概要
『武蔵家』とはドラマ『占拠シリーズ』の主人公の武蔵三郎の家族である
両親は既に他界しており年齢差のある弟の三郎を健一と二葉の兄妹が育てていた形であったがある日突然健一が失踪した事により事実上は二葉と三郎の2人家族であった。
結果的に三郎は健一に関する真相や彼の恋人および双子の娘、そして二葉が2代目山猫など自身が知らなかった亡両親や兄姉の秘密を知ることとなる。
家族構成
詳細はリンク先にて。
- 武蔵裕子(むさし ゆうこ)〈37→38〉
演:比嘉愛未
三郎の妻。界星堂病院の心臓外科医。警察官の妻であり、人の生死にかかわる医師という職業でもあることから、非常に肝が据わっている。夫同様正義感が強く、リーダーシップのある有能な人物。別居中ではあるものの、三郎を心配しており、夫婦仲は良好。心臓外科の手術中に占拠事件に巻き込まれ、人質となってしまう。が、手術中にオペ室に入ってきて「ここから出ろ」という橙鬼に対して「なんですかあなたは…消毒もしてないのに入ってこないで!」と緊急時でも衛生管理を怠らなかったり、病院を占拠され人質になった後もせめて持病を持っている患者だけでも解放するよう求めたりなど、一貫して医者の鑑といえる行動及び言動を取っていた。その後、三郎の尽力により無事解放され、病院占拠事件の後に三郎との別居を解消した。
続編の新空港占拠では横浜湾岸病院に勤務している。病院の駐車場で重傷を負っていた大河と出会い、彼に銃で脅されて車を走らせ、自宅での手術を強要されるが無事に終える。
綾部に保護されたと思いきや、本当の目的に気づいてしまいえみりを逃すことには成功するも拉致されてしまう。が、大河の機転で脱出。しかし、大河からは「大切な人を奪った」として依然狙われている(そもそも大河が裕子を救出したのは、自分の手で殺すためである)。だが、三郎が爆死するかもしれない状況で大河が「旦那ともおさらばだな」と言った際(自分も爆弾を付けられた状態で)「なめないで!三郎は死なない」と強く反論している。その後大河にホテルに侵入するためのセキュリティ解除に使われ、殺されかけるが三郎と悠月の活躍により救出された。ホテル占拠事件が終わった直後に二葉が部屋からいなくなっていることに三郎より先に気づき二葉の元に向かわせた。
『潜入兄妹特殊詐欺特命捜査官』では、名前のみ登場。
- 武蔵えみり(むさし えみり)〈9〉
演:吉田帆乃華
三郎と裕子の娘。「母親を苦しませた」という理由で三郎を憎んでおり「百鬼夜行チャンネル」のチャット内で三郎の娘であることを告げたが、そのせいで特定班の格好の餌にされてしまった。そのため、周囲の目から避けるように避難先のホテルを抜け出したが、相模が保護した。しかしその直後、相模が紫鬼に襲われ、そのまま冷凍車に閉じ込められてしまった。一度は生死の境を彷徨うものの、三郎や神奈川県警の尽力によって救出された。
事件後は三郎との関係も修復しており、「パパは私のヒーロー」と書いた家族の似顔絵を書いて渡していた(この時三郎はいい意味で「嘘だろ…」と言っている)。
新空港占拠では綾部が本性を表した後に裕子と共に殺害されかけるが逃げ延び、本庄に保護される。
- 武蔵二葉〈51〉
演:奥貫薫
三郎の姉で神奈川県議会議員。龍/悠月から「お前の兄がなぜ失踪したか知りたくないか」と電話で呼び出された埠頭で麻酔を打たれ眠らされる。その後、同じく麻酔で眠らされた三郎と共にトラックで「かながわ新空港」に連れてこられ、謎の武装集団「獣(けもの)」による空港占拠事件に巻き込まれて人質となる。
実は彼女はかつて壬生こと北見の私設秘書をしており、兄:健一に北見を紹介してほしいと言われ紹介するや否や、彼が調べていた北見の不正の証拠や彼を操る初代山猫の正体を突き付け、さらには兄が撲殺されるその一部始終を見ていたが、幼い三郎の命を盾に取られ(30年前なので11歳。この時三郎は小学生である)黙っておくように言われ、30年もの間沈黙を貫いた。彼女がやったことはこれだけではなく、兄の恋人:駿河純子が失踪した健一を捜していた為、彼女を武蔵家から遠ざけた(この結果、純子は闇金業者に騙され、娘たちと引き裂かれることになり、その娘たち(駿河姉妹)も戸籍が売られ金融機関のブラックリストに入りまともに生きることができなくなってしまった)。これらが龍と蛇/駿河姉妹やその母の人生を狂わせた全てのきっかけになったのである。
そして、彼女こそが……
- 武蔵健一
演:本多遼
三郎と二葉の兄で市役所職員。30年前に仕事に行き詰まり心療内科にも通院していたが、12月24日に突如失踪した。しかし龍/悠月によると失踪は山猫が作り出した嘘だという。さらには心療内科に通院したという事実はなかった。
当時彼は、陸奥建設の道路工事について独自で調べており、その計画には議員だった北見との利権が絡んでおり、初代山猫の正体まで突き止めていた。その件を告発しようとしていたが北見に灰皿で殴られ、これらの真相を30年もの間彼の娘たちが空港の占拠事件を起こすまで闇に葬られていた。が、もし三郎の養育費として300万出してくれればこの件については目を瞑るとしていた(真偽は不明だが)。北見はこのことから「あいつはお前らが考えるような高潔な奴じゃねえよ」と三郎や悠月たちを嘲笑っている。
だが彼が300万円を要求したのは、死んだ両親が遺した借金を返済するためだったことが最終話で二葉の口から明らかになった。
残された謎
武蔵家の兄弟は健一、二葉、三郎といるが三郎のみ2人と比べると年がかなり離れている(新空港占拠の時点でもし健一が存命だった場合55歳、二葉が51歳、そして三郎が41歳。健一と二葉は4歳なのに対し、三郎は健一と14歳、二葉と10歳離れていることになる)。さらに言えば彼らの両親の情報も大病院占拠では情報がまったくなく、新空港占拠の放送終了時点でも三郎が幼い頃に他界、借金を抱えてたぐらいであり、明らかに少ない。また健一の生死もはっきりしておらず、その為続編で言及される可能性がある。