概要
剣と魔法の国「ソルシエ王国」のコールマン子爵家当主の息子で、キース・クラエスの異母兄。コールマン子爵家はクラエス公爵家の末端の分家筋に当たるため、カタリナ・クラエスの親戚でもある。
WEB版(文庫版第1巻〜第2巻)にはキースの回想シーンに彼の異母兄の1人として登場するのみで、名前も含めてほとんど触れられていない。本人が本格的に登場するのは文庫版第4巻である。
プロフィール
人物像
幼少期は他の兄弟(CV:高田紗希衣〈幼少期〉)と共に異母弟キースに対してその出自(キースは子爵家当主と娼婦との間にできた子)から様々な嫌がらせをしており、キースの心に深い傷を負わせた人物の1人である。他の兄弟と一緒に鳥の巣に石を投げつけていたところ、それを止めようとしたキースが魔力を暴走させたことでトマス達は負傷してしまい、それ以来キースはコールマン子爵家で完全に居場所を失い、カタリナとジオルドの婚約を機にクラエス公爵家に養子として引き取られることになる。
文庫版第4巻にて登場。
キースがクラエス公爵家に引き取られた後も、その傲慢な性格故に上手くいかない事があると周りのせいにして当たり散らしてきた為、いつしか実弟に追い抜かれ、それでも自分の非を認めなかった為に父と弟によって僅かな金銭と粗末な一軒家だけを与えられてコールマン家を追放された。日に日に貧相になっていく生活の中で、偶然にも公爵家の跡取りとなったキースを見かけ、かつて娼婦の息子として見下していた異母弟の裕福な上に仲睦まじい家族を得て幸せそうにしている姿を見てキースへの憎しみが増長した。
キースを闇の魔法の実験体(闇の使い魔作成のための生贄)として利用しようと目論んだサラにキースへの憎しみを利用され、彼の誘拐事件に加担する。そこで、自身は闇の魔力の吸収源に充てられそうになるが、キースの異変に気付いて駆け付けたカタリナやジオルド達によって居場所を突き止められ、計画は破綻した。
事件解決後は逮捕されたが、闇の魔力によって生命力を吸い取られており、一時は魔法省の懸命な処置で会話が出来る程度には回復したものの、ほどなく衰弱死。本篇では珍しい回想以外で明確に死亡した人物である(アニメ版ではカタリナ達に計画の全てとキースへの憎しみを話して力尽きた場面を最後に登場しておらず死亡したかどうかははっきり語られていない)。
自身の人生が上手くいかなかったのは前述の性格によるものが原因なので半ば自業自得であり、筋違いな憎しみを向けられて誘拐されたキースからすればとんだとばっちりといえる。
関連タグ
カタリナ・クラエス(親戚)
キース・クラエス(異母弟)