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羽生まゆり

はにゅうまゆり

漫画「2.5次元の誘惑」のキャラクター。主人公・奥村正宗が通う高校の教師であり、彼が所属する漫画研究部の顧問。また、「まゆら」の名前で活動していた元コスプレイヤー。
目次 [非表示]

CV: M・A・O

概要編集

初登場時22歳。主人公・奥村らが通う高校の新任教師。

家庭科を担当している。容姿と熱意から生徒から人気の教師で男子生徒からは「まゆりちゃん」と呼ばれて親しまれている。ちなみに教師を目指したのは生活の安定だと自分でも思っていたが、後に学生時代の家庭科教師との思い出がきっかけだと指摘されている。生徒からの人気だけでなく熱意もあるのだが新任の為まだまだ未熟なところがある。

生徒には基本的に優しげかつお淑やかな態度で接するが、素の性格と口調はだいぶワイルド。


かつては、コスプレイヤー四天王の一人とまで評価されていたベテランコスプレイヤー「まゆらとして活動していた。

主にコスしていたキャラクターは、格闘ゲーム『吸血鬼ハンター』シリーズの「ラスタロッテ」。

コスプレイヤーの方向性としては圧倒的ボディと他の追随を許さない「ラスタロッテ」に対するキャラ愛であり、リリサは方向性が似ていることから彼女が抜けた穴を埋めることになるかなどともいわれている。

就職とともに引退したが、そのことを知った奥村との取引で、漫研部の顧問をすることになる。

最初はコスプレから離れていたかったために嫌々であったが、天乃リリサの真摯さと可愛さに打たれ、全力で部の活動をフォローしている。

ただ当人も筋金入りのオタクであるため、ローンで高いカメラを新調したり撮影に集中するために奥村に荷物を預けようとするなど随所で暴走気味。リリサたちのコスプレに対する反応も奥村と似たり寄ったりで、ある意味生徒以上に部活動をエンジョイしている。元々リリサとは中学時代の彼女がR15コーナーに入りかけていた時に声をかけて止めたことがあり、後に彼女の着替え完了まで時間稼ぎまでしたこともあり、衣装作成の助っ人をするなどほぼ師弟関係。


まだ若いはずだがアラサーさながらのオタク苦労話をするので実年齢より大人びてるような印象を受ける。



コスプレイヤーを辞めた理由編集

「愛のコスプレイヤー」と呼ばれ、四天王の一角に数えられるほど人気を誇りながら、突如コスプレイヤーを引退したため、界隈では残念がるファンが多い。

引退したその理由は、教師(公務員)になったから。

教師という聖職とも言われるお堅い職業の人間がコスプレを続けていれば、いずれそのことが発覚したとき、社会的に非難を浴びることは容易に想像できた。


では、なぜ教師になったのか。

それは、中学時代の恩師に憧れたためだった。

親からの遺伝もあって小・中学校時代から既に胸が大きく、周囲からからかわれ、自分の容姿にコンプレックスを持っていたまゆりだったが、ある時ゲームセンターでアーケードの格闘ゲーム『吸血鬼ハンター』のラスタロッテを目にし、自分と同じように胸が大きくても格好よく立ち回るキャラクターが好きになる。

当初はラスタロッテと同じように戦えるようになりたがったが、運動神経のなさから諦めた。

その後、本屋でコスプレ雑誌を見つけ、ラスタロッテのコスプレをしたいと思うようになり、家庭科の担当だった恩師に相談。

快く協力してくれたことから、まゆりはコスプレイヤーの道を歩き始める(後に親友となるエリと出会ったのも、その頃)。


そうして、順調にコスプレイヤーとして成長し、人気も獲得していったまゆりだったが、就職を控えて、自身の進路に悩むようになる。

753のようにプロのコスプレイヤーとなるか、それとも一般企業に就職して、趣味としてコスプレを続けていくか。

安定した職業だという理由で教職課程を取ることもしたが、その時点では教師になることは考えていなかった(ちなみに、偶然にも実習先の中学校でリリサのクラスを担当しているが、リリサは気づいていなかった)。

そんな折、中学校の同窓会で恩師と再会し、彼女から、当時の彼女の真意を話される。


恩師は、まゆりと出会う前、とある生徒の進路に対して「教師として」ダメ出しをし、その夢を壊してしまったことから、一度教師を辞めていた。

そして、自分がありたかったのは、「教え導く師」ではなく、「先に生まれて先に生きる者」=「先生」になりたかったと気づいたのだという。

そんな中、とある縁でまゆりの学校に1年だけ赴任し、まゆりと出会い、彼女のやりたいことを応援し、教師生活最後のときに「先生」になれた。


だが、先述の「社会からの批判」を恐れていたまゆりは、恩師から聞いたその話を意図的に忘れ、「教師になるからコスプレイヤーは辞める」「教師だから『まゆら』には戻らない」と思うようになった。


まゆらの復活編集

元コスプレイヤー、そして漫研顧問としてリリサたちの活動をサポートしてきたまゆりだったが、親友であるエリに、かつて身に着けていたラスタロッテの衣装が経年劣化でボロボロになっているところを見つけられ、事態が急変。

コスプレイヤーとして復活してほしいエリが、リリサに「まゆり用のラスタロッテの衣装」の製作を依頼。

一時はそれを拒んだまゆりだったが、顧問として夏コミ現地に来て、半ば無理矢理衣装を着させられた挙句、奥村の言葉で先述の恩師の言葉を、そして、自分の夢が「教師」ではなく「先生」であることを思い出す。

そして、教師を辞める勇気と覚悟を持ち、リリサの「先生」として、「まゆら」として、ラスタロッテのコスプレで夏コミに参加することを決めた。


そんな、心を決めたまゆらの前に、『吸血鬼ハンター』のキャラクターにコスプレした753、夜姫、雪が現れる。それは、まゆらに最高の思い出を作ってあげたいというリリサのお願いを聞いたからだった。

かつては決して叶わなかった四天王の併せに、夏コミ参加者のカメラマンたちも興奮。

加えて、ラスタロッテの妹・リリンロッテに扮したリリサ、十数年ぶりにレイヤーとしてブルスタイン(『吸血鬼ハンター』のキャラ)に扮したエリカも現れ、まゆらの復活劇は最高のひとときとなった。


主な人間関係編集

勤務する高校の生徒であり、顧問をしている漫画研究部の部長。

まゆらのROMのジャケットを見ていたことから、初見でまゆりがまゆらだと見抜き、「部から同好会に格下げになり、部室がなくなったら、部室にあるまゆらのROMも処分しないといけない」「他のグッズも含めて量が多いから、学校の誰かにあげたほうがいいかも」とまゆらを脅し、彼女を顧問にさせた。

達観してはいるが、家庭環境や女性関係でトラウマを持つ彼を先生として心配しており、同世代のリリサたちではできない、年長者ならではのアドバイスを度々送っている。


可愛い弟子。過去、コスプレイベントで出会っており、当時中学生だった彼女を、立ち入り禁止のソフトコアエリアに入らないように守った。

横須賀コススト編では、753に辛辣な言葉を向けられて意気消沈するリリサのため、ラスタロッテに扮し、まゆらとしてアドバイスを送った。

以来、彼女のコスプレイヤーの師匠としてサポートしている。

逆に、エリの依頼をきっかけにコスプレイヤーとして復活させてくれた存在でもあり、互いに大切な存在である。


  • エリ

CV:長谷川育美

コスプレイヤー時代のパートナーであり、中学時代からの親友で普段はOLとして働いている。リリサ曰く「エルフのおねえさん」。

就職を機にコスプレから引退したことに罪悪感を感じ、ほとんど接触していない状態になっていたが、横須賀コスストにたまたま居合わせたことから、交流が再開する(ついでに再会と同時にまゆりに対し腹パンを喰らわせた)。

以来、合宿や年越しなど、要所要所で漫研の活動をサポートしてくれるようになる。

実は中学時代からまゆりのことが恋愛対象として好きであったが、言い出せなかった。2度目の夏コミ編にてまゆらがコスプレイヤーとして復活したことから本心を打ち明ける。


コスプレイヤー時代からのライバル。

コスするキャラ自体に愛を注ぐまゆりに対し、好きなキャラのために二次元に近づこうとするタイプであり、方針は異なるが、ともに四天王として数えられるようになる。

まゆりの現役時代は、サークル参加すれば隣になることもしばしばで、ROMの売り上げでいつも気にされていた。

まゆりは「ライバルじゃなかったら友達になれていた」と思うほど、753のことが好きであり、彼女がプロとして様々な苦悩を抱えていたことも理解していた。

753もまたまゆりを終生のライバルと思っており、753の特徴的なツートンカラーのヘアスタイルは、まゆりが好んでコスしたラスタロッテのライバル・シャルルロッテのコスをするために染めたものであり、いつかまゆりが帰ってくること、そしてラスタロッテとシャルルロッテとして併せをすることを願って、ずっとその状態を維持していた。2度目の夏コミ編にて、その夢は叶うことになる。


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