『オタクたる者 好きな物の話は否定しない!!』
『「何かを熱烈に愛している」ただそれだけでっ…オタクという仲間なのだから』
解説
CV:榎木淳弥
漫画「2.5次元の誘惑」の主人公。
とある高校に通う、高校2年生の少年。漫研部の部長を務める。
フルネームが判明したのは第72話。
「3次元の女に興味なし!」と断言する、自他共に認める生粋の2次元オタク。
その実、誠実かつ真面目であり、新入部員であり後輩の天乃リリサに対して、初対面の時に「やましい目で見ない」と宣言したばかりに、彼女に対してある想いが芽生えたあとも、あくまで仲間(オタク)として、同志としての尊敬や友情の類であると自分に言い聞かせている。
オタク仲間であるリリサたちの活動に対しても非常に協力的であり、そのため、何人かのヒロインからは恋心を寄せられている。
だが、先述の通り3次元(現実)の女性へ強い忌避感を持っているため、相手からの好意には全く気付いていない。
その原因は、母が蒸発し、姉になかば虐待され続け、想いを寄せた女の子にフラれるという過去の経験から来るトラウマであり、自分が好かれる、自分が相手に認識されているという感覚すら欠如している。
そのため、幼馴染である橘美花莉が自分へ寄せてくれている想いにも気づくことはなかった。
だがそのトラウマも、リリサたちヒロインとの出会いで、少しずつ変わっていく。
オタク趣味に対しても真面目であり、大好きな『アシュフォード戦記』のヒロイン・リリエルへの愛はもちろん、幼い頃に読んだ『ヴァルキリー戦線』への想いも熱く語る。
オタク知識も豊富であり、同じリリエルオタクであるリリサとも渡り合えるディープなネタに加え、古今東西のアニメ・漫画・ゲームへの造詣も深い。
また、「オタクならだれでもやる」と言って少年漫画に登場する鍛錬方法を続けた結果、バッキバキの細マッチョになっている。
容姿に関してはあまり言及されることはないが、753が推している乙女ゲーム『ドスプリ』のキャラクターの1人「カイ」に偶然ながら似ているため、少なくとも顔立ちは悪くはない様子。
活躍
昨年度末に先輩たちが卒業したため、たった一人となった漫研部の部長に就任。
そこに、昨年度のオープンスクールで見学に来て、奥村が部室でアニメを見ている様を見て入学・入部を決めたリリサが入部し、二人でコスプレ活動を始める。
リリサ自身が公のコスプレ活動の経験がないことから、カメラマン役を担うようになり、コスプレROM制作を通じて、よりよい写真が取れるようにと、知り合いのカメラマン・オギノに技術を学ぶことになる。
喜咲アリアの実父を探すための、夏コミでの「天使空挺隊編」併せに関わる活動では、図らずも『リリエル外伝』『ヴァルキリー戦線』という2つの大好きな漫画の作者と邂逅する。
夏コミ後の合宿では、撮影技術の向上の中、橘美花莉が自分を好きであるということに(ようやく)気付き、羽生まゆりの助言で、自身が女性に対して抱いているトラウマと向き合う。それまでは、撮影の被写体である女性が人間であることを理屈では分かっていても、本当の意味で人間として向き合う=彼女たちが「自分へ」向けている感情を認めることから逃げていた。だが、コスプレイヤーという現実に根差した存在を撮影するのであれば、彼女たちがどんな感情を持ってレンズ=奥村自身に向き合っているのかを認めることが必要だと気付いたのである。
夏休み明けの文化祭に関する活動では、年上の幼馴染である、生徒会副会長の安部まりなと再会。その際、下の名前が「正宗」であることが判明した(主人公でありながら、その時点で登場している主要人物では最も遅いという、ちょっと考えられないことである)。「正宗」の名前は、今では蒸発した母親が、父親(彼女にとっては夫)による「尊(たかし)」という提案を拒否してつけたものであり、その母親は幼い奥村に「誰にも言わないで」と言い含め、いつも夕方まで外出していた。つまり由来はお察しください。
なお、この時点で奥村の下の名前を知らなかった主要キャラクターは、リリサ、NONOA、アリアの3人。
関連タグ
八王子直人:フルネームが判明するのが遅かった主人公つながり