概要
CV:平松晶子
本作の主人公カタリナ・クラエスの母親で由緒正しいクラエス侯爵家の夫人。
劇中では名前で呼ばれることは殆どなく専らカタリナからお母様、ジオルドなどからはクラエス夫人など、と呼ばれる。アニメ版でのキャスト表記も一貫してカタリナ母となっている。
見た目は娘をそのまま大人にしたような美人であり親子だけあって似ている。
彼女もまたカタリナが頭を打ってしまって前世の記憶を思い出したのを境に本来のゲーム世界とは全く異なる人格に変わっていく。
本編
カタリナが前世の記憶を思い出し、わがままではなくなった反面、木登りはするわ、拾い食いするわ、マナーがなってないわ、畑仕事まで始めるわで以前とは別ベクトルの貴族令嬢らしからぬ振る舞いをするようになる問題児と化したため、鬼のように恐ろしい教育ママへと変貌し一時は「しばらくはカタリナをお嬢様扱いしないように」と屋敷の使用人たちに命令するほどだった。これを機にそれまでは引っ込み思案で自らの意見を言えないほどだったが夫に対してはっきりと意見を言えるようになり同時に夫とは以前に増して仲睦まじくなった。
なお当初は畑仕事もやめさせようとしたが、最終的には諦めた様子。
カタリナがジオルド・スティアートと婚約した件については当初は喜ばしく思っていたが、現在は「今のカタリナに王妃など務まらない」という理由でキース共々反対の姿勢を取っている。
義理の息子であるキース・クラエスに対しては、当初は「夫が愛人との間に作った隠し子」と思い込んで早とちりし離婚の危機になったが、カタリナの取りなしで誤解は解け、現在は実の息子同然に可愛がっている。むしろ、実娘であるはずのカタリナが問題児と化したため、相対的にしっかりしている性格ゆえにカタリナのブレーキ役となっているキースをかなり溺愛して信頼しており「あなたがいてくれて本当に良かった」と言葉をかけるほど。
だがその一方で夫ルイジや使用人達と違い、キースのカタリナに対する恋心までは察していないようでキースが突然消息を絶った際には「破天荒な姉に振り回されて尻拭いをする毎日に耐えきれず家出してしまった」という結論に至り偽造の書き置き文を鵜呑みにしてしまっていた(実際には誘拐されており夫人が考えてる以上にキースは危険な状況だった)。この辺はやはり娘と血の繋がりがあると言えるだろう。
逆にカタリナに対してはほぼ悪い方向での信頼が厚い。しかし厳しくするのはあくまでも「貴族令嬢として立派になって欲しい」という純粋な親心から来るものであり決して娘への愛情がないわけではない。現に思い込みでクラエス家を出ようとした際にはカタリナを連れて行こうとしたり、カタリナが変わったおかげでクラエス家は以前より明るくなったと言っていたり、学園祭の演劇でセリフを舞台上で忘れるという大ポカをやらかしながらもアドリブで乗り切ったカタリナを素直に褒めたりする、カタリナが無事に魔法学園を卒業を迎えた際には泣きながら喜んだり(逆に言えば卒業すらできないと思ってたという意味でもあるが…)と言った描写もある。カタリナに対し実質専属使用人として学園に付いていくアン・シェリーに対しても感謝しており、夏休みに帰省した際には感謝の言葉を述べている。
ただやはり親目線で見れば普段のカタリナの素行に問題があり過ぎるためカタリナが「一部から聖女様と呼ばれ慕われている」という噂を聞いてもほぼ信用しておらず「キースならともかくあの猿に限ってそれはない」と否定してしまうほど。
カタリナ自身からもかなり恐れられており特に誘拐騒動が起きた際には
ミリディアナ「しょうがありません。うちにはキースもいるし、あのアホ娘のことは諦めましょう」
と身代金目的の誘拐なら金額によっては見捨てられるかもしれないとカタリナの中でネガティブな想像をされていたほど。さすがにそこまで鬼ではないと思うが…。
本来のゲーム本編
こちらではカタリナがわがままな令嬢のままなため、彼女も引っ込み思案な性格のまま。カタリナがキースを虐めてもそれを黙認してしまうなどキースの事を冷遇している(このせいで養子として引き取られた先でも結局家族の温もりを得られなかったキースはチャラ男へと成長してしまうらしい)。
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