにディガルド武国から注意人物として要警戒人物としてマークされているといった、只者ではない様子だが…
キダ藩藩主として
彼の正体は、元キダ藩藩主であり、元々は一国を治める統治者。
かつて北方に存在していたキダと言う名の藩の藩主であり、当時は名君として臣下や人民からも信頼されており、かつての臣下らからは「殿」と呼ばれている。
元々は地域の都市や村が寄り集まり一つの大所帯となって生まれた国家で、服の生地となる布を生み出す綿植物の栽培と需要に成功し、それを元にした交流と交易が盛んであった。
現在のキダ藩は滅んでおり、かつての藩民らの一部は周囲が岩盤に囲まれた天然の要塞とも言える土地ズーリに移り住んでいる者や、反ディガルドとして抵抗を続けている者といった国としてはバラバラの状態になっている。
かつて近くにあったディガルドが侵攻を決行。当時キダ藩はランスタッグが何体も掘り出されて下り、それなりの武力もあったのだが民の被害を考えて降伏。だが結果的にディガルドを増長させ侵略行為を加速させる原因になったと思い、その自責の念から領主を辞して野に下った過去を持つ。
だが、バイオゾイドに対抗できるリーオ製の武器の装備したゾイド乗りたちが偶然にも集まった事、そして旅の中でディガルドの非道な侵略行為の数々を見てきたルージから『他にやるべき事があるんじゃないでしょうか?』と問われて立ち上がるよう説得される。
一度は結果でどちらの意向を優先するかルージとゾイドの試合を行い、一度は勝利するもルージの故郷に再訪。実はラ・カンは彼のような未来を託せる若人と出会いたことで戦う決意がつき、当初のジェネレータの修理ができる職人探しが後回しになってしまうことをきちんと説得しようとしていたのだった。
村人たちにきちんと説明を終え、キダ藩から落ち延びた者たちが築いた地ズーリにてディガルドを討つ事を宣言、各地のゲリラや反ディガルド勢力に檄文を飛ばしディガルド討伐軍を結成。
一度は初戦が勢いだけで勝利してしまったことが災し足並みが揃わず大敗するも、一時活動休止し最初の檄文に賛同しなかった精鋭をあらためて集め、再編した討伐軍の総司令官として戦い抜いた。
本編以外での活躍
『スーパーロボット大戦K』では年功序列の影響もあって、主人公であるルージを導くような立場となっている。そのせいでルージの影がやや薄い(ただしソードウルフは、ムラサメライガーの下位互換扱いされがち)。
松山氏は冒頭と予告のナレーションも担当。
関連タグ
アーバイン…過去作におけるオオカミ型ゾイドのパイロット。仲間のまとめ役なところと家族を亡くしている点も同じ。人間性に関しては性格に難はあるが根は悪くないタイプ。