ダンジョンの中のひと
だんじょんのなかのひと
冒険の舞台裏で、働いてます。
webアクションで2020年6月19日から連載されている漫画作品。作者は双見酔。
単行本は双葉社のアクションコミックスから発売されている。2024年6月時点で既刊5巻。
OLMの手によってテレビアニメ化。2024年7月から同年9月にかけて、MBS/TBS/BS-TBSのアニメイズム枠及びAT-Xにて放送された。
シーフギルドに所属する少女クレイ。彼女の父親は3年前にダンジョンで消えた。
鍛練を積んだ彼女は、そのダンジョンで帰還報告の無い深層へと到達する。
そこで管理人を名乗る少女ベイルヘイラ(ベル)と出会ったクレイは、なぜかダンジョンの管理側としてスカウトされ、働くことになってしまう。
CV:千本木彩花
主人公。アントムルグのシーフギルドに所属する少女。冒険者ギルドには登録していない。
幼少時代から異常に強い父に徹底したスパルタ教育を叩きこまれ、自身も単独でアントムルグのダンジョン最深部の一歩手前に到達する程の実力を持つに至った。父からもらったナイフを一番の得物とし、アサシン顔負けの常人離れした身体能力で相手を瞬殺する。
地下9階での戦闘中のアクシデントからベルと出会い、紆余曲折を経てダンジョン運営のスタッフとして雇われた。
クールで合理的な性格。仕事や自衛とあらばモンスターのみならず同業の冒険者を殺めることも辞さない冷徹な感情も持ち合わせているが、裸を見られて赤面したりと年頃の少女らしい一面もある方。友達はいない。
人生の大半を鍛練に費やしている分一般常識がやや抜けている他、難しい話は分からない(よく「わからなかった顔」「理解を諦めた顔」をする)が、やり方さえ覚えれば大抵のことは難なくこなせる感覚派。実際、当初は岩塩を塊のまま使っていた程の料理音痴だったが、フーリンから基本を教わったことで現在は劇的に改善している。
CV:鈴代紗弓
アントムルグのダンジョンの管理人。愛称「ベル」。
見た目は年端もいかない少女だがクレイを遥かに上回る戦闘能力を持つ魔法使い。超威力の魔法を短時間の詠唱で発動させる他、杖を使った近接戦闘でも王国騎士団程度では一切歯が立たない。
「管理人」らしく地下10階のフロアガーディアンを務める、文字通りダンジョンのボス的存在。
ギルドの誰も到達しえなかったダンジョン9階に到達したクレイの実力に目をつけて彼女をスカウトする。
仕事面ではしっかり者だが家事全般は苦手。特に、片付けが壊滅的に下手。
先代は趣味としてダンジョン運営をしていたが、それを引き継いだ彼女は半ば義務・使命感で運営している節がある。そのためか歳の近い友人がおらず、クレイにはその1人目になってもらうことを望んでいる。
CV:楠見尚己
ダンジョンの1~4階の現場監督を任されているドワーフのおじさん。鍛冶職人であり、インテリアから国宝級の武具まで作成できる。
ゴーレムたちに(性格・得手不得手の違いを考慮した上で)宝箱の補充、低級モンスターの量産などの指示を出す役割もある。
先代の管理人の頃から雇われている古株で、ベルからは「まだ引退していないおじいちゃん」と思われている。また、水の精霊とはセンスの違いからか仲が悪く、「髭ムサ」呼ばわりされている。
CV:大塚明夫
クレイの育ての父であり師匠。「風切り」の異名を持ち、シーフギルドでも名の通った実力者。脳筋タイプで、教えるのは下手。みなしごだったクレイを引き取り己の技術を叩き込み育て上げた。
アントムルグのダンジョンに潜入してそのまま消息を絶ち、そこから三年間行方不明とされていたが、実際はベルとの勝負に敗けた後に9階のフロアガーディアンとして雇われ、そこでひたすら鍛練を続けていた。クレイ愛用の短剣は元々彼が10階で入手したもの。
普段は拳だけで戦うことが多く、本気を出した時には投げナイフ等を用いる。
探索中の食事は肉と水で済ませる派(これは料理を覚える前のクレイにも該当)で、料理はプロに任せるべきだと考えている。
CV:大塚芳忠
元シーフギルドの凄腕暗殺者にして、現アントムルグのシーフギルドマスター。見た目は温厚な禿頭中年だが、その能力は冒険者ギルドのマスターに気付かれずに部屋に侵入する、ブランスと互角に戦うなど相当なもの。また、補佐としてフーリンを抱えている。
料理の腕前も持ち合わせているらしく、フーリンに料理を教えたのも彼。
まだ幼かった頃のクレイを保護、ブランスに引き渡した人物でもある。
CV:加藤渉
冒険者ギルドに所属する5人組パーティー「氷狼の牙」のリーダー。普段から鍛錬を欠かさない真面目な金髪少年剣士。
「氷狼の牙」はアントムルグのダンジョンの7階到達パーティーで、これは冒険者ギルドの中では最高記録。
クレイをパーティーに誘ったことがあるが、その時の誘い文句が意図せずナンパじみていた上に、元々群れるのが苦手な彼女には即座に断られた。後に7階にて死霊が連れていたスケルトンの中に入っていた彼女と戦い、圧倒されて逃走している。
CV:大西沙織
女性僧侶。ヒルクマスト達のパーティーに加入、仲間殺しの噂を聞いて警戒するも、新人冒険者に親身に接する人柄を見て心酔するようになった。しかし彼らの態度は演技であり、ダンジョンの3階ボス部屋にて襲われてしまう。
メイスを手元から奪われ窮地に陥るも、ベルがゴーレムを介入させ、最終的には「氷狼の牙」に助けられた。本来は魔法使いの前に立って戦う中衛程度の戦闘力を持っている。
アントムルグのダンジョン
モンスター従業員
CV:新井里美
5階を担当するケット・シー。おしゃべりで忘れっぽくうるさい。クレイがダンジョンで働き始めた初日にモンスターたちとの顔合わせの時、ビンキーが「風切りの娘」と言った事により行方不明になった父のその後を知るきっかけとなった。
- クライッツェ
CV:島田敏
7階を担当する死霊。浮いている帯は魔法武器で、本気になると使う。眷属のスケルトンを連れて徘徊している。
- シールドムルグ
CV:中村光樹
9階を担当するハイゴブリン三兄弟の長男で、クレイからはヒョロゴブリンと命名された。三兄弟でフロアを徘徊している。クレイの9階初探索時に瞬殺され、三兄弟でダンジョン従業員用の闘技場で再戦するも敗北。
- バンデグ
CV:山根雅史
9階を担当するハイゴブリン三兄弟の次男で、クレイからはマッチョゴブリンと命名された。三兄弟でフロアを徘徊している。
- ボンドグ
CV:中山祥徳
9階を担当するハイゴブリン三兄弟の三男で、クレイからはマッチョゴブリンと命名された。三兄弟でフロアを徘徊している。
- ベッコモ
CV:小山剛志
9階を担当するミノタウロス。草食で美容や身だしなみに気をかけている。ベッコモが投げた斧がダンジョンの壁を壊した事で、クレイがダンジョンで働くきっかけとなった。愛用の斧はランガド製。握りの部分をかじってランガドによく怒られている。
- レイルモンド
CV:稲田徹
10階を担当するドラゴン。闘技場でハイゴブリン三兄弟の模擬戦を終えたクレイに勝負を持ちかけるが、痛いのが嫌いなので互いに重傷を負ったところで引き分けにした。
- テルル
CV:乃村健次
10階を担当するサイクロプス。魔界では研究者をやっているようで、他のモンスターからは「先生」と呼ばれている。
CV:花澤香菜
巨大ネコマタ。尻尾が3本あり火の玉で攻撃する。太りすぎのためか移動できない。
- ヘルダンテ
CV:黒田崇矢
黒い甲冑を着た人型モンスター。採用面接に来る予定だったマルクダテを倒して登場した。クレイに瞬殺され、ゾンビとして再利用されることになる。
- 木のモンスター
CV:渡瀬結月
クレイが風切りの事をビンキーに質問しに来た時に、ビンキーと雑談してた切株型のモンスター。
- 木の精霊系モンスター
CV:山田美鈴
地下9階層の植物系の生物。 魅了した生物を取り込み吸収する。 友だちの木人と行動を共にする。
- ノーム
CV:桜井敏治
畑と狩猟場のエリアで畑の担当だったモンスター。
- トレント
CV:岡田幸子
畑と狩猟場のエリアで森の担当だったモンスター。
CV:小山茉美
採掘の担当だったモンスター。
アントムルグの探索者
CV:榊原優希
『氷狼の牙』に所属するシーフ。常に冷静。判断力が高く、フェンから頼りにされている。
CV:伊藤昌弘
『氷狼の牙』に所属する魔法使い。
- ガイアム
CV:山本彬
『氷狼の牙』に所属する大剣使い。
CV:田丸篤志
長髪の剣士。シーフギルド未登録者でこのパーティーのリーダー格。ベルに殺された後、ダンジョン内のアンデットとなる。パーティ・ライオットが対処。
CV:田所陽向
ツンツンの格闘家。シーフギルド未登録者で仲間殺しを目的でパーティーを組んでいる。クレイに殺された後、ダンジョン内のアンデットとなる。パーティ・ライオットが対処。
CV:石谷春貴
坊主頭の魔法使い。シーフギルド未登録者で仲間殺しを目的でパーティーを組んでいる。逃げようとしたが、ベルの魔法「飛び穿つ力の矢」で体のほとんどが消滅。このためか、アンデットとしての登場はしていない。
- 新米冒険者A
CV:小村将
低層でゴブリンに襲われていた所を仲間殺しパーティーに助けられた冒険者。仲間殺しパーティーが彼らを助ける姿によってミリエレントが騙されて、仲間殺しパーティーに加入してしまう。
アニメイズムB1
HIGHSPEED Étoile(2024年春)→本作(2024年夏)→魔法使いになれなかった女の子の話。(2024年秋)
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クレイがベルに耳かきをする話
ダンジョンの中のひと5巻までのネタバレがあります。 ダンジョンの中のひとが本当におもしろくて漫画全巻買ってしまいました。ベルちゃん5巻ともなると独占欲すごいから本当見てほしい。初投稿です。3,857文字pixiv小説作品 - ダンジョンの中のひと
ベルがクレイに耳かきをされる話
*「ダンジョンの中のひと」5巻までのネタバレがあります 前作「クレイがベルに耳かきをする話」のベル視点になります。耳かき小説はされる側の視点も大事なので書きました。一応これだけでも読めなくはないはずです。2,575文字pixiv小説作品 ひとりじゃないと言えるまで
ダンジョンの中のひと、今季で一番面白くて、つい原作全巻買ってしまいました。 (この作品については原作のネタバレなしです。) ベルの独り占めしたい発言がとっても百合の波動を感じたので書きました。 いやぁ、ベルにとってクレイが「ひとりぼっちの自分にできた唯一の友達」なのか「ひとりじめしたいほど好きな人」なのか、(どっちだって嬉しいですけど)気になっちゃいますね。 ベルの過去について明かされたとき、物語が大きく動きそうで楽しみです。3,487文字pixiv小説作品ダンジョンの中でハイグレトラップ(クレイ×ベル)
ハイグレ百合というのも書いて見たかったので、今作ではクレイとベルが一番好きですね❤クレイ絡みになるとベルが本気で怒る所もガチっぽい所もあり、ちょっと子供みたいな見た目もあるベルと、クールそうな大人びた感じのクレイのレズも書いてみたかったのです❤6,145文字pixiv小説作品