大沢木晴郎
おおさわぎはるお
無印
最初のころは予備校に通っていたが、話が進むたびに通わなくなっていった。将来の人生設計も「建築士になってカリオストトロの城を作る」「映画監督になってセーラープーンの実写版を製作する」などと言った具合に、どれも破綻しきった物ばかり。
洋画だけでなくアニメなども好み、本編中では様々なアニメキャラクターのコスプレをしておりハリウッドスター似の友人たちと共に「西部劇を守る会」を結成して仲間からデュークと呼ばれている(浦安のイーストウッド、大佐とも)。洋画やアニメの他にも、「鉄道」や「切手」など様々な分野でもオタクとは小鉄の弁。祖父の金鉄に甘やかされてお菓子などの甘いものをたくさん食べさせられたことが原因で肥満体になった。非常に太りやすい体質で、家を破壊するほど太ったりしたこともある(352発目)。また、太ったときには高木ブーそっくりの顔立ちにもなる。痩せてニコラス・ケイジそっくりになったこともある(355発目)。自転車には乗れないが三輪車と一輪車には乗れる。部屋の中はゴミやアニメ系の物の山で、中には米軍基地から盗んできたという本物の地雷などもある(256発目)。これら“宝物”は時折母・順子や祖父・金鉄の手によって無断でゴミとして処分されることが多い。
手先が器用で趣味は改造。その器用さであかねの弟のおさむにエアバッグつきのベビーカーをプレゼントしたり、菊池あかねに補助輪つき安全自転車を送ったことも。心優しい性格であり弟思い、妹思い(宮崎危機の攻撃から桜を守ったり、捕まった小鉄を取り返そうとする描写もそれぞれある)でもあるが、当の二人からは軽蔑されている節がある。付き合っている彼女はインターネット上で知り合った宮崎危機(しかし晴郎は初対面で危機の本性を知って以来、彼女を嫌っている)。「 - なり」、「 - だっちゃ」など数多くのアニメキャラの口癖をもつ。しかし動揺した時などは一人称が「俺」になり口調もまともなものになったことがある。アニメと同じことを現実にやって失敗することもしばしば。作者は「扱いづらい」「晴郎主演作はどれも酷い」とコメントしており、一度はスタスキー共々ボツキャラになりかけたこともある。
容姿のモデルは担当の編集者“伊藤”さん。
元祖
扱いが浪人生から無職になった。ただし地区の防犯パトロールやケーキ屋の短期アルバイトとしてサンタクロースを引き受けている。また肥満の状態も悪化。2時間の食べ放題で異常なほど太って帰宅したり、走っただけで別人のようにやせ細るなど(225固め)、異常体質がエスカレートしている。あまりにも太りすぎたため二階に上がることもできず、一時小鉄と部屋を入れ替えた(218固め)。宮崎危機に好かれ付きまとわれているが、あまりに粗暴な危機を嫌い逃げ回り、さらには弓矢を放ち落とし穴をしかけるなど反撃にも転じている。クリスマスの日、サンタに扮した宮崎危機が勝手に自分の宝物(フィギュア)を子供たちに渡そうとした時は、不意打ちながらもパンチ一発でKOするなど力強さを見せている。