- 伝統芸能
- 君主や国家の長久の繁栄を祝して唱える言葉
- 両手を上げるポーズ
- 『兄に付ける薬はない!』の登場人物。⇒万歳(兄に付ける薬はない!)
- 貴人の危篤・死亡を指す婉曲表現
伝統芸能
まんざいと読む。二人一組で歌い踊る伝統芸能。
扇子を持って祝言を述べたり歌ったりするほうを太夫、鼓を持って合いの手を入れるほうを才蔵という。
昔は万歳師が正月に各家庭を回るのが恒例だった。
現在の漫才のルーツになっている。すゑひろがりずはこれを真似ている(伝統は全く踏襲しておらず雰囲気だけを真似した自己流だが)
3人以上で行うものもある。
唱える言葉
万歳という言葉には「1万年」「長い年月」という意味があったが、それが「いつまでも生き、栄えること」という意味になり、転じて君主や貴族、国家の繁栄を願って唱える言葉になった。
他国の表現でいうと「神よ○○を護りたまえ」や「○○に栄光あれ!」に近い。
そこから更に、君主や国家関係なく何かを祝福する表現に派生。
現在はこの君主・国家関係なく祝福するパターンが主流となり、上記の意味で使われることはほぼ無い。
ポーズ
両手(多くは両腕全体)を上に挙げること、または挙げたポーズ。
唱える言葉からの派生で生じた。
「掌を前に向けてすると降参・お手上げの意味になるので、両掌は向き合うようにするか、上方を向くようにして挙げる」という作法がまことしやかに言われることもあるが、これは平成にうっかり広まってしまった創作マナーで(偽書『万歳三唱令』が発端)、掌はどの向きでもよい。
嬉しいことや喜ぶべきことがあった時にとることが多い。
小さな子供の服を着替えさせるときに、親が子供に"ばんざい"させることもある。袖から腕を抜きやすくするためであり、とくに他意はない。
婉曲表現
平安時代においては天皇・上皇・法皇など貴人の危篤・死亡を指す婉曲表現として使われた。
(後世において、女房言葉で「無し」と同音の「梨」を「ありのみ(有りの実)」、俗語でスルメをあたりめと呼んだような、不吉なものを、あえて目出度い呼び方に言い換えたもの)