概要
捜査一課特殊班(SIS)の管理官。階級は警視。武蔵三郎とは警察学校時代の同期。
三郎と話す際は基本的にお互いタメ口で会話する。現在は武蔵の上司にあたる地位にあるが、暴走して問題を起こす武蔵のことをかばってくれる良き理解者でもある。界星堂病院占拠事件では、管理官を務めた。また潜入兄妹に登場する吉野さやかは同期。
『大病院占拠』の最終話にて新型ステルウイルスの感染者である同僚の警察官である夫・義行の無念を晴らし、同じような人が二度と現れないようにするために日本国内での感染症対策を進言した張本人であり、播磨と同様、長門や備前に圧力を掛けられるままに大輝が引き起こしたバイオハザードの隠蔽工作に加担していたこと、そして一年前の立てこもり犯がバイオハザードの死亡者である琴音の里親であることを捜査の当初から知っていながらも報告しなかったことが判明する。つまり、さくらこそがP2計画の発端であり、真の黒幕の一人であった。
その後、上述の隠蔽工作の件で警察に取り調べを受けることとなったがその後何らかの形で釈放され休職中であった。しかし武蔵の要請により復職。『新空港占拠』では再び武蔵の相棒として共に事件に立ち向かう。
川越が毒殺された事件にて、彼が死の直前に飲んでいたペットボトルの水に粉末状の薬物を混入させる一部始終が防犯カメラに映っていたことから、殺人の容疑者として浮上し別の部屋に隔離される。さらに私物のバッグから「"犬"の面」が発見されたことで容疑が深まり、指揮権も大久保警備部長に半ば強引に引き取られる。その後、「獣」から人質交換の条件として身柄の引き渡しを指示され、それに乗じようとする大久保の意図で「獣」の注意を引き付け一網打尽にするための囮として「かながわ新空港」に連れ出される。やがて武蔵と志摩の尽力で、川越が死の直前に飲んでいたペットボトルに和泉の指紋が検出されなかったことや、防犯カメラの映像が「獣」が作成したフェイク(予め撮っていた瀬奈の動画に和泉の動画を貼り付け、それを更に監視カメラに貼り付けていた)だということが判明し潔白が証明された。
人質交換の現場において、一度は「獣」のリーダーである"龍"に囚われるが、武蔵が空港に駆けつけると久留米と共に解放され、本部長からの指示で大久保から指揮権が返還された後、"龍"から解放される直前に告げられた「犬は鼻が利く」というメッセージを武蔵に伝える。
最終話で丹波管理官と面会した際「こんな形でお会いしたくありませんでした…」と感情をあらわにしつつも、大河達を止める方法を聞き出し、配信では現地にいる武蔵に代わって交渉役となっていた。そして横浜ベイサイドホテルで行われていた配信及び通信を遮断した直後に、イヤモニを外し本庄達に突入を命じる。事件が終わり他の者達が一安心している中、一人だけ武蔵を心配していた。