概要
2024年1月13日から3月16日にかけて日本テレビ系列の土曜ドラマ枠で放送された占拠シリーズの第2作。
2023年1月クールに放送された『大病院占拠』の続編(1年後)となるストーリーで、主人公・武蔵三郎と空港を占拠した新たな武装集団「獣」との戦いを描く。
主題歌は、前作に引き続きSnowManの「W」。
2024年10月5日からは同じ世界線であるドラマ『潜入兄妹特殊詐欺特命捜査官』が放送されている。
あらすじ
病院占拠事件から1年。強行犯係へ復帰した武蔵は、刃物を持って若い女性を襲おうとしていた若い男を制圧し、襲われかけた彼女に声をかけたところ、首筋に注射を打たれて気絶する。気がつくと、県議会議員である姉二葉とともにトラックで神奈川県初の国際空港『かながわ新空港』に連れてこられ、十二支の面をつけた武装集団『獣』による空港占拠事件に巻き込まれてしまう…。
登場人物
※物語のネタバレ注意
- 武蔵三郎(むさし さぶろう)〈41〉
演:櫻井翔
詳細はリンク先にて。
武蔵家
詳細はリンク先にて
警察関係者
- 和泉さくら〈41〉
演:ソニン
詳細はリンク先にて
- 志摩蓮司〈35〉
捜査支援分析センター(KSBC)の情報分析官。警部補。和泉の捜査指揮を情報分析の面で引き続き補助する。仕事は優秀だが、お調子者で私語が多い。麻雀や競馬などのマニアックなたとえ話を持ち出し、同僚を困らせることもしばしば。最終話でファイアウォールを解除しようとするもなかなか上手くいかず「こんなの無理筋だよ!!」と喚いていたが岩槻に自分の端末を開き自分が作ったプログラムを使うよう言われそのプログラムに感動し「まるで全自動麻雀卓が…」と話そうとした時「うるさい、早くやって!」と怒られた(人が撃たれる数秒前に迫っているのにこんなことを言い出した志摩が悪いのだが)。
- 川越和夫〈47〉
演:片桐仁
横浜署・署長。1話では和泉を軽く扱い、指示を無視した結果被疑者死亡の上に多くの隊員を負傷させてしまった。その反省からか以降は協力的になる。
だが、北見と知己の関係にあり署長就任も彼の支援によるものだった。北見の命令で5年前の事件を追っていた丹波愛を飛び降り自殺に見せ掛けて殺害。自己保身のためにその時のやり取りを録音していたが、暴露を恐れて半年前に削除した。しかし、志摩の尽力により復元され自身の正体が露見、身柄を拘束された。その後所有していたパソコンとスマホから裕子とえみりの拉致を綾部に命じたのも彼だったことが発覚。さらには死後も天童からの指示で空港建設の反対派リーダーだった浜松功を殺害したことも明らかに。
三郎に問い詰められるが、何者かが飲料水に混入した毒物により殺害された。映像では犯人は和泉となっていたが、三郎たちの捜査により監視カメラの映像が加工されていたこと、川越が自殺していたことが判明した。
- 大久保豊輔
演 - 生津徹
神奈川県警警備部長。
警察関係者が絡む事件においては事件解決や被害者の救助などよりも警察としての面目の維持を優先する傾向が強く、また丹波曰く「長期戦を好まず、短時間で決着を付けることを好む性格」で、事態を収束するためなら交渉などによる対処療法ではなく現場突入や狙撃といった人命を無視した強引な手段も厭わない。川越殺害の容疑者として和泉が浮上するや否や、対策本部に現れ彼女から指揮権を半ば強引に奪う。更に、占拠された空港への突入で人質に危険が及ぶことを危惧した武蔵の意見を「交渉人は必要ない」と却下。その後、空港の隠し通路に関する情報のリークを受けると武蔵と志摩を対策本部から追い出して和泉との人質交換を要求する「獣」の動向に応じるフリをして突入作戦を開始する。武蔵と志摩によって和泉の潔白が証明されてもなお突入作戦を続行させるが「獣」がリークした偽の情報と、突入作戦の内容を予測していた丹波の罠にまんまと嵌まり(この際虎/丹波が「相手があんたでよかった」とにんまりしていた)作戦中止を余儀なくされ、本部長命令で指揮権を返すが、自らの横暴な言動や人質の安全を無視した突入作戦の強行については非を認めず謝罪もしないまま対策本部を去り「かながわ新空港促進協議会総会」の会場である「横浜ベイサイドホテル」に向かう。
第8話にて、「かながわ新空港促進協議会」の会長・丸亀洋一や北見(壬生)の意向を受け、綾部朔に新見大河を抹殺して「Mプロジェクト」に関するデータを強奪するよう指示していたことが判明。
- 本庄杏〈30〉
演:瀧内公美
詳細はリンク先にて
- 綾部朔〈28〉
演:吉田健悟
警察官。正体は北見の養子で川越の手下。彼の指示でMプロジェクトのデータを持っている大河や裕子を始末しようとする。
薬物中毒らしく挙動不審で、イラつくと錠剤を大量に噛み砕いて摂取している。幼少時代、両親から虐待を受け家出。12歳の時に北見と養子縁組をしている。
川越の死後は大久保から指示を受けており、裕子たちを逃してしまった後は先に裏切者として天童を始末するように指示を受けている。武蔵と天童を襲撃するも失敗し、駆けつけた本庄に身柄を拘束される。
人質
- 天童美香〈55〉
演:黒沢あすか
かながわ新空港社長。
隠し通路から脱走しようとした際に足を挫いてしまうが、宇和島に見捨てられ取り残されてしまい、以降彼を恨むこととなる。
壬生の正体が北見と判明すると、丹波愛も調べていた「5年前の事件」こと百首事件について知っている素振りを見せていたが、真相は川越に浜松功の殺害を指示したというものだった。
その後解放されるが、山猫の正体が分かる場所を教える代わりに自分の罪を不起訴にしろと司法取引を武蔵に持ちかけるなど、往生際の悪さを見せる。武蔵からは命を狙われていることを指摘され、しぶしぶ無理やり連れ出される形で武蔵に協力。しかし綾部の逮捕後も不起訴にするように武蔵に要求しながら身柄を確保された。
- 宇和島健介〈45〉
演:濱津隆之
かながわ新空港社長秘書。
秘書として天童に従ってはいたが、第一話で空港に紙屑が落ちていただけ嫌味を言われたことに内心苛ついているなど、本心では天童に対して不満を抱いていたらしく、隠し通路から脱走する際に転倒した天童を結果的に見捨ててしまうが、「あなたでもそうしたでしょう?」と悪びれずにいたため天童から恨みを買うこととなり、獣に唆された彼女に毒殺されかける。最終話では囮のトラックに庭瀬と共に乗せられていた。
- 米沢秀夫〈36〉
演:長田成哉
かながわ新空港顧問弁護士。しかし、その正体は不祥事の衆議院議員などを狙って多額の金を奉仕させる代わりに国外逃亡や整形などを斡旋する悪徳弁護士。白河の隠蔽にも加担していた。
その後、「獣」達に連行され電線に囲まれたランニングマシーンで走らされる羽目になったが、警察が壬生の正体が北見であることを見抜いたことで解放されたが、白河と同じく更なる余罪が拡散されたが、それはフェイク動画だった。
初代山猫のことは一部知っており、北見と繋がっていることなど自分が知る限りの話を武蔵に伝えた。
余談だが潜入兄妹にて違法薬物を購入していることが判明した。
- 白河巌〈60〉
演:俵木藤汰
地元大手建設会社・白河組の会長。悪い噂が絶えず、問題行動だらけの人物として有名。その後、「獣」により水槽に沈められかけるが、武蔵が秘書の新見百花に対してSNSのトークで「バカ」「クビ」などを連呼するあまりにも幼稚なパワハラ行為を行い、米沢に隠蔽を指示していたことが明らかとなり、本人も罪を認めたため解放されたが、更なる余罪として新たなパワハラ行為の動画が拡散されたが、それはフェイク動画であり、その動画で実際にパワハラをしていたのは鶴田だった。しかし、和泉からは新見百花の一件があるため無罪とは言えないと断じられている。
- 久留米勝利〈42〉
演:富川一人
パイロット。
妻子持ちであるが乗務員である庭瀬と不倫関係にある。
3話で脱出を図った際、庭瀬に『妻と離婚して一緒なろう』と約束するが、転倒して足を挫いた庭瀬を見捨てたり、5話で毒物が入った水(実際は興奮剤)を飲んだと後に分かった際には、人数分より1つ足りない解毒剤を打つかを決める際、「『○』のカードを引いた人は解毒剤を打てるが、『×』のカードを引いた人は解毒剤を打てない」というルールを自ら提案したにもかかわらず、自身と二葉が残った局面で「×」がついたカードを引いてすぐに裏返し、本来ならば二葉に渡るはずの解毒剤を打つというルール度外視の行為に及ぶ(しかもその際に『私には妻と子供がいるんです!』と、不倫している身でありながら身勝手な言い訳をしている)など優柔不断かつ自分勝手な性格をしており、その様子を監視カメラで見ていた直樹と瀬奈からも「こいつ酷いな…」「クーズー…」と揶揄されている。5話で解放されたが、その時のやり取りや不倫をしている事を獣側によって暴露されてしまった。
- 庭瀬美月〈30〉
演:結城モエ
かながわ新空港客室乗務員。
久留米と不倫関係にあるが、3話で久留米に見捨てられた事で完全に愛が冷めた。
最終回にて、囮のトラックに宇和島と共に乗せられていたところを保護される。その際に夫と子供がいるということが本人から語られており、これが真実なら、久留米とW不倫しているということになる。
- 壬生正雄/北見茂〈62〉
演:手塚とおる
壬生トラベル社長。脱走の際に宇和島を囮にして自分だけは逃げようとするなど、自分本位かつ冷酷。
警察の捜査により、壬生トラベル自体が業績や利益等が何も無いダミー会社だったこと、彼もまた蛇/紗季と同様に経歴を詐称していたこと、その正体は1年前の病院占拠事件で暴露されたバイオハザード(P2計画)に関与していた衆議院議員(ちなみに前作の1話で名前だけは出ている)。とある美容整形外科へと依頼し顔を変えて米沢の援助を得て国外逃亡しようとしていた。
米沢の解放後に正体を表した丹波親子の手によって徐々に扼殺される装置に取り付けられる。
5年前の百首事件に関して自分を追っていた丹波愛を目障りに思い、川越に殺害を指示したという事実が暴かれ、一旦は装置からは外されるが、白河たちと違い身柄は解放されることなく5年前の罪を暴くことを予告され再度監禁される。
更には最終話で真の山猫から疑われたら山猫であるフリをしろと言われていたことが明らかになった。いつから立場が逆転することになったのかは不明だが、今では真の山猫の命令にも従順になっていた。
余談だが潜入兄妹にて女占い師に1億円をだまし取られた事が判明した。
その他
- 鶴田輝幸〈28〉
演:上谷圭吾
- 鹿野芽衣〈25〉
演:秋谷百音
一話冒頭で痴話喧嘩を装って武蔵を拉致した二人組の男女。
武蔵からは犬と鼠ではないかと予想されていたが、実際は 鶏/重原瀬奈の同僚であった百花をネットで晒して誹謗中傷して自殺に追い込み、更に米澤の指示で彼女の遺書を改竄していた事が発覚し、最初から重原の復讐のターゲットであった。最後のチャンスとして重原から自首を施されるも、それすら無視をした事から報復として爆死させられた。
第5話では、白河と米沢の余罪のフェイク動画を作るために獣達に手を貸し、動画内での白河と米沢の悪事は実はこの2人による自作自演であったことが判明した。
- 大和耕一〈28〉
演:菊池風磨
詳細はリンク先にて。
- 七尾統真
演 :半海一晃
5年前に浜松が殺害された「百首事件」の現場である百首神社の神主。
百首事件の調査のために神社を訪ねた武蔵と本庄を敷地内に招き入れ、自身が最初に浜松の遺体を発見した現場を案内する。境内に飾られている「十二支のお面」が、町の祭事で"神の使い"を演じる子供たちが踊りに用いるものであることを説明した直後に、「子供たちを苦しめる者がいるなら殺すしかない」と意味深な言葉を告げながら刀を構えて武蔵に襲いかかる。
兎と羊/浜松姉妹は家族ぐるみの付き合いであり、馬/堀江、猪/松長、牛/掛川とも旧知の仲で、彼らが獣として空港を占拠する事も知っており、神社に祀られていた十二支の面を渡していた。6話で彼が確保された事を知った松長の台詞から察するに、自分達と関わりがある事を警察に知られないように忠告されていたようだが、彼らの身を案じて武蔵に襲いかかってしまい、警察に逮捕された。
- 花房達也〈28〉
演:岩男海史
漁師。5年前の「百首事件」の時、松長たちが浜松功に暴行しているのを見たと供述、それが犯人とされた3人の逮捕の決め手になった。だが実際には横浜署・署長の川越が浜松功を殺害する場面を目撃しており、それを知った川越は天童に報告、脳梗塞の母親の治療費に困っていた花房を金で買収し、虚偽の証言をさせていた。悠月と紗季から真実を聞かされた松長、詩、奏から報復を受けそうになるも、事情を知ったことと、母親のためとはいえ無実の人間を犯人に仕立てたことに彼自身罪の意識を持っていたことから(松長はやるせなさを感じながらも)それ以上責められることはなく、真犯人の情報を話すことで3人からは許された。
- 初代山猫/陸奥哲夫
1980年代に政財界に太いパイプを持つ地元有力者で陸奥建設を設立した実業家。ある時期に『自分は裏に回った方がいい』と判断しいつしか自身の事を『山猫』というハンドルネームで呼ばせるようになった。
- 2代目山猫
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武装集団「獣」
詳細はリンク先にて。
ケダモノ
詳細はリンク先にて。
新空港占拠前 Run,Mouse,Run!
Huluオリジナルストーリー。武装集団『獣』の鼠こと新見大河を主人公としたスピンオフドラマ。
前編は3月9日(土)「新空港占拠」地上波第9話放送終了後、後編は3月16日(土)「新空港占拠」地上波最終話放送終了後からHuluにて独占配信開始
あらすじ
新見大河(ジェシー)は、愛する姉・百花のかけがえのない命を、権力者の嘘によって奪われた。出口の見えない深い悲しみを背負った大河は、なぜ獣メンバー「鼠」となり、手段を選ばない復讐へ向かうようになったのか。スピンオフドラマでは、大河が制裁こそが復讐だと考える「獣(ケダモノ)」になるきっかけとなった驚愕の出来事が描かれる。
その出来事が起こったのは「獣(けもの)」が空港を占拠する1ヶ月前の界星堂病院。病院占拠事件によって明らかになった複数の罪で逃走中の元国会議員・北見に関する情報を追い求め、廃墟となった同院に忍び込んだ大河は、院内で何者かに襲撃される。やがて目を覚ました大河は、我が目を疑う。自身を含む5人の人物が足を鎖でつながれ、霊安室に監禁されていた。その中には『大病院占拠』で人質となった外科医・若狭昇(稲葉友)の姿もあった。
“正体不明の犯人”は館内アナウンスを通し、大河たちに不気味な“なぞなぞ”を次々と出題する。制限時間内に正答しなければ爆発するという爆弾によって、大河たちを追い詰めていく。
誰が何のために、大河たちを監禁したのか。本編そのままの緊張感あふれるサスペンス劇に加え、“戦う”とはどういうことなのかを大河に実感させ、覚醒させる。
登場人物
鼠/新見大河〈26〉
獣の一員・鼠
和久田花穂
演朝倉あき
柏木中央病院・医師。
鷲尾徹
演岡本篤
柏木中央病院・医師。
渡会茜
演 - 木越明
柏木中央病院・看護師。
貫井マチカ
演 - 森川由樹
半年前に起こったある通り魔事件の最初の被害者。
若狭昇
演 - 稲葉友
柏木中央病院・医師。
実は、彼こそが大河達を監禁した犯人。その目的は通り魔事件で巻き込まれる形で犠牲になり亡くなった恋人の復讐。
監禁事件を起こしたのは、通り魔事件の犯人を裏で操っていた傀儡師を探し出すためであり、唯一の手掛かりであった犯人のイニシャルが『W』であったことから、大河以外の名前のイニシャルがWである和久田、鷲尾、渡会を監禁し、監禁していた部屋にガスを充満させたり、自分が犯人に撃たれて死んだように見せかけてことで精神的に追い詰め傀儡師であることを自白させようとした。
そして、貫井を殺すよう通り魔に指示を出していたのが和久田であったことを突き止めると、隠し持っていた拳銃で彼女を射殺し復讐を果たそうとするが、和久田から本当の黒幕は鷲尾である(鷲尾は病院の金を横領していたことを貫井に知られて金を譲られており、息子の臓器移植が必要だった和久田に『海外の病院で優先的に手術させてやる』と口約束をし、通り魔を使って貫井を殺すよう裏で指示していたと言うのが真相であった)事を明かされ、和久田が黒幕だと思い込んでいたため鷲尾を無実だとして解放して逃してしまった事実に絶望し錯乱してそのまま和久田を撃ち殺そうしたところを、通報を受けた警察によって撃たれて沈静化されそのまま逮捕された。
逮捕後、通り魔事件の真犯人が鷲尾だと訴えたが信じてもらえず、結果的に彼の復讐は果たされることはなかったが、『罪を暴くだけじゃ何も変わらない!占拠事件の後世の中はどうなった!?ずっと腐ったままだ!殺すしかない!!』と言う悲痛な叫びが、本編の大河の暴走を招くこととなってしまった。
余談
- 公式ホームページの番組タイトル『新空港占拠』の『拠』の部分をよく見ると猫の肉球のようなマークがあり、それを押すと
第1話放送前:フードを被った謎の人物(紗季)と蛇の仮面
第1話放送後:ランニングマシーン(2話で米沢が走らされていた電流が流れるランニングマシーン)
第2話放送後:刑務所らしき廊下を歩く謎の人物(大和耕一)
第3話放送後:人質が閉じ込められているVIP PREMIUM LOUNGEと、バナナと飲料水、シアン化合物と書かれた薬品、あみだくじ
第4話放送後:『丸』と書かれた船の残骸らしき物、『百首神社』と書かれたお守り
第5話放送後:百首神社から盗まれた十二支のお面、百首事件の記事、鼠の面
第6話放送後:獣たちが空港内で拠点としていた4階の管制室。用意した爆薬及び銃弾等の装備、悠月と紗季が持っているさくらんぼのヘアゴム
第7話放送後:対策本部
第8話放送後:人質達が閉じ込められていたかながわ新空港のVIP PREMIUM LOUNGE
第9話放送後:ここまでの映像を4秒につめたもの
最終話放送後:これまでの映像全て+α
と、週替わりで毎回謎の映像が写しだされる
更にその映像には
①THE TRUTH
②that comes
③AT THE END
④of this
⑤occupation incident is
⑥that
⑦wild cat
⑧is
⑨actually
⑩Saburo Musashi
と謎の単語と文章も映し出されており、ここまででそれらを順番に繋げていくと『この占拠事件の最後に明らかになる真実は山猫の正体は武蔵三郎』となっていく。このため「三郎は二重人格?」といった様々な推理がされていた。
- なお、前作では最終回後も隠しメッセージがあり、最後の単語は「father」だったが、この単語は「父親」(隠しメッセージの文章としてもこちらの意味である)以外にも「考案者」という意味もあり、さらに単語が映ったのは駿河紗季の座席であることから、本作に繋がる伏線(病院占拠の計画を考案したのは駿河姉妹)でもあったことがわかる。
- そして最終回放送後は全ての動画をまとめたものとなっており、最後に隠しメッセージを全て組み合わせたもの…と見せかけて「's OLDER SISTER,FUTABA.」が追加された(FUTABAの文字のみでかでかと殴り書きのようになっているため初見で見た方はまずビックリしただろう)。
- つまり本当のメッセージは”THE TRUTH THAT COMES AT THE END OF THIS OCCUPATION INCIDENT IS THAT WILD CAT IS ACTUALLY SABURO MUSASHI'S OLDER SISTER, FUTABA.”=「この占拠事件の最後に明らかになる真実は、山猫の正体は武蔵三郎の姉、二葉だったということだ。」であった。前述の文章はピリオドがないことも文章が続いているという伏線であった。また、これらの文字のフォントが3種類あり、全て大文字で表示されるフォント(①と最終話後のまとめ文章のFUTABA以外)、上下反転すると別の文字として読めそうなフォント(①と➂とFUTABA以外)、殴り書きのようなフォント(➂とFUTABAの文字)がある。
- テレビ放送版の次回予告は毎回次回のワンシーンを一瞬だけ映すものとなっているが、その内容が
2話予告:ラップでグルグル巻きにされた武蔵がダクトの中を滑り落ちる(実際は更にそこに爆弾を巻き付けられていた)
3話予告:ランニングマシーンで走らされる米沢(実際は電線に囲まれたランニングマシーンであり、足を止めると感電死してしまう)
4話予告:床の上でビクンビクンしている志摩(実際は酸欠で意識を失っていたところを、脳に血を送るために武蔵と警備員:彦根が両足を持って揺らしていた)
5話予告:謎の踊りを仮面を被りながら踊る子供たち(百首神社のお祭り、獣たちの正体につながる)
6話予告:田舎で車に荷物を載せている松長たち3人(仮面や装備を運んでいる)
7話予告:鏡の前で髭を剃る大河(この後に裕子に爆弾付きの首輪を付けてケダモノとして行動する)
8話予告:虎/丹波に「馬鹿野郎!」と怒鳴られて殴られる猿/直樹(鶏/重原との関係が知られ彼女が妊娠していると知ったため、しかも重原はケダモノとその後に発覚)
9話予告:虎/丹波が撃たれ腹部から血を流し羊/詩が「なんで撃った!?」と叫ぶ(大河が反旗を翻したといえ仲間だったはずの鶏/瀬奈を殺害しようとしたため、丹波は息子とその恋人を庇った)
最終話予告:和泉の「ありえない…」という無数の声と共に映し出される鎖に繋がれたかながわ新空港と10の0の中に2つの肉球マークのある画像(実はこのマークがあの人が山猫である伏線となっていた)
……と、一見するとかなりシュールな物となっている(実際にはかなり危機的状況もしくはストーリーの重大な要素なのだが)。
- 第4話には、志摩役のぐんぴぃの相方である土岡哲朗もゲストとして出演しているのだが、ぐんぴぃのみ撮影本番まで土岡が出る事を知らされておらず、軽いドッキリを仕掛けられたのだが、思っていたよりも反応は薄いものであった。
- 土岡は潜入兄妹にも同役でゲスト出演。
- 馬/堀江海斗役の竹内まなぶは年明け最初の撮影前日に痛風になった事をインタビューで明かしており、正体を明かした4話終了の時点でも左足親指のつけ根は激痛が走りいまだ尿酸が占拠しているとのこと…また、丹波(虎)役の平山が「馬さんは痛風だから、馬なのに走れないんですよ!」と小粋なジョークで現場を笑わせ、このチャンスを逃すまいと本人も「しかもロケで落馬したことあるんですよ!」とかぶせたが…
鶏「え?」兎「ん?」羊「はい?」駿河「んん?」
龍「それ、複雑骨折とかしますよ?どこの番組ですか?」
と笑いよりも心配が勝ってしまったと言う…
- 羊/浜松詩は作中で中国武術の達人という設定だが、演者である山本千尋も中国武術の太極拳を習得しているアクション女優であり、ウルトラマンジードなどでもその高いアクションを披露している事で知られており、1話の武蔵との戦闘シーンから早い段階で正体は山本女史ではないかと予想を立てた視聴者が多かった。また、鶏/重原瀬奈役の山谷女氏とは手裏剣戦隊ニンニンジャーや鎌倉殿の13人でも共演している。
チャレンジ系バラエティー番組神業チャレンジでは、企画の一つ「神業アーチェリー」に挑戦し、2度神業を成功させているが、このチャレンジには大河役のジェシーも何度もチャレンジしており、ドラマの撮影(ほぼ間違いなく本作と思われる)で会った際に神業チャレンジについて話をしたのだが、ジェシーからは「僕は7回成功してますね」とドヤ顔で返され、山本本人は神業仲間になれると思っていたらそう言う感じではなかった為、一泡吹かせたいとバチバチに意識するようになったと言う。
- 作中でお互いを愛し合っていた鶏/瀬奈と猿/直樹だったが、演者である山谷女史と岩瀬氏も撮影の合間にあっち向いてホイで勝負をしたり(なお、この時はまだ第一話の撮影が終わったばかりであり、そのためか両者とも獣の面を付けたまま勝負をしていた。当然視界が狭まっているのでやり辛かったのは言うまでもないだろう)、スキップの練習をしていた山谷女史に岩瀬氏がスキップのお手本を見せるなど、演者同士もかなり微笑ましいやりとりをしていた。因みに、スキップの練習のショート動画について山谷女史本人もコメントをしているが、「ついにこの日が来たか。世の中へ、スキップ出来ない私が解禁されてしまった。」と岩瀬とのやりとりよりもスキップ下手が知られてしまったことの方を恥ずかしがっていた。
- また、撮影の合間に虎/丹波を演じる平山氏がドーナツを食べている動画があるのだが(撮影は蛇/駿河役の宮本女史)、隣に彼の息子を演じる岩瀬氏が座っておりドーナツを食べている様子を見た、兎/奏役の安斉女史や鶏/瀬奈役の山谷女史らに「可愛いー!!」と言われるや否や「こんなおじさんになって可愛いなんて…」と照れ笑いしていた(実際可愛かった)。
- 現在では(正体が判明するまで)伏せられていたが、手塚氏とジェシー氏の演じる役の名前は実は放送前の段階では公式に「北見茂」「新見大河」と記載されていたため、特に大河の正体をこの名前から気づいていた視聴者もいた。なお、大河に関しては放送スタート後に『謎の男』と修正された後も、2話の瀬奈の回想シーンに彼らしき人物が新見百花に『姉ちゃん!』と呼びかけながら救急車に乗っている場面や、新見百花の経歴のシーンで彼女の家族構成の部分に『実弟:新見大河』とあるのが確認でき、このシーンから正体を察した視聴者もいた。
また、武装集団『獣』紹介のページにも伏線と思しきものがある。
- まずページのトップ、武装集団『獣』紹介のすぐ裏に赤い蛇と龍が向かい合っている。そのまた後ろの絵(かなり見づらいが)をよく見てみると、
・虎と猿が似た武器を持っている(そして猿の近くに鶏の姿も見える)
・馬、猪、牛が固まって同じ方向に向かっている
・兎と羊が寄り添い合っている
など近くに描かれている者たちが獣の面々の関係性とリンクしている
(蛇と龍は双子、虎と猿は親子、猿と鶏は親密な関係、馬、猪、牛は幼馴染、兎と羊は姉妹)。
これらを考えると右端でどの動物とも群れずに弓を射る鼠(鶏も同じく弓を持っている)と扇子を持って扇動する戌が見え、更に虎のすぐ下に隠し絵の様に猫が見えるような…気がしなくもない。
- 公式SNSの【獣】ポスター撮影の裏側(鼠〜馬/猿〜猪)ではなぜか羊だけ省かれている。
- 新空港占拠のロゴの上に書かれている英文はタイトルの英訳ではなく和訳すると『The beast dreams of flying in the sky』”=獣は空を飛ぶことを夢見る”という意味になる。
- 役者関連の小ネタも多く、例を出すと7話で三郎が捜査を撹乱するために使った偽アカウント名は「山風」(山+風→嵐)、9話で悠月が運転しているバイクのナンバーは11-08(悠月を演じる高橋女史の誕生日が11月8日)。ジェシー演じる新見大河は六石交通のタクシードライバーであり彼が所属するSixTONESとかけている。この他にも多くあるので、見返して探してみるのも楽しみの一つかもしれない。
- 一部視聴者からは前作と混同して「大空港占拠」と間違われたことがある。
- 前回の『大病院占拠』との相違点としては、百鬼夜行メンバーは女性メンバーが3人であったのに対し、本作の獣の女性メンバーは前作の倍以上となる7人であり物語の途中より獣チームのリーダーが駿河悠月だと判明した。さらに武蔵三郎の今回のバディは本庄杏であった事や最終回で黒幕的存在の山猫の正体が主人公の姉の武蔵二葉と判明するなど新見大河を除く物語の重要なポジションのほとんど女性をキャストが占めている。
- 番組公式Xでは、撮影現場の裏側のショート動画が上げられているが、その中に志摩役のぐんぴぃが撮影本番中、スマホ片手に人質達が囚われていた空港のVIPルームのソファに座って寛ぐショート動画が投稿されており、呑気に寛いでいたぐんぴぃの後ろで三郎役の櫻井と本庄役の瀧内が立っており、それに気が付いたぐんぴぃに対して瀧内は『やれやれ』とお手上げのポーズをとり、櫻井は『誠に遺憾です…』と言うぐんぴぃのネタを披露している。
- 最終回で前作の百鬼夜行のリーダーであり、本作にも登場していた青鬼/大和耕一が、何者かの手引きで拘置所から脱獄すると言う衝撃のラストとなった。そして放送終了後、公式Twitterにはどこかのヘリポートに佇む何者か=大和耕一の写真が上げられた。更にこの写真には大和以外に複数(おそらく大和を含めて7人)の人間の影らしきものが映っていたが…?また、スタッフロールが流れるシーンで菊池の名前が出てしばらくし、大和が素顔を晒した場面で青く塗り潰された名前が映ったが、その名前が明かされなかった。つまり、大和とは別に青鬼がいることに…?
- 犬/岩槻澪役の白石聖は本編終了後にドラマ潜入兄妹にて幻獣の女幹部朱雀/雲出茜を演じる。
- 鶴田輝幸役の上谷圭吾は本編終了後にドラマ潜入兄妹にて出し子番匠昴を演じる。
- 武蔵健一役の本多遼は本編終了後にドラマ潜入兄妹にて信濃夢の部下を演じる。
関連タグ
潜入兄妹特殊詐欺特命捜査官:同じ世界線の作品。志摩ら登場人物がゲストなどで登場し、白石聖・上谷圭吾・本多遼が違う役で出演。