預言とは、いわゆる「お告げ」の一種である。
概説
神が使者を派遣したり、時に人間へ幻視を用いて授ける言葉のこと。
特にアブラハムの宗教においては、教祖の言と並んで最も重視すべき言葉でもある。
『旧約聖書』では天使がたびたび登場し、父なる神の意向をアダムの子孫たちに伝言して回っている。
『新約聖書』においては「ヨハネの黙示録」がそれであり、彼に世界の終末と備えるべき心得を幻視と共に伝えて記させている。
そうひた人々を「預言者」と呼ぶ。
その内容は、世界の変革を知らせるものや、場合によっては遥か未来――終末を予期して発せられる。
また人に対して善良な世界の構築を促すために、訓戒や律令を授けることもある。
このため未来の可能性を示す「予言」と混同されやすく、双方で誤用されるケースも少なくない。
Pixivでは
「予言者現る」の誤用で「預言者現る」のタグとして散見される。
特にサブカル方面だと、「漢字は難しい方がカッコいい」「たぶん漢字の難しい方がいいじゃね」という中二病を引きずる人が多いことも、誤用に拍車をかけていると思われる。
日本語の場合、似た文字の熟語で同じ意味を持つ言葉が多く、こうした勘違いを図らずも助長している節があるのも一因している。
- 予言は「未来を予め知らせる言葉」
- 預言は「神様から預けられた言葉」
――と覚えておこう。