概要
CV:田久保修平
オタクロスとは、『ダンボール戦機』シリーズに登場するキャラクター。
アキハバラの長老と呼ばれているハッカーの老人。語尾は「〜デヨ。」
性格
陽気な性格をしており年甲斐もなく女性に言い寄ったり八百長試合に出たりする。
しかし、人生の先輩だからこそ言える厳しくも優しい言葉は灰原ユウヤや風摩キリトの様な過去に縛られた子供たちが前に進む切っ掛けとなる(アニメ版の追加シーンなどで見られる)。
また、名前の通り筋金入りのオタクであり、美少女フィギュアの購入やLBXの大量購入、さらには川村アミをアミたん、花咲ランをランたんと呼んだりもする。
(アスカがチアのようにオタクロスを励ますシーンがあったが「可愛くなぁいデヨ…。」と肩を落としていた。)
技術・能力
オタクロスは、高度なサイバー技術と機械系技術を持ち、その技術力はかなり高い。
サイバー技術
作中にはサイバー技術を持ったキャラクターが何人も登場するが、その中でも一二を争うほどの技術を持ち、大活躍している。
例を挙げれば、
- 公共のモニターを自由にジャックする
- ハッカー軍団と共に広大なインフィニティ・ネットに散らばったデータを回収
- ブレインジャックの起点となっているコンピュータを捜索
- AIの専門家である大空遥に研究対象にしたいと言わせるほどの独特のプログラミングがされたメタモ「メタモR」を開発
- ミゼルのサイバー攻撃にも耐える12層のファイアウォールを構築
などがある。
機械系技術
作中ではフルスクラッチや改造したLBXが登場するが、彼もフルスクラッチをしたり、特殊な機材を作ったりする。
フルスクラッチ自体は、LBXが登場して間もない時代からやっていて、その時作った第1号機はピンクを基調としたメイド型LBXだった。
そのLBX以外にも3機合体するLBXを作っている。
また、LBX以外にも
- 人工知能付き音源ソフトウェアの「シブネキクゾウ」
- 2体のLBXをデータに変換し、インフィニティ・ネットに送る装置(Wでは3機同時変換に対応した)
- ライディングソーサ
なども制作している。
余談だが、ライディングソーサのアルファベット表記は「RIDING SOUSA」であり、円盤を意味する「ソーサー」から理系あるあるネタで「-」を略す行為と「操作」をかけたネタになっている。
作中での活躍
ダンボール戦機
彼の名前が最初に登場したのは、第3回アルテミスに参加していた彼の弟子の1人であるオタレッドが名前を出した時。
しかし、この時はそれっきりで、特に何もなかった。
動きがあったのは、タイニーオービット社にリニアが突っ込ませるテロを未遂で解決させた後の事。
凄腕ハッカーでさえも突破できないと言われるゴットゲートのセキュリティーを唯一突破できる人物としてオタクロスの名が上がり、山野バン達はアキハバラに向かう。
アキハバラに来ると、公共のモニターをハッキングした彼から試練をクリアすることで在って話すことを約束する(ゲーム版とアニメ版で試練内容は異なる)。
試練を突破した約束でバン達と出会い、協力するか判断するために最後の試練として3対3(彼は1人で3機のLBXを操っている)の対決をし、途中LBXを合体させて戦ったが、最終的にバン達に敗北する。
約束通り、ゴットゲートを突破するために力を貸すことになり、バン達にデータ内で戦ってもらう条件で、ゴットゲートをこじ開ける役割を担当した。
このゴットゲート内での戦いでは、それ以外にもヴァーチャルLBXのフェンリルのアーマーフレームデータを保存し、それを元に青島カズヤの新たなLBXが作られている。
その後も、マスターキングとの間で問題があることが判明したり、タイニーオービットが襲撃された際にハッカー軍団のLBX用インフィニティーネット経由の遠隔操作システムを即座に構築したりなどの活躍をした。
ダンボール戦機W
A国のNICSがディテクターに対抗するためにスカウトし、NICS本部に自身の部屋と同じ環境を作る条件でスカウトを承諾した。
前回とは異なり、山野バン達と行動を共にすることが多い。
ライディングソーサの開発やブレインジャックの起点となっているコンピュータを捜索、メタモR用の大空遥と共同で弾幕回避プログラムの作成などの大活躍を上げる。
その一方で、時間があれば、素材用のLBXを買い漁ったり、限定フィギュアを買いに行ったり、LBX大会に参加したりと、オタ活もしっかりやっている。
装甲娘
山野淳一郎博士のサポートのため、アキハバラを離れ、ハカタシティに移住している。
また、彼を「師匠」と呼んで慕っているパーフェクトZX3の装甲娘、アキバタ アリスが登場。
個別シナリオの内容を見る限り、彼女とは、師弟関係というより、「祖父と孫」に近い関係を築いていたようである。
シーズン2時点では山野バンに対し研究者としての指導を行っている。
装甲娘戦機
声優は田久保修平氏が続投。
デザインに関しては、原作を忠実に再現しているものの、身長に関しては、原作では中学生のバン達より低い感じだったが、こちらは高校生のリコ達と同じくらいなので、かなり身長が伸びている(特徴的な下駄で身長が少し高くなっているが、それでも原作より下駄も短いので、明らかに高くなっている)。
作中の自己紹介の際に「そしてこの世界では、何を隠そう、装甲娘御用達のLBXビルダーじゃ」「元の世界でLBXをやっているものはおらんか」と言っている当たり、LBXが存在する世界からやって来たオタクロスだと考えられるが、最終局面で装甲娘は一度転移しているから別次元に持っていかれやすいと言っていたが、オタクロス自身は持っていかれそうになる場面がなかったので、元々この世界の住人の可能性もある(ただし、装甲車に乗っていたので機材側で対策している可能性はある)。
やや軟派なところがあるが、根本的な人柄は変わっておらず、自身のラボを不便なのは承知の上で温泉旅館風のものとして設計し、異世界から転移してきて過酷な状況に置かれている装甲娘たちがゆっくり休める場所にする、関わった相手に対してはアフターケアも行う、キョウカの思いを汲んでネイトを説得する等、歴代作品で見せた人格者としての一面は健在。
なお、温泉旅館風の建物の玄関には、オタレンジャー
作中の登場は4話「伝説の超ビルダーオタクロス」で、リコ達の疲れを旅館で癒し、リコ達のLBXを調整する活躍を見せる。(なお、発動後のデメリットが大きすぎて使用できなかったアタックファンクションが、オタクロスがカスタマイズした時のデータとアタックファンクションの記録を、ネイトが上層部に報告したため、他の装甲娘も使用できるようになった)。
8話「戦慄のアンモナイト」で必殺ファンクションの使用上の注意を伝えに追いかけてきて、大型融合ミメシス・カニバルの攻略のため、準備やアシストを行った(9話「関門海峡の激闘」まで)。
最終回の12話「世界を救う絆」にてミメシスの大群に追われていたリコ達を赤いネイトのような装甲車で救助し、アタックファンクションの使用回数を増やしたり、武器を強化する活躍を見せた。
最後までリコ達をサポートし続けたが、その後の詳細は不明。
使用LBX
ZX3壱号機・ZX3弐号機・ZX3参号機
(※左から参号機・壱号機・弐号機)
オタクロスが自ら製作したハンドメイドLBX。
それぞれパンツァーフレーム・ブロウラーフレーム・ストライダーフレームであり、アングラビシダスの仙道ダイキと同じく、オタクロスがひとつのCCMを利用して三機同時に操作する。
パーフェクトZX3
無印とゲーム版『W』で使用。
上記のZX3シリーズ三機が合体した巨大なLBXであり、後のΣオービスの先輩とも言える存在。
詳細は個別記事参照。
イフリートカスタム
無印のランキングバトルで使用。
右腕と下半身がMG通常カラーのZX3弐号機に、左腕がMG通常カラーのZX3壱号機に差し替えられている。
装備は、ハカイオー絶斗の基本装備を強化した剣「我王鬼神刀」と、盾「メイジャーシールド」。
フレイヤカスタム
『BOOST』『爆ブースト』の裏ランキングバトルで使用。
MG赤のフレイヤをベースに、両腕がMG青のホーネットに差し替えられている。
装備は、巨大なドリルが付けられたハンマー「ドリルジェノサイダー」。
パーフェクトZX4
『BOOST』『爆ブースト』『W』で使用。
上記のパーフェクトZX3の強化機体。
基本的にはボスバトル・裏ボスバトルでの登場だが、アニメ版『W』においては、パーフェクトZX3の枠で代わりに登場している。
ジライヤカスタム
ゲーム版『W』のランキングバトルで使用。
MG黒のジライヤをベースに、下半身はMG赤のイカロス・ゼロ、両腕は武器腕「ダイナマイトフィスト」に変更されている。
また、一時的に機体の攻撃力を上昇させる特殊モード「B(バーニング)モード」を搭載している。